先住民族関連ニュース

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アイヌ象徴空間、道内外でPR行事 大使に宇梶さん 舞踊や料理紹介

2018-08-11 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/10 23:43

 道は10日、政府が2020年に胆振管内白老町に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間」のPRキャラバンを、今月から始めると発表した。開設PRアンバサダー(大使)として俳優の宇梶剛士さん(55)を起用し、道内外7カ所で民族伝統の踊りや料理を楽しむイベントを展開する。
 道は政府が掲げる象徴空間の年間来場者目標100万人達成に向け、本年度予算にPR関連費約4億円を計上。キャラバン事業はその一環で、第1弾のイベントを23~29日にJR札幌駅西口で開く。民族衣装の試着や伝統的なチセ(家)に入った気分が味わえるVR(仮想現実)体験、アイヌ文化のワークショップなどを実施。25、26日にはアイヌ料理の試食や伝統舞踊の公演も行う。
 アンバサダーとなる宇梶さんは、母親がアイヌ民族の権利回復運動などに取り組む日高管内浦河町出身の静江さん(85)=埼玉県在住=。25日午前11時からJRタワープラニスホール(札幌エスタ11階)で就任発表会を行い、トークショーやアイヌ民族団体が伝統舞踊を披露する。定員200人で先着順。
 キャラバン事業は9月下旬に日高管内新ひだか町、10月中旬に福岡県、同下旬に帯広市、11月上旬に沖縄県、12月上旬に仙台市で開催。12月中旬に再び札幌市で開き、同11日予定の象徴空間開設500日前のカウントダウンイベントなどで盛り上がる。
 問い合わせは道アイヌ政策課(電)011・204・5185へ。(村田亮)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/217566

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港・街の150年

2018-08-11 | アイヌ民族関連
日高報知新聞2018.08.10
若いころから「歴史好き」という浦河町の松山和弘さんが、今年の北海道150年にちなみ、明治初期から現在までの浦河町の150年の歴史を絵図や写真で振り返るパネル展「港・街の150年」を、経営する大通4の「お料理松山」の店内で開いている。  明治初期の絵図「浦川湾図」や昭和初期の浦河駅開設の写真など幕末時代を含めた貴重な資料は、所蔵の北大付属図書館などの許可を得て複写。航空写真による浦河町の紹介など50点あまりを展示。  150年前の「北海道」の名付け親で、浦河にも来ている松浦武四郎(1818~1888)が歩いた浦河沿岸のアイヌ地名なども、手作りの解説付きで紹介している。  明治時代に浦河に港はなく、現在の大通付近の海岸近くに会所を置き、海上交易していた光景の絵図も展示。大正から昭和初期の築港や鉄道開設により大きく発展した今昔の浦河の歴史や地形を垣間見ることができる。  パネル展はお盆過ぎ後もしばらく展示する予定で、「店の時間外でも店の入口が開いていれば気軽に立ち寄って観てほしい」と話している。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/7247

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チョウザメ剥製お目見え 美深町から松阪に 武四郎生誕200年、北海道命名150年 三重

2018-08-11 | アイヌ民族関連
伊勢新聞8/10(金) 11:00配信

 【松阪】北海道美深町が三重県松阪市に寄贈したチョウザメの剥製が9日、同市曽原町の三雲地域振興局にお目見えした。体長80センチ。北海道の名付け親として知られる同市出身の探検家、松浦武四郎が美深町を流れる天塩川をさかのぼった際に目撃、捕獲した縁。展示期間は31日まで。来月以降は同市小野江町の松浦武四郎記念館ロビーで展示予定。
 同町は北海道北部を北流する天塩川の中流域に位置する。2月25日に同市で開いた第23回武四郎まつりに山口信夫同町長が出席し、松浦武四郎生誕200年と北海道命名150年、同町開拓120年を記念して寄贈目録を渡し、このほど剥製が完成して届いた。
 武四郎は探検記「天塩日誌」の中で、天塩川を舟で遡上(そじょう)中、チョウザメの群れに出会い、頭をもたげて集まってくるので気味悪く感じながらも同行のアイヌと5、6匹捕まえたと記録している。
 同町にはチョウザメの展示室と飼育室を備える美深チョウザメ館がある。同町は「武四郎とチョウザメ、美深町は縁の深い関係。チョウザメを核としたまちづくりを進めていく」とコメントしている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180810-00000808-isenp-l24

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流域面積世界一、魅惑のアマゾン川のすべてに迫る!

