相変わらず猛威を振るっております新型コロナウイルスが今や全世界に脅威を与えております。
我国も感染爆発の瀬戸際ですし、オリンピックも延期となりました。
我慢する生活が続きますが、ここが踏ん張り所です。
お互い「密閉、密集、密接」にならないよう気をつけましょう。
本日も月次祭(つきなみさい)を執り行いましたが、雅楽演奏などは取りやめ
短時間でのお祭りと致しました。
さて、今月朔日(ついたち)の言葉は
「神と一つの心になれば、晴れてすずしい胸の内」
神道の考え方の基本は「神は不浄を受けたまわず」という事です。
神様は穢れた心をもっとも嫌います。
常に雑念のない清らかな気持ちで、神様の前に立つことが大切です。
神社にお参りされるとまず、手水舎(ちょうずや)で手を清めます。
左手、右手、口の順で清めます。
単に手を洗うのではなくて、手と口を清める事によって、身体全体を清めます。
これは身体の外側を清らかにする事、外清浄(げしょうじょう)と言います。
さらにお祓いによって心の中を清める事を、内清浄(ないしょうじょう)と言います。
普段のお参りではお祓いを受けませんので
手水によって体を清めると同時に雑念のない、清らかな気持ちになるように努めましょう。
「 坂 仕仏」という室町時代の医者が伊勢神宮に参詣した時の日記に、
「心を無心にして清らかにする事を内清浄という。
水を浴びて、身体を清める事を外清浄という。
身体の内側と外側が清らかになったならば、神様の心と自分の心と隔たりは無くなる。
神様と一つの心になれば、何も祈らなくても自然とお守り頂けるのである。」
と書いてありますが、まさにその通り。
「神と一つの心になれば、晴れてすずしい胸の内」です。
神社にお参りする際はまず、手水によって、心と身体を清らかにして手を合わせましょう。
清らかに、清らかに、もっともっと清らかに、
清らかな池が底まで見通せるように、
心の中が清らかであればあるほど神様のお蔭が染み透るのです。
「心だに 誠の道に 叶いなば 祈らずとても 神や守らむ」
菅原 道真