東那須野駅発行 普通入場券

前回エントリーで東北新幹線の大宮~盛岡間が開業した際に駅名改称された磐城西郷(現・新白河)駅の普通入場券を御紹介いたしました。
東北新幹線が開業した1982(昭和57)年6月には、磐城西郷駅の他にもうひとつ、やはり新幹線の駅になるタイミングで駅名が改称された東那須野駅という駅がありました。


   

1982(昭和57)年5月に東北本線東那須野駅で発行された普通入場券です。白色無地紋のB型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

東那須野駅は黒磯駅と西那須野駅の間にある小規模の駅で、有人駅ではありましたが、急行などの優等列車の停車しない駅でした。
黒磯駅は同駅以南が1,500 Vの直流電化方式、以北が20kV・50 Hz交流電化方式とされ、地上切り替え方式の交直接続設備が設置されていた関係から要衝駅となり、すべての優等列車が停車もしくは運転停車する駅となっており、反対側の西那須野駅は温泉郷を控えていたために特急などの優等列車が停車する駅になっていました。

しかし、東北新幹線の大宮~盛岡間が開業した際に同駅が新幹線停車駅に選定され、開業した1982(昭和57)年6月に那須塩原駅に改称されています。
そして現在では、在来線である東北本線の定期優等列車は廃止されてしまい、かつて小規模の普通列車しか停車しなかった東那須野駅であった那須塩原駅が、界隈では一番利用客の多い駅になっています。

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