東武鉄道 補充片道乗車券

昭和54年4月に東武鉄道栗橋駅で発行された、補充片道乗車券(補片)です。



   



当時の栗橋駅は東武鉄道と国鉄の出改札口は共用で、業務は国鉄に委託されていました。そのため、右上には国鉄の北鉄道管理局管理下で発券されたことを示す「〇北」の記号が表示されています。


JR化後の平成12年12月の同駅の橋上化に際して双方の改札口は分離され、現在は東武鉄道とJRの改札口は各々分離されています。



   



裏面のご案内文です。



一般的なご案内文とはことなり、東武鉄道オリジナルのものとなっています。


特に、「地下鉄線各駅の下車」に関する部分は、同社特有のものと言えますが、その下の部分もかなり特殊です。


大都市特定都区市内に於ける下車前途無効についてのご案内ですが、着駅にいきなり東京電環が出ており、神戸市内以南の記述がなく、また、東京都区内についての記述がありません。



東京電環の表記があることから、この券は昭和47年までに設備されたものと推察されます。現在、同社には補片の設備はないと思われますが、東京電環から東京山手線内に変更された券が存在したかどうかは不明です。

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