三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

【5月1日の言葉】目には青葉 山ほととぎす 初鰹

2022年05月01日 | 今月の言葉

新緑の美しい季節となりました。

この時期、毎朝境内は色々な鳥のさえずる声で満ち溢れます。
各地で春祭が始まりましたが、今月の5日は立夏、暦の上ではもう夏です。
5月朔日(ついたち)の言葉は初夏らしい俳句を取り上げてみました。

「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」         山口素堂

訳)目には初夏の青葉があざやかに映り、耳にはホトトギスのさわやかな声が届き、
  口では初物のカツオを味わえる、なんと素晴らしい季節でしょう

この句は青葉、ホトトギス、初鰹と、季語が3つも入る「季重なり」の非常に変わった俳句だそうですが、
季節感を感じることが出来る素晴らしい俳句としても有名です。

「青葉」 「ほととぎすの声」 「初鰹」と視覚、聴覚、味覚で季節を感じさせてくれます。

この季節、境内は楠や桜の緑色の若葉があざやかです。
ご参拝の折は是非境内の若葉の一枚一枚を観察してみてください。
不思議なことに、楠ひとつとっても、1枚1枚葉の形や色が微妙に違います。

人間と一緒で、一つとして同じ葉はありません。
ここにも神やどる自然の神秘を感じます

今月もさわやかな季節の到来を感じながら、お参りください。


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