東武鉄道 C11形123号機営業運転記念乗車券 ~その1

2022(令和4)年7月より東武鉄道が発売した「C11形123号機営業運転記念乗車券」です。
同社鬼怒川線の下今市~鬼怒川温泉間で運転されているSL列車「大樹」を牽引する、SLの3号機となる機関車が営業運転を開始することになったことを記念して発売されました。


   

二つ折りの台紙に硬券が3枚ついて、発売額は1,000円です。普段はあまり記念乗車券には手を出さないのですが、仕事帰りに見かけ、つい購入してしまいました。


   

台紙の裏面です。東武鉄道に搬入された時の写真と整備完成後の写真が並び、「ビフォーアフター」といった感じです。


   

台紙を開いてみますと、機関車の説明と、整備の記録の写真が掲載されています。


この機関車は滋賀県にあった江若鉄道が「ひえい」号として発注して製造された、国鉄のC11と同型機ではありますが、国鉄籍を持たない機関車でした。その後、「C11 1」号機に改番されたのち、北海道の雄別炭礦鉄道に譲渡され、さらに同じく北海道の釧路開発埠頭に譲渡され、貨物列車を牽引していたようです。1975(昭和50)年に廃車となった後は日本保存鉄道協会にて静態保存されていた車両を東武鉄道に譲渡され、南栗橋車両基地内のSL整備工場に搬入された復元整備が行われ、「C11 123」号機として動態化されたものです。

この機関車は「C11 123」号機を名乗った経緯は全くありませんでしたが、この機関車の番号決定時が東武鉄道創立123周年であったことと、同一形式で3機のSLを保有することになったことなどがその理由であるとのことです。


では次回、硬券の子細について御紹介いたしましょう。

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