さて、いよいよ今年もあとわずか。
明日は大晦日です。
京都の町もせわしなく、まさに師走という感じでしょうか。
実際に街を走り回るお坊さんは、そうそう見かけませんが。
さて、大晦日といえば、年越しそばと除夜の鐘。
京都で除夜の鐘といえば、まず一番に思い浮かぶのが、知恩院。
知恩院の除夜の鐘は、テレビで中継されることが多いので、ご存知の方も多いと思います。
とにかく大きな鐘で、70トンというのは、ちょっとまあ、想像を絶する重さですね。
水1リットルが約1キログロムと考えると、70トンというのは、7万リットル。
500ミリリットルのペットボトルの水14万本分というわけです。
って、分かりやすいたとえではない感じですが。
要するに、分かりやすいたとえができないほどの重さ、というわけです。
そんな鐘を突く撞木も、当然大きい。
なもんで、一人で付くことができず、何人かのお坊さんが力を合わせて撞木を引くわけです。
そうして繰り出される鐘の音は、迫力満点。
冷たく張り詰めた大晦日の夜の空気を、厳かに震わせます。
音というのが空気の振動であるという物理的真理を、体で実感することができます。
それによって煩悩がふるい落とされるよう、といえば大袈裟でしょうか。
しかし、少しばかり清新な気分になるのは、間違いありません。
テレビで見ているだけでは、これは伝わらないでしょう。
ぜひとも、一度体感してみてはいかがでしょうか。
その他にも、いろいろなお寺で、除夜の鐘が撞かれます。
当然のことながら、中には一般の人でも撞くことができるお寺もあります。
有名なお寺でも、それは変わらず、清水寺でも、一般の人が撞きます。
他にもあるので、調べてみて、一度、京都で除夜の鐘撞きをしてみるのもよいでしょう。
京都での年越しの、この上ない思い出になることでしょう。
”あいらんど”