佐貫駅発行 (中)豊田・・・新検見川ゆき 片道乗車券

見本券ですが、佐貫(現・龍ケ崎市)駅で発行の(中)豊田・府中本町・拝島・栗橋・行田・新検見川ゆきの片道乗車券です。


   

桃色こくてつ地紋のB型両矢印式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。
着駅が(中)豊田・府中本町・拝島・栗橋・行田・新検見川の6駅記載されていますが、着駅はそのうちの1駅のみとなります。


   

裏面です。
着駅は表面にある着駅のうちの1駅であることが記載されています。


この券が作成された年代は不明ですが、各駅間の営業キロが、
  佐貫➔(中)豊田 間 89.6km(日暮里経由) 88.7km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔府中本町 間  91.6km(日暮里経由) 82.3km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔拝島 間    90.9km(日暮里経由) 90.0km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔栗橋 間    96.9km(日暮里経由) 85.3km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔行田 間    99.6km(日暮里経由) 88.0km(新松戸・武蔵野線経由)
  佐貫➔新検見川 間  81.1km(日暮里経由) 51.7km(新松戸・武蔵野線経由)
となることから、この乗車券は営業キロ81~90km帯用の乗車券であると思われ、運賃が440円であることからして、1974(昭和49)年10月の運賃改定時期頃に作成されたものと推測されます。


現在では新検見川駅までの運賃は新松戸駅で武蔵野線に乗換えて総武本線に接続するルートが最短ルートになっていますが、武蔵野線の新松戸駅~西船橋駅間が開業したのはこの券が作成された後の1978(昭和53)年10月のことであり、当時は日暮里駅経由が最短ルートになっていました。

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