京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

本年もご愛顧賜りありがとうございました。

2009-12-31 | インポート

本当にありがとうございました。
迎える年が皆様にご多幸多い年になるよう心より祈念いたしております。

新年を迎える準備にあわただしく過ごす館内も、大晦日のご宿泊のお客様のお迎えがこの時間から始まっています。(11:00です)

何かが新しくなる今日と明日の区切りが、新鮮な雰囲気を与えてくれますよね。
何が変わるわけじゃないけど、今年こそは・・・と言う目標を心に刻んだり、初詣であったり、人それぞれの思いがいっぱいにつまったこの時間が静かに流れてゆく事も感謝と希望でいっぱいにさせてくれます。

「あけましておめでとうございます」の語源として「昔の時代は、貧困、戦<wbr></wbr>争、犯罪、飢饉、疫病<wbr></wbr>、災害などに無力で、<wbr></wbr>誰もが不安定な生活を<wbr></wbr>送り、明日の命すら約束されないほどでした<wbr></wbr>から、新しい年が明け<wbr></wbr>るまで無事に生きなが<wbr></wbr>らえてこれた人は、お<wbr></wbr>めでたかった。」とあります。
今の時代でも当てはまる気がしますよね、でも、どんな時でも生きているということは夢と希望を持ち続けたいものですね。 
来年もどうぞよろしくお願い致します。  A

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カーペンターズを聴く夜

2009-12-30 | インポート

 さて、いよいよ今年もあとわずか。

 明日は大晦日です。

 京都の町もせわしなく、まさに師走という感じでしょうか。

 実際に街を走り回るお坊さんは、そうそう見かけませんが。

 さて、大晦日といえば、年越しそばと除夜の鐘。

 京都で除夜の鐘といえば、まず一番に思い浮かぶのが、知恩院。

 知恩院の除夜の鐘は、テレビで中継されることが多いので、ご存知の方も多いと思います。

 とにかく大きな鐘で、70トンというのは、ちょっとまあ、想像を絶する重さですね。

 水1リットルが約1キログロムと考えると、70トンというのは、7万リットル。

 500ミリリットルのペットボトルの水14万本分というわけです。

 って、分かりやすいたとえではない感じですが。

 要するに、分かりやすいたとえができないほどの重さ、というわけです。

 そんな鐘を突く撞木も、当然大きい。

 なもんで、一人で付くことができず、何人かのお坊さんが力を合わせて撞木を引くわけです。

 そうして繰り出される鐘の音は、迫力満点。

 冷たく張り詰めた大晦日の夜の空気を、厳かに震わせます。

 音というのが空気の振動であるという物理的真理を、体で実感することができます。

 それによって煩悩がふるい落とされるよう、といえば大袈裟でしょうか。

 しかし、少しばかり清新な気分になるのは、間違いありません。

 テレビで見ているだけでは、これは伝わらないでしょう。

 ぜひとも、一度体感してみてはいかがでしょうか。

 その他にも、いろいろなお寺で、除夜の鐘が撞かれます。

 当然のことながら、中には一般の人でも撞くことができるお寺もあります。

 有名なお寺でも、それは変わらず、清水寺でも、一般の人が撞きます。

 他にもあるので、調べてみて、一度、京都で除夜の鐘撞きをしてみるのもよいでしょう。

 京都での年越しの、この上ない思い出になることでしょう。

”あいらんど”

 


どこへいったのでしょう・・・・・?

2009-12-28 | インポート

街の中にあちこちにあった公衆電話が携帯電話の普及で影がなくなりつつあります。
今まで並んでいた電話機も7台が1台になったりさびしい風景があちこちで見られます。
同じようにはがきを書く、手紙を書くことがメールにとってかわってしまい、私はなにか味気ない気がしてなりませんが、皆様はいかがでしょうか、年賀状も枚数が減る一方で・・

時代だと言われてしまえばそれまでですが、日本人のよさまでなくして行きそうで、自分なりに工夫をしなくてはと合間を見ては手紙を書くようにしていますが、周りからは白い目で見られることもあり・・・。

世の中便利になれば流されて慣れて行かざるを得なものなのでしょうか?
そんなことを思わせる風景でした。  A

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貫く棒の如きもの

2009-12-19 | インポート

 

     眠る山にかへる雲あり南禅寺

 

