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畑の野菜づくりは、手間がかかったり
上手く育たないこともあるのに、
庭や空き地には、目くらめくほどに
雑草が生い繁るのを見て、
あ これたちが食べられる野菜であったらなあと
つくづく感じる人もいらっしゃるでしょう。

こんなに元氣な理由は、神の定めし役割だから。
ただの土地があるとしたら、まずねこじゃらしのような一年草が生え、
次にススキなど多年草、そして落葉樹(陽樹)、
最後に常緑樹(陰樹)の林となって安定します(温帯の場合)。

そういう仕組みだから、草は自然に繁茂しますが
野菜はある意味部外者で、森へ至るプロセス上の
使命を持っていない。
条件を整えなければ、理に沿った草が勝つのは当然だ。

だからと、草を根こそぎ抜けば
野菜がよく育つわけでもなく、
かえって乾燥したり、虫の集中を呼びます。
野菜は仕組みの中にいない故に、土壌が安定していないと
自然の厳しさについていかれない。

安定した土壌は森にあります。一番は極相林(陰樹林)ですが、
厚くて数も多い葉の下は日蔭が多いので、
林の中ではなく、脇を畑にしたらよいです。
畑の北側に、樫や椎などの陰樹林があれば
日当たりは確保され、風を防ぐ。
樹の近くは、根による保水性もあって
朝露や夜露を生みやすく、栽培に適しています。
たった一本の樹があるだけで違います。

常緑樹(だいたい陰樹)は冬も葉があるため
小鳥たちの居場所にもなります。
すると、畑の虫を食べて糞を置いていくので
虫採りと肥料にもつながる。
周りに雑草も生えていることが、
過剰な養分を分散して吸収したり
虫の天敵の隠れ場にもなります。
草は抜くことなく、野菜に当たる日を
さえぎる部分だけハサミや鎌で刈れば、
土壌の構造を壊さず、保湿の機能も保ちます。

ただ、ヨモギなど多年草は 根が他を圧倒していくので、
イワンの馬鹿のように根ごと抜いたほうが
よい場合もあります。

一方、畑の南側にも樹があるとよいですが
こちらは落葉樹(だいたい陽樹)。
日が漏れるし、冬は葉を落として畑を光で暖める。
周りを樹で囲うならば、東も落葉樹、西は常緑樹(夏みかんなど果樹もよい)。

このように、樹がともにあると
風よけ、保湿、生態系の点でも
環境が安定し、人が作り出した、生命力のやや劣る
野菜でも育ちやすくなります。

森というのは山奥だけの話ではなく、
身近にあることが、
たくさんの有用な機能性で
心身に貢献します。

鉢植えの樹がそばに置いてあるだけでも、
何も無いよりは畑が安定するでしょう。

ことごとく除草したり、全面を平らに耕して
毎度畑をリセットをしなくても、
もっと自然の仕組みを生かした、健康で
効率的なやり方があるかもしれないと、
100年先を見据えて畑を作っていきたい。

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