久慈駅発行 ゆうづる号特急券・B寝台券

そろそろ正月も終わり、ふるさとからに東京へ向かわなければならない方も多く居られるかと思います。そのような時期ですので、上り寝台特急の特急券と寝台券を御紹介いたしましょう。


昭和55年3月に久慈駅で発行された、八戸~上野間の特急券・B寝台券一葉券です。


   


黄緑色こくてつ地紋のD型券で、仙台印刷場で調製されたものです。
列車名および乗車区間は予め印刷されている常備式となっておりますが、ゆうづる号は1日に複数往復ありましたため、列車号数および発車時刻については記入するようになっていました。

ゆうづる号は上野~青森間の寝台特急列車で、日暮里~岩沼間は常磐線を走る列車でした。機関車が牽引するいわゆるブルートレインと寝台特急電車を使用した電車寝台の2種類の列車が走っており、これは電車寝台に乗車した時のものです。


電車寝台のB寝台は3段式となっており、揺れの大きい上段と、何となく中途半端で座席に切換えられると収納されてしまう中段が同じ料金で、ちょっと広い下段だけが少し高い料金となっておりました。


小児断線横に「電上・中段」という記載があります。これは電車寝台の上段および中段用という意味で印刷されており、この券は中段用として発行されましたために「上」の文字に×印がついておりますが、この×印は必ず付けなければならないものではないようで、全く印が付けられていないものや、該当する段に〇印を付けられているものも見受けられます。

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