南阿蘇鉄道 高森駅発行瀬田ゆき連絡乗車券

平成28年熊本地震は大きな余震が長く続き、甚大な被害状況となっています。御被災者様には改めて心よりお見舞い申し上げます。

まだ先が見通せない被害状況ではありますが、いつまでも自粛していても始まりませんし、本日から熊本城のライトアップが再開され、先月からは自治体側も罹災証明を発行するなど復興への一歩を踏み出したとのことですのでブログの更新を再開することに致しました。
もし、御被災者様が御訪問されることによって少しでも気を紛らわせることができれば幸いです。

ありがたいことに、拙ブログの再開を喜んでくださる方がいらっしゃる半面、更新が自粛されたことや再開を快く思っていない方もいらっしゃるのは重々承知しています。そのような方に限って不思議なくらい毎回内容をチェックされていることも承知しています。中には血眼になって内容の不備な点を重箱の隅をつつくように探している暇な方もいらっしゃるわけですが、毎日1,800名近い方が訪問されていれば、その中には私のすることすべてが気にくわない方もいらっしゃるわけで、そのような方々は気にくわないブログを見ても時間の無駄ですし、健康にも悪い影響を及ぼしますからスルーして頂ければ良いかと思っています。管理人には万人受けするような内容を書くほどの文才はありませんし、研究者ではありませんから潤沢な資料と知識を持ち合わせているのではないのです。
中年きっぷバカの戯言として訪問頂ければと思います。


さて、今回御紹介いたしますのは、平成21年9月に南阿蘇鉄道高森駅で発行された、JR豊肥本線瀬田駅ゆきの連絡片道乗車券です。


   


青色南阿蘇鉄道自社地紋のA型一般式大人・小児用の軟券で、インクジェットプリンターで印字されたような券です。
同社では自社線用普通乗車券の発行は行っておらず、本社所在駅であり唯一の有人駅でもある同駅では、普通乗車券は連絡乗車券のみの発売で、JR立野駅から1駅目の瀬田駅ゆきの乗車券が最短区間のものになるようです。

社名は「南鉄」としか記載されており、「南阿蘇鉄道」の表記はありません。また、小児断線はありますが、断線脇の「小」の字は省略されています。


   


裏面です。
券番のみの印刷となっています。


当時、同駅にはダッチングの設備がありましたが、券紙が薄いためダッチングでの日付印字をすることができず、日付はスタンパーのみで行っているとのことでした。購入してから6年が経過しておりますので、同じ様式が継続して設備されているかどうかは不明です。


南阿蘇鉄道の地震による被災状況はあまり明確ではありませんが、情報によると鉄橋やトンネル設備の破損や軌道のたわみや土砂に埋まるなどの被害があり、復旧費用は30~50億円くらいになるとの報道があり、実際に復旧しても、全線復旧までには1年以上かかる見通しとのことです。

現在、同社では運転再開のための義援金を募集しています。懐事情から多額の捻出はできませんが、運転再開の願いを込めて、わずかながら送金させていただきました。大きなトレッスル橋や素朴な車窓風景など、同鉄道は魅力の多い貴重な鉄道資産です。風光明媚な南阿蘇鉄道にまた乗車できる日が来ますよう、1日でも早い運転再開を期待したいものです。

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