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ひと雨ごとに、秋の氣配。
部屋から庭へ見やれば、ヨシズの向こうに、ヨシの細長い茎葉が風に揺られていて、
まるで昔の水辺、海辺のような光景だ。

勝手口からそのまま、べかのような小舟に乗って
夕飯のおかずを採集にいくような、そういう風情が好きです。

そういえば、2020年に東京オリンピックが決まったようですね。

僕の生まれる15年前、1964年の東京オリンピックは
戦後の復興を果たした日本を世界に見てほしいという
多くの国民の乗り氣があっただろうが、今度のオリンピックは、
逆に、それまでにこの国をもっとすてきにする義務があるように感じる。

しかしいずれにしても、無理をせずありのままをさらせばよいと思うのだが、
いい振りこきな大義の元、必要以上の土建が幅を利かせる傾向がある。
前回の東京オリンピックの折は、首都高速の開通を急いで
日本橋と川の真上に沿うように建設し、光と風情を奪った。
また、当時は渋谷に幾筋も流れていた美しい小川も埋められている。

そのときだけええ格好見せようとして、風が過ぎればまた元に戻すことは
人間の性のようなものだけど、戻せないほど造り固めてしまうほどの
価値が、スポーツイベントにあるのだろうか。

もはや、上へ上への超高層化が進歩とは感じられない時代であるから、
東京でオリンピックをやるとなった以上、
1.福島の原発の事故状態の解決。
2.汚染された日本全土と海洋の浄化。
3.健康被害の回復。
4.世界各国の原発の、とりあえずの安全、安定的な対策。
5.世界各地の環境汚染の解決を担う高度な科学技術の、日本からの提供。
6.町並みの情緒、自然との調和を、住人主体ですすめていく。
7.高度な科学技術によって土台を安定させ、アメリカの傀儡政権としての日本ではなく
 自由意志を尊重できる、真の国になる。
8.それぞれの国ぐるみの洗脳、刷り込み教育を解き、人同士の友好を築くための
 サポートができる国へ。
9.敵味方の区別なく、全ての人の安全保障=生きがいある生活の邪魔をせず
 後押しできるように、国同士が手を結ぶ。

2020年までに完成といえなくても、具体的な道筋を決めて同意を得、
後片付け、道づくり、種まき、水やりを実地で進めて
ふくふくとつぼみが膨らんでいるくらいまでにはしておかなければ。

オリンピックなんてやってる場合じゃない!と今さら愚痴るのではなく、
せっかくオリンピックで世界中から人々が来るのだから、この機会に、
今までつい見過ごして腐らせてしまってた所を直視し、
ぴかぴかに蘇らせてしまおうじゃないか、と景氣つけて協力し合いたい。

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