猪谷駅発行 猪谷から神岡ゆき 片道乗車券

前回エントリーで猪谷駅は高山本線の駅で、JR西日本とJR東海の境界駅となっていると御紹介いたしましたが、かつてはもう1線、国鉄神岡線という路線が乗り入れていました。


   


昭和58年8月に猪谷駅で発行された、神岡線神岡ゆきの片道乗車券です。
桃色こくてつ地紋のB型一般式大人・小児用券で、名古屋印刷場で調製されたものです。


   


国鉄末期の猪谷駅で停車していた、神岡線の列車です。


   


 猪谷 ⇔ 神岡 と書かかれた行先板(サボ)を付けて折り返し準備をおこなっています。


神岡線は昭和41年に開業した比較的新しい路線ではありましたが、昭和56年に第1次特定地方交通線として廃止が承認されると、この券が発行された14か月後の昭和59年10月に廃止され、第3セクターである神岡鉄道に移管されたうえで同社神岡線として営業が始められました。 
しかし、平成17年に猪谷駅と神岡鉱山前(旧・神岡口)駅間に運転されていた貨物列車がトラック輸送に切替えられたことによって廃止されると輸送量や収入は大幅に減り、今から約11年前の平成18年12月に神岡鉄道も廃止され、猪谷駅は再び高山本線のみ乗り入れしている駅になってしまいます。
さらに現在は無人化され、自動券売機のみ設置の無人駅となっています。

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