12月朔日(ついたち)は、教育学者、東井義雄(とういよしお)の言葉です。
「根を養えば 樹はおのずから育つ」
秋になり境内のイチョウも黄金色に染まり、イロハモミジも色づきます。
行楽地で紅葉を楽しむ人は大勢いますが、
その木を支えるために目に言えない土の中で働き続けている根の存在を思う人は余りいません。
自分の人生という一本の樹を育てる上においても、枝を張り、花を咲かせるには、
時間をかけて根をしっかり張れるよう、精進する事が大切です。
これまでの人生の結果が今の私たちです。
今後の人生はこれからの私たちの行動にかかっています。
シドニーオリンピックの金メダリスト、
高橋尚子さんは自分を支えてくれた三つの言葉について語っています。
1、何も咲かない寒い日は下へ下へと根を伸ばせ、やがて大きな花が咲く。
大きく伸びようとするにはまずしっかりとした根を張る事、
即ち基礎となる努力を続ける事が肝心である。
2、疾風に勁草(けいそう)を知る
強い風(疾風)が吹いたときに本当に強い草(勁草)が分かる。
即ち苦難に直面した時に、今までどれだけ努力してきたかが試される。
3、丸い月夜も一夜だけ
いいことは続かない。常に満足することなく、次の一歩を踏み出す事
この三つの事柄をことあるごとに肝に銘じて努力してきたそうです。
それがあのオリンピックでの成功につながったのでしょう。
いくつになっても、「人生は常にこれから」自分なりに目標を見つけて努力する事が大切です。
神様への信心も同じで、終わりはありません。より深い信仰心を持ちたいものです。
伊勢神道の教典の中に
「神は垂るるに祈祷をもって先となし 冥は加うるに正直をもって本となす」
とあります。
「神の恵みを受けるにはひたすら祈る事が第一で、
神の御加護を頂くには我欲を捨て、正直で清らかである事が基本である」
という意味です。
いくつになってもより深い祈りを捧げる事ができるように、
より正直でいられるように、そしてより一層神様の御加護を頂ける様に、お互いに努力して参りましょう。
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