豊橋鉄道 杉山駅発行金額式乗車券

平成23年9月に豊橋鉄道渥美線杉山駅で発行された、150円区間ゆきの金額式乗車券です。


   


緑色とよはしてつどう自社地紋のB型半硬券の千切り式券です。


同駅は無人駅ですが、駅前の商店で乗車券の委託発売が行われているため、同商店の営業時間内であれば、このような常備券を購入することができます。

同社の有人駅は機械化されており、他の無人駅では乗車券の委託発売はされておりませんので、このような常備券を通常入手できるのは同駅だけと思われます。


小児断線がついていますが、大抵の小児断線は左から右に少々傾斜した線であるのに対し、この券はまっすぐ垂直に立っているのが特徴です。


   


とよはしてつどう自社地紋は社紋を囲むように「とよはしてつどう」となっており、渥美線の乗車券類の他、豊橋市内線や同社直営バスでも使用されており、かつては飯田線本長篠駅から延びていた田口線でも使用されていました。


面白いことに同商店には小児用の乗車券も設備されていますが、予想していたものとは違うものが出てきます。


   


小児用70円区間ゆきの乗車券です。小児専用券を使用するのではなく、金額欄が記入式の券をそのまま使用しており、小児用の表示がないばかりか、これにもまた小児断線が付けられています。

金額部分の空欄には「¥70」のゴム印が捺されており、この印は受託商店で捺印したものではなく、鉄道側で捺印して商店に納められたものだそうです。


自社完結の乗車券であることや、同社の運賃帯はさほど多くないことからこのような取扱いとなっているものと思われますが、これが他社線とノーラッチで繋がっていたりしたら、このような取扱いが行われることは無かったかも知れません。

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