 この句は高浜虚子の作です。

 有名なものではないですが、印象的な句です。

 この句の季語は「眠る山」。

 冬は山が眠るというのが、俳句の世界。

 春は笑い、夏は滴り、秋は粧うというそうで。

 なるほど、簡潔に四季それぞれの山の趣を表している言葉ではあります。

 春、ぱっと笑顔になったように若葉が萌え出ます。

 夏、滴らんばかりに色濃くなった緑は眩しいほどです。

 秋、華やかな化粧をしたように、赤や黄色に色づきます。

 そして冬、トーンを落とした山は、まるで眠るよう。

 やがてまた春がやってきて……。

 四季の巡りを感じさせてくれますね。

 ここで言う山は、南禅寺の背後にそびえる東山連山のことでしょう。

 京都の町から見れば、当然東の方角にあります。

 東から西へと流れることが多い雲の動きを、見事に描ききった句だと思います。

 それを寂しいと思うも良し、侘びがあると思うもよし。

 俳句に詳しくない人でも、聞けば心が動かされますね。

 こうした句の一つを知りながら歩くのと、そうでないのとでも、京都旅行の感興は変わってくるでしょう。

 皆様も是非、一つ心に句を携えて、京都散策をしてみてはいかがでしょうか。

”あいらんど”


あなたはコナン

2009-12-18 | インポート

 京都の北西、金閣寺の辺りの地区は、衣笠と呼ばれています。

 その名の由来は、金閣寺の西にそびえる、衣笠山。

 この衣笠山の麓をたどるように伸びる道があって、それを「きぬかけの路」といいます。

 「きぬかけの路」沿いには、有名な寺院が点在し、観光にはもってこいの散策コースです。

 金閣寺、等持院、龍安寺、仁和寺、といった具合。

 「きぬかけ」というのは、衣掛山からきていて、この衣掛山というのは、衣笠山のことです。

 衣掛山=衣笠山となったのは、一つの故事に由来します。

 平安時代の初めのころ、宇多天皇がこの地を行幸されたときのことです。

 それは真夏で、京都のことですから、さぞかし暑かったことでしょう。

 その暑さがたまらなかったのか、天皇は、雪見がしたい、とおっしゃられたそうな。

 しかし、当然真夏に雪など、どだい無理な話。

 そこで、白い絹を衣笠山にかけさせた、ということです。

 そこで、絹掛け山=衣掛山となったわけですね。

 なかなか無茶な話だとは思うんですが。

 宇多天皇は、藤原氏の勢力が強まる中、天皇自ら政治に腕を振るった方です。

 それ故、その権力の大きさを示すこんな故事が生まれたのかもしれません。

 もちろん、それだけではこの場所に故事が生まれることはなかったでしょう。

 宇多天皇はこの地と深いかかわりを持っておられたのです。

 というのも、仁和寺が宇多天皇の勅願で建てられたお寺なのです。

 そもそも宇多天皇という諡号も、この辺りの地名、宇多野から取られているのです。

 さて、ここ数日、京都は厳しい冷え込みに襲われております。

 明日辺りは、衣笠山が本物の雪で覆われることにもなるかもしれません。

”あいらんど”


いつもの景色

2009-12-16 | インポート

平安神宮の前に露天のお店が並んでいますが、皆様はご存知でいたか?
いつも前を通っていると、当たり前になってしまって、今日はお客様が多いな~くらいにしか見ていないことが多いことに気がつきました。
改めて眺めていると、なるほど今は京都のお土産も変わってきて、キーホルダーに「京都」と書いてあっても誰も買おうとしないな~と館内の売店の事と比べてみました。
京都限定!なんてもう古いといわれてしまい、安くて見栄えが良くてもらっても邪魔にならなくて、喜んでもらえるものを自分基準でさがしているのが今は、有名なもの、誰もが知っているものになってきているそうです。

小学生の時に修学旅行で買ってきたお土産が、40年たった今も両親の家のガラスケースに入っているのを見ると、なにか複雑な思いになります。
大切な人に気持を送るお土産、 語源は-------「土産は、その土地の産物が本来の意味で、「とさん」や「どさん」といった。
みやげの語源は、よく見て選び、人に差し上げる品物を「見上げ(みあげ)」といったことから、「見上げ」が転じて「みやげ」になったとする説」もあるとか。
誰に差し上げるのかも大切ですが、旅のお土産は無事に帰って、旅の話をするのがお土産なのかもしれませんね。
露店で売られている商品も平安神宮で買ったものと言う値打ちがつけば、何物にも代えがたいお土産になるのでしょうか。  A

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一年の計は

2009-12-13 | インポート

 12月13日は事始めの日です。

 事始め、というのは、正月を迎える準備を始める日、ということです。

 なぜ12月13日なのかということについては、詳しくは知らないのですが。

 さて、祗園のそれは、師走の風物詩として、良く知られています。

 踊りの師匠などに、お世話になりましたと、挨拶して回るわけです。

 早くも「おめでとうございます」の声が飛び交うのは、何か不思議な感じですが。

 仕事姿ではない舞妓さんたちは、楚々として、正装とは違った趣があります。

 今日は日曜日ですので、祗園も多くの人がその姿を見ることができたことでしょう。

 さて、その祗園、四条花見小路の東南角にあるのが、有名な一力。

 今日も多くの芸舞妓さんの挨拶を受けたことでしょう。

 この一力、江戸時代から続くお茶屋として知られています。

 幕末には維新の志士も遊んだといわれ、近藤勇もその敷居をまたいだといいます。

 しかし、この一力の名を天下に知らしめたのは、なんといっても忠臣蔵。

 歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』の中で、大星由良之助(大石内蔵助)がここで遊興する場面が描かれています。

