京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

避難訓練

2024-08-14 | 京だより

暑いですね~。

観光にお越しの皆様、京都は大変暑いので、各種対策の上お越しください。

 

ところで、当館では先日、毎年恒例の消防避難訓練を実施いたしました。

消防隊員の方々にもお越しいただいた、本格的な訓練です。

昨今ではモバイルバッテリーからの出火が原因の火災が多いそうで、今回はそちらを想定した訓練でした。

当館の従業員には要救護者役もやってもらいます。

訓練後消防の方々からはアドバイスを受けました。

それを活かし、お客様の安全確保のため、避難誘導のレベル向上に努めたいと思います。

もちろん、それ以上に大切なのは火災を起こさない事なので、そのことを第一に、日々の業務に努めてまいりたいと思います。


節分

2023-02-07 | 京だより

先日、以前にも紹介した京都市左京区にある吉田神社の節分祭に行ってきました。

京都では有名な祭事の一つですが、ここ数年は世情をを鑑みて規模を縮小するなどして行われており、私も久しぶりに出かけました。

今年は出店も以前の様に多く出ており、地元を人々はもちろん、外国人の姿も見られました。

最近の出店は、たこ焼きやたい焼き以外にも、から揚げやケバブの店などもあるのですね。

この様な行事が通常通りに執り行われる時代に戻ってほしいものです。

 

松井でした。


都七福神

2023-01-10 | 京だより

 お正月という事で、七福神についての話です。

 

 京都市、宇治市には七福神それぞれの神様をお祀りする寺社があります。

 そのうちの選ばれた七つの社寺をめぐる都七福神まいりは、日本最古の七福神巡りといわれるものです。

 通常は色紙に御朱印を頂くのですが、1月7日~9日の間にめぐると、金印をいただけるというイベントが行われました。

 もう過ぎてしまった、と思われる方もいるでしょうが、ご安心を、来月以降は7日にお参りすると、金印がいただけます。

 地元紙をみて、そんなイベントを知りましたが、我が家でも子供が小学生の頃に歴史に興味を持ち、七福神まいりをして、その御朱印がある事を思い出しました。

 皆様も縁起担ぎのために七福神巡りをしてみてはいかがでしょうか。

 

 松井でした。

都七福神の一つ、京都ゑびす神社。

 


時代とともに

2022-11-19 | 京だより

京都の地元紙にカプセル玩具、いわゆる「ガチャ」に関する記事が載っていました。

 

最近この設置数が市内でも増えているそうで、確かに、新京極の一角にずらりと並んでいる場所を見た覚えがあります。

時代の流れか、今はフィギュア等があるようですが、私の子供の頃―昭和の事ですが―はスーパーカー消しゴムや、スライム、モーラー等だったと記憶しており、1回の料金も20円とか30円だったように思います。

今はものによってはなかなかの料金で、時代は変わったのだなと感じながら、昔を思い出して懐かしい思いもありました。

 

松井でした。

こちらは嵐山にあったガチャコーナー


想い出の場所

2022-09-26 | 京だより

 京都の地元紙である京都新聞のある日の記事を見て、ふと昔を思い出しました。

 市内にある「リーガロイヤルホテル京都」の回転レストランのことである。

 私も結婚記念日に十数年前に家族とともに食事した場所です。

 

 かつては全国各地にあった回転レストランも今は少なくなってきているようです。

 京都は建物に対して厳しい高さ制限があり、そこからの眺望が守られたおかげで、営業を続けられたのかもしれません。

 他館の宣伝になってしまいますが、私の思い出の場所が今なお存在する事を嬉しく思いました。

(ちなみに私が行ったころの名は「京都グランドホテル」でした)

 

松井でした。

 


深い祈り

2022-08-17 | 京だより

 

 8月16日。

 京都では毎年五山の送り火が行われる日です。

 お盆の入りでお迎えした先祖の霊を、再び送り出す道を照らす炎。

 終戦の日の翌日ということに、何か奇妙な縁を感じます。

 

 当たり前のように行われていた送り火が、ここ二年は縮小された形での実施でした。

 今年は3年振りに、完全な形での実施となりました。

 そこに、人それぞれ、様々な思いがあった事でしょう。

 できる事なら、この炎の瞬きが平穏の象徴となればと、願っております。

 

 さて、その3年ぶりの送り火は、波乱の幕開けとなりました。

 直前の雷と土砂降りで、本当に実施できるのかと心配になりました。

 当館では3年前まで毎年、屋上にて宿泊のお客様に送り火を鑑賞いただいておりました。

 2年間の縮小実施では中断していたのですが、今年はお客様に屋上へ上がって頂く予定にしておりました。

 ところが、という雷雨です。

 

