品川駅発行 大宮から一ノ関・盛岡間まで 新幹線自由席特急券

1982(昭和57)年9月に、東海道本線品川駅で発行された、大宮から一ノ関・盛岡間までの新幹線自由席特急券です。


   


桃色こくてつ地紋のA型大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。


昭和57年と言いますと東北新幹線が開業して間もない頃で、当時の東京側の始発駅は工事の関係で大宮駅となっていました。そのため、今まで在来線特急の始発駅であった上野駅から新幹線に乗車することが出来なかったため、上野駅から大宮駅間については、暫定的に「新幹線リレー号」という列車で連絡されておりました。

今でこそ品川駅からJRを利用して東北新幹線に乗車する旅客は東京駅もしくは上野駅で乗り継ぐのが一般的ですが、当時は大宮駅が一番近い駅でしたため、大宮駅発の新幹線自由席特急券が設備されていました。


恐らく、もし当初から東北新幹線が東京駅まで開通していたら、品川駅に大宮駅から乗車する新幹線自由席特急券の常備券が設備されなかっただろうと思われます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東海 天竜峡駅発行 三河東郷・新城・東上間ゆき 片道乗車券

1987(昭和62)年12月にJR東海飯田線天竜峡駅で発行された、三河東郷・新城・東上間ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ過渡期地紋のA型一般式券で、東京印刷場で調製されたものです。

国鉄の末期、乗車券の機械発券化に伴う乗車券印刷業務の平準化によって、名古屋印刷場の管轄の一部であった静岡鉄道管理局管内の乗車券印刷業務を東京印刷場へ移管することが行われ、同駅の乗車券は東京印刷場で印刷されることになりました。
しかし、東京印刷場に移管されたからと言って様式のすべてを東京印刷場のものに切り替えるのではなく、名古屋印刷場の様式を残しつつ東京印刷場で調製する方法が採られ、それまで東京印刷場には存在していなかったA型一般式の近距離乗車券が誕生しています。この券は、国鉄時代の残券が承継利用されたものになります。


   


裏面です。券番の他、発行駅名と「下車前途無効」の文言があります。


着駅の中で新城駅だけ飯田線を示す「(飯田)」の符号が付けられています。これはかつて国鉄にあった大隅線新城(しんじょう)駅と区別するためのものと考えられます。しかし、この券が発券された同年の3月14日、JR九州に移管される直前に大隅線は廃線となり、大隅線廃線とともに新城駅は廃駅となりましたため、符号を付ける必要はなくなってしまっています。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

箱根ロープウェイ 桃源台から新宿ゆき 片道連絡乗車券

平成最初の日である1989(平成元)年1月8日に、箱根ロープウェイ桃源台駅で発行された、新宿ゆきの片道連絡乗車券です。


   


青色PJRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、自社完結券同様シンコー印刷で調整されたものです。経由欄は「箱根登山・小田急経由」となっており、乗車経路は、桃源台~(箱根ロープウェイ)~早雲山~(箱根登山鉄道鋼索線)~強羅~(箱根登山鉄道鉄道線)~小田原~(小田急電鉄小田原線)~新宿という、箱根登山鉄道および小田急電鉄に連絡する3社連絡乗車券になっています。
同社完結の乗車券は有効1日となっていますが、当時は自社線完結および小田急線との連絡運輸である乗車券については有効2日となっていた箱根登山鉄道の乗車券に合わせたのでしょうか、発売日共2日間有効になっています。


   


裏面です。自社完結券同様、「(箱根ロープウェイ)」という社名の他、「(途中下車可)」の表記があります。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

箱根ロープウェイ 桃源台から大涌谷ゆき 片道乗車券

1983(昭和58)年10月に、箱根ロープウェイ桃源台駅で発行された、大涌谷ゆきの片道乗車券です。


   


桃色PJRてつどう地紋のB型一般式大人・小児用券で、関東地方では比較的珍しいシンコー印刷で調整されたものです。
同社の自社完結乗車券は有効1日となっているため「発売当日限り有効」の文言がありますが、観光鉄道路線である性格から途中下車が可能となっており、「下車前途無効」の文言はありません。


   


裏面です。券番の右にある「〇14」という数字は循環番号になります。その他、「(箱根ロープウェイ)」という社名の他、途中下車ができる旨の「途中下車可」という文言があります。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

JR東日本 原宿から120円区間ゆき小児用片道乗車券

前回エントリーで、JR山手線原宿駅から120円区間用の臨発用千切り軟券を御紹介いたしました。この券を購入した当時、同駅ではその正月期間中に初めて常備軟券が発売されたものと思っておりましたが、それから数年後、コレクター仲間から小児用の臨発券を分けていただき、どうやら硬券は正月前には無くなっていた可能性があることを知りました。



   


1988(昭和63)年7月に発行された、120円区間ゆき片道乗車券の小児用券です。桃色JRE地紋のA型金額式小児用券で、東京印刷場で調製された千切り軟券です。
この券が発売されたのは正月期間中ではなく、夏の混雑時に券売機が一時的に捌き切れなくなった等の理由で本屋側で臨時発売されたようです。

管理人が同駅の常備軟券の存在を知ったのが初めて購入した1989(昭和64)年の正月であったわけですが、この券が発行されているのは前年の7月でありますので、もしかすると1988(昭和63)年の正月以降、7月までの間に硬券での発売は終了して千切り軟券に切替えられた可能性が考えられます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
   次ページ »