季節の句を五題
「桜散る」
桜(はな)過ぎて、みずきにつつじ、街飾る、行き交う人の、心癒さん。
「葵祭り」
五月晴れ、往時を再現、行列に、沿道の木々、若葉揺らせる。
「托鉢」
新緑の、街路に響く、黒谷の、僧侶二人の、雨中の托鉢。
「川床」
新緑の風、爽やかに、みそぎ川、床の組み立て、槌音弾む。
「こいのぼり」
新緑の、薫風を受け、鯉のぼり、軒の甍を見下ろしながら。
毎日の生活の中に色々な出来事があり、知らず知らずに見過ごすことも多い。
何気ない空気を感じた通りに言葉にすれば、なにがしらの心の糧がうまれるものです。
和食調理仕入担当 上野