2018-08-11 | 先住民族関連
Pen 8/15号「ヨシダナギ撮り下ろし!最後の秘境、アマゾンへ。」が好評発売中です。
文:Pen編集部 2018.08.10
最新号のPenは、全長6000km超、南米の9カ国を巡る巨大な “川の森” アマゾンの驚異に迫ります。昨年、好評を博した「美しいアフリカ」特集以来、再びタッグを組んだフォトグラファーのヨシダナギは、“森の守り人”カヤポ族の姿を撮り下ろしました。ほかにも、実際に現地に足を運んだ人々による、かの地のエネルギーを伝えるビジュアルや証言が満載。いまこそ、最後の秘境を、きちんと知る時です。
まずは、これまでアフリカの少数民族を追い続けてきたフォトグラファー・ヨシダナギが、アマゾンの先住民族、カヤポ族を撮り下ろしました。自分たちを取り巻く環境が激しく変化する中、誇りをもって文化や伝統を守ろうとするカヤポの人々。ヨシダナギのレンズが捉えた彼らの強い眼差しは、見る者の心を揺さぶります。
つづいて単身でアマゾンに通い続ける写真家・山口大志による、生命輝く楽園の写真を紹介します。自然や生物たちの決定的な瞬間が捉えられ、現地の空気やにおいや湿度までも「見える」ようです。この光景こそ、永く守りたい地球の宝です。さらに、原初の生活を営むヤノマミ族など、アマゾンに関するドキュメンタリー番組を手がけ、15回以上現地を訪れたテレビディレクター・国分拓が、文明社会と接触したことのない先住民族=イゾラドについて珠玉のエッセイを書き下ろしました。注目のノンフィクション『ノモレ』のスピンオフともいえる、胸に沁みるスペシャルエッセイをお楽しみください。
その他、開高健に始まる“怪魚ハンター”の系譜や、ジャングルに潜む危険生物図鑑、用の美を湛えた民芸品、フランス人フォトグラファーが森に投影する巨大なスルイ族のプロジェクション、アマゾンを知る敏腕シェフが考案してくれた「アマゾン風料理のレシピ」などの紹介ページも。なにからなにまで想像を超えるアマゾンに、すっかり虜になってしまう特集です。
https://www.pen-online.jp/news/info/pen_457_amazon/

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美食展開幕 台湾各地のグルメ集結、多様性伝える 日本の地方自治体も参加

2018-08-11 | 先住民族関連
中央フォーカス台湾 2018/08/10 15:33
(台北 10日 中央社)台湾各地のグルメが一堂に集う「台湾美食展」が10日、台北市内で開幕した。国家風景区や客家、台湾の農業などをテーマにしたエリアのほか、ムスリム(イスラム教徒)向けの食事を扱う店を集めたエリアも登場し、台湾グルメの多様性を来場者に伝える。香川県や岩手県、札幌市など日本の地方自治体も出展している。
より多くの台湾の業者が美食文化をPRするのを後押しし、グルメの国際交流の場を設けようと台湾観光協会が主催。27回目の今年は「Good-eating Taiwan」をテーマに、台湾グルメの地域性にスポットを当てた。開催4日間で、昨年より約2万人多い18万人の来場を見込む。
交通部(交通省)観光局の国家風景区エリアには、北から南、離島まで全国12の国家風景区管理処が出展。複数の台湾原住民(先住民)が暮らす茂林国家風景区(高雄市)のブースでは、スタッフが伝統衣装をまとい、地元の名産などを来場者に紹介した。
岩手県のブースではブランド牛「いわて牛」などを販売。県産牛肉の試食には長い列ができ、来場者は美味しそうに肉を頬張っていた。
高速公路局が出展するサービスエリア(SA)グルメのエリアには、NEXCO中日本(中日本高速道路)管内のSAを手掛ける中日本エクシスが台湾の業者とともに参加。日本で人気のSAグルメを台湾に紹介する。
開幕式には陳建仁副総統が出席。陳副総統は、台湾観光をアピールする上で最も効果的なのは「グルメと旅行を結び付けること」だと話し、多くの業者が集う美食展は台湾のグルメを世界に紹介するのに最も良い場だと称賛した。
台湾美食展は台北世界貿易センター1号館で13日まで開催。11日には、今年の同展PRキャラクターを務める歌手のクラウド・ルー(盧広仲)が来場し、ステージプログラムに登場する。 (名切千絵)
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201808100003.aspx

