山形鉄道 硬券入場券

平成8年9月に発行された、山形鉄道長井駅の硬券入場券です。


   


B型自社地紋の券で、表面に光沢のある、硬券としては若干薄めの券紙に印刷されています。

券紙の感じが初期の秋田内陸縦貫鉄道のものと似ておりますが、活字など細かい点を比較しますと相違点があり、この券は山形鉄道独自に印刷会社に発注をかけたものと思われます。


   


裏面です。

券番の活字が独特で、やはり他社では見られないものです。


そんな同社の硬券入場券ですが、現在は様式が変更となっています。


   


現行の入場券です。

活字の感じは以前のものと似ていますが、「140円」という表記や小児断片の「70」の活字が明らかに相違しており、そのほかにも、活字の様式に若干の違いが見られます。

また、券紙も以前より光沢感がないものが使用されており、視覚的にかなり変更されています。


驚くのは裏面です。


   


なんと券番がゴム印となっています。印刷された段階では券番が入っていないようで、一枚一枚回転ゴム印で番号を捺印してあります。


表面のみ印刷をし、券番についてはゴム印とすることにより、印刷コストを落としているのでしょうか?

同社の有人駅では券売機が稼動しており、発売される乗車券の大半は券売機券となっているようですので、硬券の需要がさほど多くないという前提の上でなせる業かもしれません。

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