 これが幕府の目をくらませるための芝居、というのは、有名な話。

 まあ、このエピソードの事実性は疑わしいのですが。

 が、少なくとも一力が『仮名手本忠臣蔵』が作られた時代より人に知られていたというのは確かでしょう。

 さて、その忠臣蔵の討ち入りの日が12月14日。

 一力をはじめとして、実は、京都は忠臣蔵と縁の深い土地。

 浅野家断絶後、大石内蔵助が隠棲したのが、京都山科の地なのです。

 その山科には、大石内蔵助を祀る大石神社があります。

 大石神社の境内に、大石桜と呼ばれる立派な枝垂桜があります。

 大石内蔵助とは直接の関係はないのですが、これは本当に立派な枝垂桜です。

 花は桜木人は武士、と言いますから、大石内蔵助を偲ぶのには、ちょうどよいかもしれません。

”あいらんど”


感動がまた生まれます。

2009-12-12 | インポート

これを見ると、京都にも本格的な冬がお訪れ、今年も残りあとわずかだと感じる大会が始まります。
「全国駅伝」が都を駆け抜けると言うキャッチコピーで有名になっている京都駅伝。
いつも年末と年始には学校様もご宿泊になり、きびきびした元気に満ちた姿を拝見します。
私たちもこんな時期があったのだね、なんて話しがいつも飛び交い、こちらまで元気を頂けるような気がします。
今年も都大路を疾走する選手の方々の応援にちょっとそこまで、隠し持った応援旗を振りに出かけてみます。 サイクルマンImg_1548


安心・安全の極意

2009-12-10 | インポート

Photo_2 朝の散歩にちょっと道をかえてみました。
なにやら聞こえてくる号令と掛け声?!

ふと覗きこむと警察署の朝礼なのでしょうか?整列した警官の方々と向かい合うように署長さん?がいてきびきびとした受け答えと行動が目に飛び込んできました。

改めて感じたのは安心と安全を守っていただいている方々の日々の努力かあって私たちは暮らしているのです、(優等生の答えです・・・)ほんと言うと宿泊業を営む私たちもこんな風に今ある規律の決められたことを正確に実行してお迎えする立場をもっと自覚しないといけないな・・・なんて朝から反省半分と、どうしたら誰から見られてもすがすがしい感じを受け止めていただけるのかな、とちょっぴり初心に戻りました。
「言うは易し行うは難し」ここまでになれるまでが大変だなとまずは一歩を、早速出勤して目の前のお仕事をこなすのが精いっぱいで自分の能力のなさを実感・・でも「親しき仲にも礼儀あり」で挨拶と電話の受け答え、お迎えの笑顔からを初心に戻ってやってみることにしました。
無理しないでできることからが一番でしょう・・・と自分で納得しています。
今よりもよくする工夫委員会なるものも自分の中に作るのもいいかもしれませんね、毎日のお仕事の中にこそ、そのヒントがあるようですが・・・。  忘れかけていたことを思い出させてくれた朝の出来事でした。  A


イルミネーションは誰と見に行くのでしょうか?

2009-12-09 | インポート

クリスマスでイルミネーションライトアップが日本中で開催されていますが、皆様はもういてきましたと、いう方も多いかもしれませんね。
京都のライトアップは社寺仏閣だけみたいで何となく他にもいっぱいあるのにと感じます。
京都駅には巨大なクリスマスツリーが飾られていますし、いろいろと楽しめる場所もあるのでぜひご覧くださいね。

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【クリスマスイルミネーション】平安女学院 アグネスイルミネーション
  期間:平成21年11月21日(土)~12月25日(金) 17時30分~20時30分 
【クリスマスイルミネーション】同志社大学(今出川キャンパス)
  期間:平成21年11月下旬~12月25日(金) 16時30分~22時30分
【クリスマスイルミネーション】ローム本社
  期間:平成21年11月26日(木)~12月25日(金) 16時45分~22時30分

【クリスマスイルミネーション】北山 ル・アンジェ教会&レストランVITRA
  期間:平成21年12月1日(火)~25日(金)  17時~24時
【クリスマスイルミネーション】京都ノーザンチャーチ北山教会
  期間中はガーデンが無料開放。(12月15日~21日は20時、12月22日~は21時まで)

ローカルですが穴場でロマンチックな気分になりますよ!  はーこ