新撰組と言えば、節分会や春・秋に行われる「壬生大念仏狂言」で市民によく知られている「壬生寺」を思い起こす人は多いと思います。
壬生寺は新撰組屯所に近く、隊士の兵法調練場となっておりました。
境内には近藤勇の銅像や、芹沢鴨らの隊士の墓である「壬生塚」があり、新撰組ファンにとっては聖地と言える場所です。
壬生寺表門北には現在も、八木邸、前川邸二ヵ所の屯所跡が当時のままで残っています。
八木邸は長屋門が東に開き、その奥に主屋が南面して建ちます。
芹澤、近藤、土方らの面々が宿所とした場所。芹沢鴨が暗殺された場所でもあり、刀傷が今でも残ります。
八木邸は公開されており、ガイドの方による新撰組の話や建物の案内があります。
見学後は玄関の茶店で抹茶とお菓子(屯所餅)の接待がついて入場料1000円です。
前川邸は八木邸の前にあり、山南敬介が切腹した部屋は現存しています。
現住されており通常は非公開ですが、土・日・祝日のみ土間を公開しグッズの販売しています。
他の新撰組ゆかりの地
〈光縁寺〉
八木邸南にあり、境内には切腹した山南敬介ら隊士20数人の墓があります。
〈西本願寺〉
新撰組二番目の屯所。
慶応元年、西本願寺北集会所と太鼓楼を屯所として2年間を過ごした。
〈島原遊郭〉
隊士たちが通った花街・島原。
大門と角屋を見ると昔の花街を雰囲気が偲ばれます。
角屋は鴨が最後の宴会をもった場所。
〈池田屋騒動の址碑〉
新撰組が尊王攘夷派志士らの密会を襲った池田屋事件の舞台。現在は居酒屋が建つ。
京都好き男 細木