JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
東急電鉄 東急池上線1日フリー乗車券
三連休の最終日の平成29年10月9日、東急池上線が開通90周年を迎えたことを記念し、東急電鉄では「10月9日池上線フリー乗車DAY」というイベントを開催し、池上線全線の乗車運賃が無料の「東急池上線1日フリー乗車券」が各駅で配布されました。
9日の五反田発最終下り電車がそろそろ終着の雪が谷大塚に到着した頃なので、フリー乗車券の画像UPをさせていただきましょう。
大人用のフリー乗車券です。
桃色PJRてつどう地紋の券紙を使用し、乗車券発行端末で前出し発券されているようです。発行箇所は渋谷駅141となっており、渋谷駅にある端末で予め発券されているようです。他にも多摩川駅で発行された券を持っている方を見かけましたので、発行箇所は何ヵ所かあるようです。
「※東急池上線内が一日のりおり自由」と記載され、無料パスであるので金額欄は「****」となっています。
「無料パス」が乗車券かと言うとちょっと違うような気もしますが、ここで敢えて「乗車票」と表現しても実物が「乗車券」なので、ここでは乗車券と呼びます。
無料ではありますが、小児用が別に作成されていました。大人用と小児用の2種類がありますが、やはりこちらも発行箇所は渋谷駅141でした。
実際に乗車するために入場しますと、自動改札機の穴が開けられ、左下に入場駅と入場日が印字されます。
改札を入ったところでは紙製の「パスケース」の配布もあり、折りたたんで乗車券を挟む台紙となっています。
台紙の裏と表になります。どちらが表か良くわかりませんが、何となく左側の方が表のような気がします。右側(裏?)の上から2番目のホームページアドレスが記載されているところに切れ込みがあり、乗車券を挟むことができます。
こちらはイベントのパンフレットです。
イベントのオフィシャルページです。イベントパンフレットもアップされています。
沿線各駅の商店街や施設では、イベントに協賛して割引や無料のイベントを開催し、沿線地域が一体となってイベントを盛り上げていました。
一編成が3両という都会の「ローカル線」である池上線ですが、当日は一日中乗り放題目当ての旅客が押し寄せて駅は混雑し、列車も定時運行ができないこともあったようです。大手私鉄がこのような大々的な無料乗車のイベントを開くというのは、恐らく今まで例がないものではないかと思いますし、面白いというか大胆な企画であったと思います。