石狩当別から大学前ゆき片道乗車券

1984(昭和59)年12月に、札沼線石狩当別駅で発行された、大学前(現・北海道医療大学前)駅ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のD型一般式大人専用券で、「縁起きっぷ」として発行された企画きっぷのような扱いであったと思われます。
発行駅である石狩当別駅だけではなく札幌近郊の主要駅でも発売されており、この券は札幌駅であったと記憶しています。当時の国鉄は累積した赤字対策のための増収策が行われており、特に北海道総局は「愛国から幸福ゆき」の乗車券および縁起きっぷで成功した実績があったからでしょうか、縁起きっぷが乱発されていたように思います。



   


裏面です。
のように固い決意で人が獲物をねらうように、りをつけた志望校をめざし、受験生活にれを告げて、大学合格の花を咲かせてください。」という、何とも都合の良い、読んでいて恥ずかしくなってしまうような語呂合わせの文章が記載されています。


着駅である大学前駅は、1974(昭和49)年に開学した東日本大学の最寄駅として1981(昭和56)年に開業した駅で、開業当初は「大学前仮乗降場」として開設されています。その後、昭和50年代後半に一般駅旅客駅に昇格して「大学前駅」になります。
そして、1994(平成6)年に大学名が北海道医療大学に名称変更されたため、その翌年の1995(平成7)年に「北海道医療大学駅」に駅名も改称されています。

 

あつ様から、
>  貨物を扱ったことはないので、一般駅ではなく、常設駅が正しいと思います。
というコメントを戴きました。確かに貨物取扱駅ではないので一般駅ではなかったです。ただし、一般的に「駅」は旅客を扱う旅客駅あるいは一般駅を指すものとされており、「常設駅」という言葉は臨時駅に対して設置された後に原則として通年営業を行う駅を指す言葉になりますので、ここでは一般駅に対しての表現として「旅客駅」という表現に訂正させていただきました。

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