京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

カーペンターズを聴く夜

2009-12-30 | インポート

 さて、いよいよ今年もあとわずか。

 明日は大晦日です。

 京都の町もせわしなく、まさに師走という感じでしょうか。

 実際に街を走り回るお坊さんは、そうそう見かけませんが。

 さて、大晦日といえば、年越しそばと除夜の鐘。

 京都で除夜の鐘といえば、まず一番に思い浮かぶのが、知恩院。

 知恩院の除夜の鐘は、テレビで中継されることが多いので、ご存知の方も多いと思います。

 とにかく大きな鐘で、70トンというのは、ちょっとまあ、想像を絶する重さですね。

 水1リットルが約1キログロムと考えると、70トンというのは、7万リットル。

 500ミリリットルのペットボトルの水14万本分というわけです。

 って、分かりやすいたとえではない感じですが。

 要するに、分かりやすいたとえができないほどの重さ、というわけです。

 そんな鐘を突く撞木も、当然大きい。

 なもんで、一人で付くことができず、何人かのお坊さんが力を合わせて撞木を引くわけです。

 そうして繰り出される鐘の音は、迫力満点。

 冷たく張り詰めた大晦日の夜の空気を、厳かに震わせます。

 音というのが空気の振動であるという物理的真理を、体で実感することができます。

 それによって煩悩がふるい落とされるよう、といえば大袈裟でしょうか。

 しかし、少しばかり清新な気分になるのは、間違いありません。

 テレビで見ているだけでは、これは伝わらないでしょう。

 ぜひとも、一度体感してみてはいかがでしょうか。

 その他にも、いろいろなお寺で、除夜の鐘が撞かれます。

 当然のことながら、中には一般の人でも撞くことができるお寺もあります。

 有名なお寺でも、それは変わらず、清水寺でも、一般の人が撞きます。

 他にもあるので、調べてみて、一度、京都で除夜の鐘撞きをしてみるのもよいでしょう。

 京都での年越しの、この上ない思い出になることでしょう。

”あいらんど”

 


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