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メキシコの聖ヤコブ祭、仮面に隠された文化侵略の物語 写真12点

2018-08-11 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック 2018.08.10

聖ヤコブ祭でリズミカルなダンスを踊る「タスチュアン」たち。先住民の言葉で「リーダー」を意味する。(PHOTOGRAPH BY RAMIRO DURÁN RENTERÍA)
 浅黒い木彫りの仮面に逆立つように縫い付けられた牛の毛。きつく締め上げたブーツの上には、明るい色のケープが舞う。「タスチュアン」と呼ばれる踊り手たちだ。毎年7月の終わりごろ、メキシコでは町の広場に男たちが集い、聖ヤコブ祭が執り行われる。人々は、この日のために1年間かけて準備をしてきた。
 殉教者であり、守護聖人である聖ヤコブの日は世界中で祝われる。だが、3日間もかけて盛り上がるのは、ここメキシコ中央部サカテカス州周辺くらいだろう。祭りの目玉は、新大陸にやってきたスペイン人と先住民カスカン人との戦いを再現した儀式である。
「下地にあるのは、大変心が痛む物語です」と、サカテカス州出身のフォトジャーナリスト、ラミロ・デュラン・レンテリア氏は語る。「戦いに勝利したスペイン人は、自分たちの宗教と言語を持ち込んだのです」。レンテリア氏は、生まれ育った町からわずか40分のところにある先住民集落の聖ヤコブ祭を取材した。(参考記事:「希少な古代アステカの地図、16世紀メキシコを描く」)
 スペインの守護聖人である聖ヤコブへの崇拝は、敗れた先住民を同化させるための道具に利用された。先住民カスカン文化の一部をカトリックの祭りに取り入れることで、「聖ヤコブが背後についた『聖なる』スペイン人に『悪』の土着文化が屈した」と教え込んだのだ。
 3日間の儀式の内容は集落によって異なるが、主に芝居風の踊り、にぎやかな出し物、ミサなどが行われる。
 7月24日、町の指導者と教会の指導者がベルを鳴らして祭りの開会を宣言する。踊り手であるタスチュアンたちが雄たけびをあげ、巡礼が聖ヤコブの聖像を運び出すために教会を目指して出発する。像は通りを練り歩き、人々に祝福を授ける。
 カトリック教会の正式な聖ヤコブの日である7月25日には、スペイン軍がカスカン人に勝利した「ミクストンの戦い」の最終戦が再現される。つばの広いソンブレロ帽をかぶった聖ヤコブが馬に乗って、スペインの勝利を意味する剣と木の十字架を手に持つ。スペイン人は、最初は武力で、次に宗教でタスチュアンを征服する。抵抗していたタスチュアンは悔恨し、最後にはキリスト教の信仰を誓う。(参考記事:「シンコ・デ・マヨ:戦いの歴史の意味」)
