北上F.C.Jr.のクラブハウス

京都のサッカー大好きGIRLSの集まり北上F.C.Jr.のサポーターです☆

むらさきちきぶ109

2013-02-06 | むらさきちきぶ

こんばんわKEDちちです。

紫指揮部でたまに「原風景」とか「原体験」というフレーズが出てきたように記憶しています。
先日、小学校の同級生達と食事をしました。「初老」の集いだそうです。・・・「老」なんやなぁ。
成人式以来に会う人もいて、小学校当時の担任の話とかで盛り上がったりしてました。
私も思い出話として、あるサッカーの試合の話をしましたが、意外にもみんなあんまり覚えてなかったです。

もしかするとそのゲームが私の「原体験」だったのかもしれないなと考えるようになりました。

季節や大会名は忘れましたが、トーナメントの1回戦だったと思います。
相手は貴生川(きぶかわ)少年団といって、アジアの壁・井原正巳選手を輩出したチームです。当時でも県内で指折りの強豪。
私がいた雲井少年団は町内4チームの中でも定位置は4位のチーム。
抽選結果を伝えてくれたコーチが、申し訳なさそうにしてたのを覚えています。

さて、場所は水口スポーツの森、通称「スポ森」です。
僕ら雲井少年団にとっては最初で最後の芝生グラウンド。ただでさえ舞い上がっている。正直勝てるとも思っていない。
一方的な内容で相手シュートの嵐でした。でも、相手がシュートミス連発で0-0のまま過ぎていく。

芝生だからってヒデキが見せたこともないオーバーヘッドでクリアをしようとして空振り。
長身DFコウちゃんの動きはスローなんだけど、今日は相手ボールがバシバシ足にひっかかる。
マコトは相変わらずセンターラインとサイドラインの交わる部分でオドオド突っ立ってるだけ。
時々タカシが右サイドでドリブルを仕掛けるけどなかなか前に進めない。
トップのヒロシは足が速いけど、いつもどおりに変なとこに走っていってしまう。
カッコつけのジュンのスライディングタックルが今日はよく決まる。

なんとスコアレスドローでPK戦へ。相手のベンチも信じられない様子。
そりゃそうだ。対戦相手チームの僕でさえ「それ外すか?」というような貴生川の乱調ぶり。
流れを引きずってか、先制の貴生川がまさかの3人連続外しで、こっちは僕とタカシが決めている。さすがの僕らも計算くらいはできたので、あとの3人のうち誰かが決めたら勝てるのは分かってた。
雲井が一回戦突破に一番近づいた瞬間。ベンチメンバー全員の声が枯れてたのは試合後に気付くことになる。

しかしその後の雲井は全員外してサドンデスへ。最終的に結果は収まるところに収まってしまった。
「あそこまでやってくれたら勝たしてやりたかったなぁ。俺の責任やなぁ」とはコーチの言葉。
泣いてたのはタカシがちょっとだけ。「ボクら貴生川と引き分けたんやでぇ!」の方が大きかった。
ベンチのヒトシも「オレらめっちゃくちゃ応援したんやで!」と誇らしげ。

やっぱり、このゲーム後に「中学でもサッカー部入る」という奴が増えた。
僕といえば、この試合で初めてやったセンターバックに異常なまでの自信を持つことになって、そこからセンターバック人生が始まった。

これは記録上、1回戦PK負けというゲーム。劇的勝利ではありません。今の北上から考えると単なる準備不足というところでしょうか。しかし、私の中では一生忘れることのできないゲームです。小学校時代の他試合はほとんど覚えていません。

北上はこれから毎週ゲームが続きますね。強豪チームとの対戦もたくさんあるでしょうね。
私は予定帳を眺めながら、この中のひとつが誰かの「サッカーにおける原体験」になってくれる事を願うばかりでいます。
ま、それが判明する頃には、私は「還暦」になってるかな。そんなことはないかな。どうかな。
コメント
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