新緑の美しい季節となりました。
この時期、毎朝境内は色々な鳥のさえずる声で満ち溢れます。
各地で春祭が始まりましたが、今月の5日は立夏、暦の上ではもう夏です。
5月朔日(ついたち)の言葉は初夏らしい俳句を取り上げてみました。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」 山口素堂
訳)目には初夏の青葉があざやかに映り、耳にはホトトギスのさわやかな声が届き、
口では初物のカツオを味わえる、なんと素晴らしい季節でしょう
この句は青葉、ホトトギス、初鰹と、季語が3つも入る「季重なり」の非常に変わった俳句だそうですが、
季節感を感じることが出来る素晴らしい俳句としても有名です。
「青葉」 「ほととぎすの声」 「初鰹」と視覚、聴覚、味覚で季節を感じさせてくれます。
この季節、境内は楠や桜の緑色の若葉があざやかです。
ご参拝の折は是非境内の若葉の一枚一枚を観察してみてください。
不思議なことに、楠ひとつとっても、1枚1枚葉の形や色が微妙に違います。
人間と一緒で、一つとして同じ葉はありません。
ここにも神やどる自然の神秘を感じます。
今月もさわやかな季節の到来を感じながら、お参りください。
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