京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

お茶

2015-05-30 | うんちく・小ネタ

私たちが飲むお茶、日本茶(緑茶)は、平安時代臨済宗の開祖・栄西が宋から茶の実を持ち帰るとともに、「喫茶養生記」を著し、茶の効能、入れ方などを説きました。

栄西から茶の実をもらった、栂尾高山寺の開山・明恵上人が、寺内に植えたところから「日本最古の茶園」の碑が境内に建ちます。



以後鎌倉、室町と下るにしたがって寺院を中核とした茶園は栽培地を広げ、武家社会に広く浸透し、江戸時代には庶民にも飲まれるようになりました。

京都ではほうじ茶が良く飲まれ、私どもでもロビーにほうじ茶を用意しお飲みいただいております。ほうじ茶は茶葉を200°の高温で焙煎し一気に冷やします。こうすることで、カフェインが薄まり苦みが消え、まろやかで、香ばしいお茶になります。こうした製法は1920年代に京都で確立したようで、いまでも、改まった席に上質なほうじ茶が出されることもあるようです。

紅茶といえばイギリスですが、そのイギリスでも緑茶の素晴らしさが認められているとか。ポリフェノールが多く、カフェインが少ないといったようなことが注目されているのでしょうか。そう言えば、ご存知スターバックスが紅茶専門店Teavana Fine Teas & Tea Barをマンハッタンにオープンしました。世界のお茶に交じってMatchaが提供されているようです。このお店、日本の1号店は是非京都でオープンしてほしいものです。日本茶発進の地ですから。

チーズケーキ


鴨川に来る猫チャチャと再会!

2015-05-30 | 

チャチャの住み家だった場所がマンション建設の工事に入り

それ以来まったく姿を見せなくなり心配してました。

でも今日、久しぶりの再会です。

少しやせた様子ですが、元気そうです。

暑い時は、河原が気持ちいいですね。          <サイダー>


歌舞伎観賞教室

2015-05-25 | 宿日記

初歌舞伎からほぼ一ヶ月が過ぎ2回目の鑑賞にいってきました。
第23回南座歌舞伎鑑賞教室

一、南座と歌舞伎 案内役 桂孔雀
二、色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)かさね 中村松江・上村吉弥

一部は歌舞伎雨の表現、風の表現、川の表現を太鼓の強弱とか叩き方で表現していることなど
歌舞伎の初心者にはとても分かりやすい内容で、観客の中から女子中学生が選ばれて女形の着物を着付けてもらっていました。

二部はいよいよ演目の色彩間苅豆かさね
内容は「四谷怪談」と似ていて男女の感情のもつれとか怨念の内容で
少し複雑で難しい内容でした。

前回の三月花形歌舞伎の方が演目は華やかで馴染み易かったです。

9月の花形歌舞伎は中村獅童さんの新作歌舞伎
「あらしのよるに」がきます
絵本が歌舞伎になった作品です。
乞うご期待くださいませ!

<マンマ・ミーア>


三船祭と車折神社

2015-05-23 | 宿日記

平安時代の舟遊びを再現する「三条祭」が5月17日、
嵐山・渡月橋上流の大堰川(おおいがわ)で営まれた。
今年より新たに清少納言役が加わった。

 


時代装束の参加者は午後12時30分頃、嵐山中ノ島公園を出発
渡月橋を渡り川岸に到着
神儀の後、午後2時頃より十二単に身を包んだ清少納言役や神職の乗る
「御座船」や「龍頭船」など7隻が川に浮かび
船上では雅楽・舞楽の奉納、今様の奉納や清少納言に扮した女性による扇流しの奉納が行われ
両川岸に埋め尽くした多くの観光客が川面の王朝絵巻を楽しんでおられた。

 

 

 

 

 

「三船祭」は右京区嵯峨にある「車折神社(くるまざきじんじゃ)」の神事として
1928年(昭和3年)にはじまった。

 
この境内にある「芸能神社」は芸能や芸術に関係する人たちに信仰され
時代劇俳優からアイドルまで名立たる多くの芸能人の朱塗りの玉垣で埋め尽くされています。
修学旅行生も好きな芸人さんの玉垣を見つけて大はしゃぎ

車折神社にはもうひとつ有名なものがあります。
それが「祈念神石(きねんしんせき)」と呼ばれるパワーストーン「願い事がかなう石」
「祈念神石」を持ち帰り、願いがかなえば倍の数の石を返納する。

 

<京都すき男>

 

 


京都国立博物館

2015-05-23 | 宿日記

先日京都国立博物館の狩野派~永徳の後継者たち~は拝見しに行きました。
石長のロビーに貼ってある、お腹を出した唐獅子のポスターがすごく印象的で
チャーミングな獅子が気になり足を運びました。

豊臣と徳川の勢力が拮抗した桃山後期。
狩野派一門絵師達が繰り広げた戦略の数々は目も眩まんばかりの華やかな金碧障屏画(きんぺきしょうびょうが)

迫力がありました!!

