浪江駅発行 900円区間ゆき矢印式乗車券

昭和61年11月に常磐線浪江駅で発行された、草野・平(現・いわき)・坂元・山下ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型矢印式券で、東京印刷場で調製されたものです。


東京印刷場管内では、営業キロ100km以下の区間については金額式券が主流となっていますが、51km以上の区間については金額式のほかに矢印式や相互式、地図式の各様式が採用されることがあり、実際に窓口で確認するといろいろな券が出てきました。

草野駅は福知山線にも同じ名前の駅が存在するため、常磐線の駅であることを示す「(常)」の符号がつけられています。


常磐線は平成23(2011)年3月11日に発生したの東日本大震災の影響で未だ不通となっている区間が存在し、この券が発行された浪江駅は営業休止となっており、いわき方面の富岡駅までの区間と仙台方面の岩城太田駅までの区間および、駒ヶ嶺駅からこの券の着駅である坂元駅・山下駅までの区間は列車の運行が再開されておりません。
そして、駒ヶ嶺~浜吉田間については運行経路を現在位置より約1kmほど内陸側に移転させて再開される予定となっています。

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