 7月26日は、打って変わって世俗的な祭りになる。長老役の男性ふたりが女性の服を着て通りを跳ね歩き、見物人にキスしたり、互いに喧嘩を始める。すると、子ども役のタスチュアンが「長老」に殴りかかり、女性の服を脱がせる。これは、征服されたカスカン人の屈辱を表現している。
 この部分は、儀式の中でも特に複雑で、踊り手ですらその意味をよくわかっていないと、レンテリア氏は言う。
 儀式そのものも、複雑で危険な二元性を伴う。男性が女性の格好をし、女性は参加せず、衣装作りに専念する。儀式とはいえ服を脱がされるという激しい行為は、女性には適切でないと考えられているためだ。儀式は暴力性が強く、負傷者が出ることもある。(参考記事:「ボリビア、伝統衣装まとう女性たちの肖像10点」)
「聖ヤコブには、矛盾がないわけではありません」と、レンテリア氏。「タスチュアンたちの寓話は偽善的ではありますが、それでもその矛盾ゆえに感動を覚える部分も私にはありました」
 このように難しい意味合いや隠されたメッセージもあるが、タスチュアンの踊りは地域文化の力強い象徴として続いている。(参考記事:「【動画】変な聖人マキシモン、女、酒、たばこ好き」)
 イシュマエル・ガルシア・アビラ氏は、故郷のサカテカス州モヤウア・デ・エストラダで33年間タスチュアンの踊り手をやっている。「大切なのは、モヤウアの人々が自分たちは何者であるかを感じることです。私たちは、この踊りが地元だけでなくメキシコの国全体にとっても大変重要であると認識しています」。モヤウア・デ・エストラダの祭りは全国的にも有名で、アビラ氏によれば1000人以上の踊り手が参加し、国内各地や米国からも観光客がやってくるという。
 20世紀に、サカテカス州から多くの人々が米国へ移住した。そして今、その子ども世代が毎年夏になるとサカテカス州へ戻ってくる。サカテカスの親せきを訪ね、家族の踊りを見物し、踊りを真似る。サカテカスの祭りでは、メインイベントに続いて3日間、子どものための祭りが開催される。(参考記事:「中南米系移民ラティーノが米国の未来を握る」)
 レンテリア氏にとって、今回の取材は忘れられないものとなった。
「時が経つのを忘れてしまいました。人々は、心からこの儀式が好きなんだと伝わってきました。それによってあらゆる感情や感覚を受けとり、自分も何かの一部になっていると思えるんです。汗をかきながら歩き回っていましたが、穏やかな気持ちになれました」(参考記事:「【動画】メキシコで人気の「ピニャータ」とは」)
【この記事の写真をもっと見る】メキシコの聖ヤコブ祭 写真あと9点
文=Rachel Brown/写真=Ramiro Durán Rentería/訳=ルーバー荒井ハンナ
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/photo/17/c/080900018/