この時代の金蘭の多さが豊かさを感じられる。
また、仏彫、うるし工芸、装飾も多かな時代で金蘭より表現されている。
(古代エジプト ツタンカーメンも天下を取った証)

私は早熟の天才といわれている探幽が好きで
二条城二の丸御殿の障壁画である「松に孔雀図」は迫力がありました。

素朴な表現の柳絵は墨の濃淡の微妙なタッチが絶妙ですごく良かったです。

次回、秋の琳派~京を彩る~10月10日(土)~11月23日(月・祝)
の特別展覧会もとても楽しみにしています。


<マンマ・ミーア>


いつもと違う祇園です

2015-05-22 | 京都案内
京都へお越しの皆様、ありがとうございます。

祇園といえば、京都の歓楽街のイメージがありますが、元をただせば八坂神社(祇園社)の門前町だったところ。
花見小路界隈や、新橋。白川沿いには往時の風雅と格調を偲ばせる建物が残る場所でもあります。
四条通から整備された花見小路を南へ歩くと、祇園歌舞練場があり行き止まり、のように思えますが、東へ行くと安井通で、東大路へ抜けています。突当りにあるのが建仁寺北門。ここを潜ると、それまでの喧騒を忘れさせてくれる建仁寺の広大な境内が広がります。こんな繁華街のすぐそばにあるとは思えない静かな境内です。

建仁寺は栄西禅師を開山として鎌倉時代1202年(建仁2年)に創建された京都最古の臨済宗建仁寺派の大本山です。建仁寺が知られるのは、俵屋宗達画の「風神雷神図屏風」で、教科書などで一度は見たことがあるのではないでしょうか。建仁寺に展示されているのは実はレプリカ。実物は京都国立博物館に寄託されています。



建仁寺の見どころは、これだけではありません。重文の方丈をはじめ、堂々たる法堂、望楼閣と名付けられた三門などの伽藍、そして本坊には四方から眺めることができる枯山水の庭「潮音庭」、方丈前庭大雄苑(だいおうえん)、○△□乃庭(まるさんかくしかくのにわ)、さらには、法堂の天井には創建800年を記念して描かれた畳108畳文の双龍図も見ごたえがあります。

 
(法堂)                                           (潮音庭)
 
(大雄苑)                                          (双龍図)
お寺の南の通りが八坂通、東へ歩くと六道珍皇寺があり、さらに歩くと東大路を超え、法観寺(八坂の塔)へと続きます。

如何でしょうか、いつもと違う祇園界隈を歩いてみては。

 橋本でした。


愛をくらえ!!!

2015-05-20 | 日記

先日、友人の結婚式に列席するために

アイネスヴィラノッツェ宝ヶ池http://www.eines.jp/kyoto/に行ってきました。

とても綺麗な式場&披露宴会場で、我々の仕掛けたサプライズも成功し、とても素晴らしい一日となりました。

このアイネスさんは、本来なら2つの披露宴会場が作れるほど広い敷地があるらしいのですが、1組のカップルを集中しておもてなしするために厨房や中庭などの設備を広く取っているそうです。

スタッフの方もとても親切で素敵な方々でした。

当館にも、遠方からお越しになられたブライダルのゲストの方によくご利用いただいております。

京都で式&披露宴を催される際は、是非お宿いしちょう・石長松菊園まで!!

                                           烏龍茶


鬼門

2015-05-20 | まち歩き

京都の地元紙に載っていた記事に「鬼門」について書かれたものがありました。
鬼門は鬼の進入路とされることもあり、京都御所の築地塀ように北東角を削ったり、資格に囲って玉砂利を敷いたりします。ほかに、南天や柊を植える習慣があり、最近の調査のよると、そのような場所が、京都の中心部だけで、マンションも含め約1100カ所あったそうです。
確かに我が家も北東角を資格に囲い玉砂利が敷いてあります。
皆さんのお住いの地域にもそのような習慣がありますか。因みに京都の鬼門を守るのは比叡山です。

松井でした。


舞妓さん!

2015-05-19 | 宿日記

現在京都には、祇園甲部、宮川町、先斗町、上七軒、祇園東と 5つの花街があります。

これを総称して五花街(ごかがい)と呼んでいます。

舞妓さんの象徴である、だらりの帯です5~6mあるそうですよ。

舞妓さんは、名刺代わりに「千社札」という物を持ち歩いています。

今日の舞妓さんは、叶紘(かのひろ)さん16歳でした。

<サイダー>

 

 


葵祭

2015-05-18 | 京都案内

京都三大祭の一つ、葵祭が15日に行われました。
葵祭は五穀豊穣を祈る、下鴨神社と上賀茂神社の例祭、正式には「賀茂祭」と言います。
祭のシンボル、フタバアオイを頭や胸に飾った王朝装束の女官や武官、総勢511人、牛馬計40頭が新緑の都大路を練り歩きました。
葵祭は本来、「宮中の儀」、「路頭の儀」、「社頭の儀」の3つからなりますが、現在「宮中の儀」は行われておりません。「社頭の儀」は下鴨神社と上賀茂神社の拝殿で行われ一般の方にはあまり関わりがありません。もっともよく知られているのが「路頭の儀」です。これが一般に言われる葵祭、実は祭事の一つの行列です。
行列は勅使等の男性を中心とした「本列」と斎王代を中心とした「女人列」で構成され、先導するのは5月5日、上賀茂神社で行われた競馬会(くらべうまえ)神事の乗尻(騎手)、その後を検非違使志、牛車風流傘などが続き、「女人列」は大與(おおよ)の斎王代を中心に命婦、采女と呼ばれる女官たちが艶やかな装束で歩きます。

 

 

 

下鴨神社から、賀茂川沿いの加茂街道を抜けて上賀茂神社まで行列しますが、御園橋と北山橋の間がすぐそばで行列を見ることができる絶好のスポット。平安絵巻を肌を感じることができます。



行列は上賀茂神社一の鳥居から境内に入り、社頭の儀へと移っていきます。



新緑が平安の色に華麗に染まる一日でした。

京都好き男