JR東日本 東日本会社線乗車票

発行された時期が特定できませんが、北柏駅で発行された東日本会社線乗車票です。


   


A型無地紋の硬券で、東京印刷場にて調製されたものです。


この乗車票は東京メトロ千代田線が不通時、北千住~西日暮里間の定期券利用客をJR常磐線の北千住~日暮里間を迂回乗車する必要があるときに交付される乗車票で、綾瀬~日暮里間が乗車できるようになっています。

東京メトロ千代田線と相互乗り入れを行っているJR東日本常磐緩行線は、北千住~綾瀬間において運賃計算面で特殊な取扱いとなっています。

これは昭和46年4月20日に帝都高速度交通営団(=営団。現・東京メトロ)千代田線の当該区間が開業した際、常磐線における複々線化が完成したことで快速線と緩行線とが分離されましたが、当時、営団が綾瀬に車両基地を確保することと国鉄の建設費抑制の利害が一致したため、この区間を国鉄から営団へと移管されたことが発端となっています。快速線が綾瀬駅を通過してしまったことからが運賃計算や運行上など問題となっていますが、綾瀬駅に快速線ホームの敷地が確保できなかった事情により、このような状態が続けられています。


   


裏面の注意書きです。

少々印刷が薄めで見づらいですが、迂回(振替)乗車の際に発行される前提であるためか、混雑時には乗車制限がある旨が予め記載されています。また、千代田線が運転されれば迂回乗車の必要がなくなるため、この券は使用できない旨も記載されています。


面白いことに、一番下の行に「この乗車券」という記載があります。この券は「乗車票」であり、本来は「乗車券」ではないのですが、これは単なる記述ミスなのでしょうか?それとも、一般の利用客が分かりやすいよう、敢えて「乗車券」と記載されているのでしょうか?

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