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繰り返す人種差別の歴史=米、トランプ政権下で分断加速-強制収容の日系人が警鐘

2018-08-11 | 先住民族関連
時事ドットコム 2018/08/09-14:44
 【ワシントン時事】米政府が第2次大戦中の日系人強制収容の過ちを認め、公式に謝罪した「市民の自由法」成立から10日で30年。日本人の血を引くという理由だけで「敵性外国人」のレッテルを貼られ、仕事や財産を奪われた日系人。その差別の歴史は、トランプ政権下で繰り返されつつある。「二度とないように」。元収容者の切実な願いは、人種・民族の分断が加速する米社会にむなしく響く。
 ◇有刺鉄線からの解放
 対向車のほとんどない一本道の両脇には、見渡す限りトウモロコシが青々とした葉を茂らせていた。米東部ニュージャージー州にある人口約4万6000人の町シーブルック。「今も多くの日系人が暮らしているんですよ」。日系3世のスタンリー・カネシキさん(82)は笑顔を見せる。
 大戦末期、徴兵で働き手を失ったシーブルックの野菜加工工場は、日系人の元収容者を積極的に採用した。日系人約2300人が新たな生活を求めて移住。欧州や中南米からも多くの移民が集まった。
 1日12時間労働で、時給は35~50セント。「風呂やトイレは共用で、居住環境は収容所と大差なかった」とカネシキさん。それでも「有刺鉄線の囲いから解放された自由は何物にも代え難かった」と振り返る。
 ◇強まる移民規制
 レーガン元大統領は1988年、市民の自由法に署名し、日系人の強制収容を「重大な過ち」と認めて謝罪。生存している元収容者に各2万ドルの補償金を支払った。
 それから30年、米社会における強制収容の記憶は薄れつつある。トランプ大統領は一部イスラム圏の国民の入国を禁止。アフリカや中米諸国を「便所のような国」と侮蔑し、さらなる移民規制を模索する。こうした風潮は社会にも拡散し、ヘイトクライム(憎悪犯罪)は増加の一途をたどる。
 日系3世のアイリーン・カネシキさん(78)は「日本に対する恐怖から日系人を一律に敵対視し、権利を剥奪した戦争中と同じだ」と指摘。「米国は移民で成り立つ国。シーブルックはその良い例だ」と語る。
 ◇政権の無関心
 トランプ政権は2019会計年度予算教書で、日系人収容所跡地と米先住民墓地の保存事業に交付される補助金を廃止した。さらに、国定史跡の見直し・縮小も進める。
 2015年に国定史跡に指定されたハワイ・オアフ島のホノウリウリ強制収容所も、将来の見直し対象になる可能性は否定できない。日系4世のハナブサ下院議員(民主党)は補助金廃止を「政権の宗教・人種差別に対する無関心さの表れだ」と批判する。
 首都ワシントンの連邦議会議事堂近くの公園には、2羽の鶴が自由を求め、体に巻き付いた有刺鉄線から脱しようともがく様子を表現した高さ約4メートルの銅像がある。日系人収容の歴史を伝える記念碑だ。
 日系の故ダニエル・イノウエ元上院議員の言葉も刻まれている。「いかなる人々に対しても二度と起きてはならぬことの教訓として引き継いでいかなければならない」。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018080900735&g=use

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大英博物館収蔵のモアイ像、イースター島の先住民が返還求める動き

2018-08-11 | 先住民族関連
AFPBBNews 2018年8月8日 18:10 発信地:サンティアゴ/チリ [ チリ 中南米 英国 ヨーロッパ ]

モアイ「ホアハカナナイア」。Photo12提供(2013年6月12日撮影)。(c)Ann Ronan Picture Library / Photo12
【8月8日 AFP】南太平洋のチリ領イースター島(Easter Island)で、先住民ラパヌイ(Rapa Nui)の自治組織が同国政府に対し、150年前に持ち去られ、現在は英ロンドンの大英博物館(British Museum)で収蔵されているモアイ像の返還運動への支援を求めている。
 高さ2.4メートルのモアイ像「ホアハカナナイア(Hoa Hakananai'a)」は英国に運ばれ、ビクトリア女王(Queen Victoria)に献上されたとされる。
 イースター島のモアイ像900体超のほとんどは、6~17世紀に凝灰岩を彫ってつくられた。しかしラパヌイの人々の言葉で「盗まれた友」または「隠された友」を意味するホアハカナナイアは、玄武岩でつくられた珍しいモアイだ。
 その背面には、崇拝されていた鳥人「タンガタマヌ(Tangata Manu)」に関連する彫刻画が描かれている。
 チリのフェリペ・ワード(Felipe Ward)国有財産相はAFPに対し、返還要求について「イースター島で実施されているモアイに関する新たな協力・保護活動を考えれば、適切だと思える」と述べた。
 ラパヌイの人々は昨年12月以来、自らの考古学的遺産の保護や保存、管理をチリ政府から委譲された。
 チリ政府は最近、イースター島の環境持続可能性が脅かされている事態を受け、人口規制措置に踏み切った。これにより、同島への旅行を希望する観光客の滞在可能期間は30日以下となるほか、ラパヌイ以外の人々の居住者の数も制限される。
http://www.afpbb.com/articles/-/3185359

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