池袋駅発行 池袋から120円区間ゆき片道乗車券

前回エントリーで国鉄時代の池袋駅では比較的遅くまで硬券の普通入場券を発売していたと申し上げましたが、同窓口では近距離乗車券も発売しており、そのために日中は行列が絶えない状態になっていました。当日、普通入場券と同時に「〇14番」窓口で購入した池袋から120円区間ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型大人専用金額式券で、東京印刷場で調製されたものです。普通入場券同様、菅沼式のダッチングマシーンで発行日が打刻されています。
発行箇所名の前にある「〇14」の符号が窓口番号を表し、後にある「〇17」の符号は循環符号となっています。


同駅ではこのような近距離硬券が券売機横の窓口で日常的に発売されており、その発売枚数は莫大なものでした。改札口で入場する旅客が所持する乗車券を観察すると、5枚から6枚に1枚程度が硬券であったように感じます。関東地区の国鉄駅で使用する改札鋏は柄がぶつかってカチカチ鳴るタイプのものが使用されていましたが、頻繁に硬券が来る事態は、力を入れて鋏を握らなければならないばかりか、柄の部分に手の甲を挟んでしまった時は痛いだけでなく確実に血豆ができてしまいましたので、改札掛にとっては大変重労働であったものと想像できます。

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