京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

顔を洗って見ましょうか・・・

2009-09-30 | インポート

皆様はご存知ですよね、「猫が顔を洗うと雨になる」という話。
本当だと信じて実験だなんていい訳で小さい頃に猫を飼ったこともあるので、うん、うん、本当だと確信していましたが、洗い方にも千差万別な形があって、耳より後ろを洗うと雨だそうですね。
知らなかった・・・ いろいろな人に聞いてみるとこんなことも分かりました。
「猫が走り回るとお天気になる」
「猫が仰向けに寝れば雨近し」
「顔を隠して寝ると雨」
「お尻をなめると雨」
「青草を食べると雨」
「猫がそわそわすると嵐が来る」
色々とあるものですね。

Photoまあ、湿気を感じる能力が備わっていて、不快感があると猫は顔を洗うそうですが、私は不快感があるといらいらしてタバコをすいます・・・?!

猫好きの方はみんな知っていることですよね。本当かな???
ワンちゃんも顔を洗うのですが、どちらもきれい好きなのでしょうね。



徳島新聞の言い伝え、色々のってますよ。http://www.topics.or.jp/special/122545497817/2009/05/2009_124200973157.html


初秋

2009-09-22 | インポート

初秋
ここ数年、9月と言っても夏の続きのような暑い日が多かった気がするのですが、今年は秋らしい日が多く紅葉を期待させてくれます。紅葉は朝晩の寒暖の差が大きいと色付きがよくなるとか、このまま秋が深まって欲しいものです。因みに、小生の家の近くの某大学キャンパスに植えられているアメリカフウは上のほうの葉が紅くなりはじめました。もともと他より色付くのが早い種類のようですが、それにしても早い気がします。 初秋なら夏の名残もあるもので、公園に赤い実を付けた木を見ます。珊瑚樹でしょうか?残念ながら当館の珊瑚樹は夏の剪定でスッキリしてしまって、わずかに一房を付けるにとどまりました。 夏から秋へ。季節は確実に動いて行きます。

〓K.Sasano〓


2009-09-17 | インポート

こんにちは、9月半ばも過ぎたのに朝夕は肌寒い京都です。

櫛   なんと読むか分かりますか? くし です。
日ごろあまり使わなくなってしまって、??? なんて方もおられるかも知れませんね。
京都の東山にある
櫛まつり安井金比羅宮 では毎年9月第4月曜日 午後1時から
「櫛まつり」が開催され古くなったり傷んでしまった櫛やかんざしに、感謝をこめて供養するお祭りとして知られています。
境内北側にある櫛塚(久志塚)は、女性の命とも言われる髪の美しさを引き立てる櫛をお祀りしていて、美願のご利益がありとして知られ、塚の前で祭典が執り行われ、拝殿で舞踊「黒髪」が奉納されます。
その後2時頃より各時代の髪型に髪を結い衣装をまとった、時代風俗行列が神社周辺を練り歩きます。
時間があればぜひ見学に行ってください、おすすめです。  A

Photo


恋の念願かないます・・・?!

2009-09-11 | インポート


2 京都の市内でも恋愛成就のお願いをする場所がいっぱいありますね。
でもここはちょっと違います。
恋がかなう公衆電話です。
東山の哲学の道の真ん中あたりに桜橋という小さな石橋があります。
その橋の袂にあり、何気なく歩いていると見過ごしますのでご注意を!
でも若い方ならご存知かも、『よーじや』(和風の庭園で京料理や喫茶が楽しめる)建物の入り口にあり、シーズンともなると行列が・・・。
いろいろな夢がかなうといわれている場所でも公衆電話ですから、もちろんここから思いを電話で伝えるということになりますので、心構えが大事かと・・・(老婆心ながら)
でも今の携帯電話の時代に公衆電話が健在しているという事がうれしくなります。

機会あれば一度お試しあれ。


おはぎとぼた餅

2009-09-06 | インポート

 サルスベリやムクゲの花のつきが悪くなる頃、秋も本格化。

 といきたいところですが、京都はまだまだ夏の名残たっぷり。

 日中はまだまだ暑い日が多いですね。

 それでも夜は涼しい風が吹くことも多いですから、秋も負けてはいません。

 秋は夕暮、と、清少納言も言っている通り、秋の夕暮は趣が大変よいです。

 夏の夕暮は、西日の暑さにうんざりするばかり。

 しかし秋の夕暮は、夕陽の暑さは遠く、オレンジ色の空をしみじみと眺めることができます。

 日が落ちていく様子を眺めていると、郷愁にかられるものです。

 別に故郷を離れていなくても、なんとなくそんな気分になるのが、秋の夕暮の不思議なところ。

 なんとなく昔のことを思い出してしまったり。

 そのような経験はないでしょうか。

 「おかあ~さ~ん!」と夕陽に向かって叫んでしまったり。

 それはないですか。

 いずれにしろ、何か日本人のDNAに刻み込まれた感覚のような気がしないでもありません。

 京都は三方を山に囲まれた町。

 日の落ちる西も、愛宕山を始め、南のほうまで山が続いています。

 その山の端に日が落ちる姿は、情緒があります。

 かつての平安人も、この夕暮に感動したのだろうな、などと思ってみるも一興。

 そこで一首詠んでみるのも、また一興。

 紅葉にはまだまだ早い初秋といえど、この季節の京都もまた楽しいものです。

 梨木神社の萩や、大原の彼岸花など、花の見所もあります。

 9月9日の上賀茂神社の重陽神事なども行事もあります。

 ぜひとも訪れてみてください。

”あいらんど”

 


都の果てが今中心

2009-09-03 | インポート

     赤井は豹一をひっ張って、「此処を通ろう」とわざわざ三条

   通の入口からさくら井屋のなかへはいり、狭い店の中で封筒

   や便箋を買っている修学旅行の女学生の群をおしのけて、京

   極の方の入口へ通り抜けてしまった。

 

 織田作之助の『青春の逆説』は、その半分ほどが、京都が舞台となっています。

 織田作之助といえば『夫婦善哉』が有名で、この『青春の逆説』はさほど有名ではありません。

 にもかかわらず、なぜか去年の夏に文庫で新装発刊されました。

 それはともかくとして、引用した部分は、主人公が友人と町へ繰り出す場面です。

 「京極」というのは、新京極のことで、町の賑わいが描かれています。

 この小説の舞台は昭和の初期と思われますが、今もその賑わいは変わりません。

 修学旅行の学生さんたちがおみやげ物を買う姿も、多く見られます。

 その新京極が静かになったのが、この春。

 インフルエンザの影響で、多くの学校様が修学旅行を延期されたためです。

 その延期した学校様の多くが、今、この時期に京都を訪れております。

 この暑い中をお越しいただけるのは、非常に喜ばしいことです。

 ただ、インフルエンザはなおも猛威を振るっております。

 この影響で再び延期せざるを得ない学校様が出てくるかもしれません。

 生徒様の一生の思い出のためにも、沈静化されることを切に願っております。

 ちなみに、引用した文に出てくる「さくら井屋」は、今も三条通と新京極通の角で営業しております。

 ただし、三条通からの入口しかなく、新京極には抜けられませんが。

”あいらんど”