 少しくらいの雨はともかく、雷はお客様の安全を脅かすものです。

 ですので、屋上は解放せず、会議場から窓越しに鑑賞いただく手はずを整える事にしました。

 ただ、屋上で鑑賞していただく選択も、最後まで残しました。

 そうして迎えた大文字点火の午後8時のほんの数分、いや、数十秒前、雨が上がりました。

 空を見上げ、風と雲の様子を確認し、屋上へ上がっても安全と判断しました。

 既に会議場での鑑賞を館内放送で案内しておりましたが、急きょ再び変更し、屋上へご案内しました。

 そして……。

定刻より10分程度遅れ、炎の大文字が浮かび上がりました。

通常は時差で点火される「妙法」と船形も、ほぼ同時に点火されました。

 

 雨が空気を洗ってくれたのか、いつにもまして、綺麗に浮かび上がったように見えます。

 お客様に屋上で鑑賞いただいてよかったな、と思いました。

 室内から見る送り火も悪くありませんが、外気に解放された場所で見る送り火は格別です。

 そんな雰囲気をお客様にも味わっていただけて何よりでした。

 お客様にも深い思い出として心に残していただけたら幸いでございます。

 

 ブログ班

 

 

 


京都市電が走っていた街 ~昭和52年と現在の烏丸七条~

2022-07-29 | 京だより

この交差点のすぐ近くに京都の人が“おひがしさん”と呼ぶ東本願寺があります。

そのお膝元らしく仏具店が軒を連ねていましたが、現在はビルが建ち、ホテル、コンビニ、飲食店が多く開業し様変わりしました。

 

                                昭和52年9月撮影

 

市電が走っていた頃は、七条通を東から西へ直行する系統がありましたが、バスになってこの交差点を左折(写真の右側)して京都駅へ向かう系統ばかりになりました。

                                           令和4年5月撮影

 

                                          敬老70きっぷ

 


祇園祭、前祭山鉾巡行

2022-07-17 | 京だより

3年ぶりに行われた祇園祭山鉾巡行。
朝方はどんよりしていた空に青空が広がり、梅雨明けを思わせる日となりました。



宵々山には25万人、宵山には30万人が訪れたとか。



市役所前には朝から巡行を待つたくさんの人。
辻回しに拍手が送られ、やはり京の夏はこうでなければと実感しました。
この後、夕方からは神幸祭が行われ東御座、中御座、西御座の三基の御神輿が御旅所へ動座されます。
そして来週には後祭巡行が行われ、196年振りに復活の鷹山が巡行列に加わります。
京の夏は盛りを迎えます。

ブログ班


エコな夏

2022-07-15 | 京だより

京都は祇園祭の山鉾巡行が3年ぶりに開催されいよいよ夏本番になります。
今夏は物価が上がり、節電が呼びかけられております。
我が家は今年もグリーンカーテンともいうべき、ゴーヤーとバターナッツ南瓜が花を咲かせ始め、クーラーの使用を少しでも減らし、生った野菜を食材にしたり等、エコな夏に取り組むつもりです。
今の時代だからこそ、できる事を皆でやっていきましょう。

松井でした。


羅城門跡

2022-07-08 | 京だより

平安京の南の端にあった羅城門跡地は、現在往時の面影はなく普通の公園となっております。

かつてはこのような大きな建物があったそうです。ここより内側が京。外側は化外の地だと考えられていました。真っ直ぐ北へ進んで、現在の今出川通の辺りが北の端とされていたそうです。かなり広い範囲に、官人たちが政務を行う今で言う役所があったということになります。

鉄道博物館を真っ直ぐ南にいったところにあり、現在の九条通のすぐそば、平安京の真ん中を通っていた朱雀大路に存在していました。平安時代の京の政治の中心地は、現代の御所や京都市の中心市街地よりも大きく西にずれていることがわかります。

ここを中心として東西に東寺と西寺が建立されました。

西寺の跡地はただの公園になっており、石碑が当時を思わせるだけですっかり変わっています。

一方、翻って京都の観光名所として今日も鎮座しているのが東寺。

こちらは西寺跡とは全く違い、空海、足利尊氏、徳川家光など数多くの歴史上の有名人に所縁があり、毎日たくさんの観光客がおとずれます。

有名な五重塔は京都観光のランドマークでもありテレビ番組にもよく映ります。かつて戊辰戦争では戦況の確認のため、西郷隆盛が昇ったとも言われています。

同じ時代に同じように出来た建物でもこうも歴史に違いが出るかと、不思議に思います。それだけ弘法大師という人物の影響の強さを感じさせます。

                         烏龍茶