京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

それぞれの ”さくら“

2010-03-29 | インポート

今になって思う桜には色々な意味があり、人それぞれに価値がある季節なのでしょう。

出会い・別れ・卒業・就職・引退・退院・色々な場面でこの時期の桜は咲き誇るのでしょうね。

1

 その一

さくら・サクラ・Cherry blossoms・国の花・・・

桜の言葉には昔は“咲ら“と言ったそうです。

又、古き和歌集では桜を形容して夢見草(ゆめみぐさ)飾し草(かざしぐさ)(小枝を紙に飾して楽しんだ)花霞(はながすみ)花あかりとも言ったそうです。

又桜の花の咲く頃の天候の変化に合わせ、花冷え、花曇り(桜の花が散り花びらが雨水に流れ行くさま)とその時々を美しく心豊かに表現しています。

これらのことばつかいは日本の品の良さ奥ゆかしき情緒、風情、教養等、

日本字の心の豊かさを表しているようです。

上野でした <(^´)>

2

その二
先日嵐山まで子供とサイクリングがてら行ってきました。
京都に住んでいながら実に10年ぶり以上でしかも2回目です。

京都に住んでいると観光地にはなかなか行かないもので、久しぶりに訪れると、実に新鮮な感じもしました。

桜はまだまだ咲き始めくらいでしたが、多くの観光客でにぎわっていて、何年か前に車の事故で破損した“渡月橋”の一部も長年の風雨により補修個所もほかの部分と一体化して、ほとんどわからない状態でした。

又、渡月橋から五山の送り火のうち“鳥居型“と何と右大文字まで見えたのは驚きました。
地元に住んでいても訪れて初めて発見することもあり、色々なところへ出かける事の楽しみを改めて知る一日でした。

松井でした。(^_-)-

3

その三

1年の間に四季があり春が今訪れ、TVでは毎日のように桜の開花が報道されています。

昨日、京都刑務所に出向く機会があり、ふと想いの中によぎるのは、ここに入る人たちは桜を何回見ることになるのだろうか・・そしてまた人生をスタート出来るのだろうか、そんな想いの中で外へ出ると、何本もの桜の木々には3部咲きくらいの花がいっぱいで、新しいスタートがここにあるような気がしました。

罪を犯さない人はいないと思います、それがどのようなものかは人により違いがあり、その間違いに気づく事が出来るかが大切だと思います。

宗教的ですが、許す心が人を活かす、戒めは自分のためにだけではなく自分以外の人を導くための道具なのだ、などの言葉がこの時はよぎりました。

普段の普通の生活がどれほど大切なものなのかを感じました。

○×△

以上今日は3件の掲載でした


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