北海道新聞 08/22 05:00
【新ひだか】日高管内新ひだか町静内真歌(まうた)の真歌公園内にあるアイヌ民族の英雄シャクシャイン像について、新しい像を造り替えるか補修するか意見が割れている問題で、関係者の調整がつかず、当面は新旧2体の像が園内に立つことになった。現在の像を寄贈された町は新像の設置後、早急に取り壊す方針だったが、アイヌ民族の有志団体が修繕などの意向を示しているため、対応を協議している。
現像は設置から47年が経ち、老朽化で倒壊の恐れがある。像の前で毎年法要祭を営む新ひだかアイヌ協会と、現像を設置したアイヌ民族ら有志の任意団体シャクシャイン顕彰会が、像の在り方を長年協議してきたが、折り合わなかった。
協会は新像を建てることを決め、公園を所有する町に設置許可を申請し、今月10日付で認められた。町は両団体との3者による話し合いでの決着も模索したが、結果的に新像を容認する形となった。新旧2体の像は、公園内で約80メートル離れて立つこととなる。
町幹部は設置許可について「アイヌ文化の保存、普及活動に不可欠ということで断る理由はなかった」とし、解体の時期などを慎重に検討する。協会は9月23日に開く法要祭で披露する予定で「計画通りに設置を進めたい」。補修費用の捻出なども町に打診していた顕彰会は「残念で、何らかの対応を考えたい」としている。(升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/220491
【新ひだか】日高管内新ひだか町静内真歌(まうた)の真歌公園内にあるアイヌ民族の英雄シャクシャイン像について、新しい像を造り替えるか補修するか意見が割れている問題で、関係者の調整がつかず、当面は新旧2体の像が園内に立つことになった。現在の像を寄贈された町は新像の設置後、早急に取り壊す方針だったが、アイヌ民族の有志団体が修繕などの意向を示しているため、対応を協議している。
現像は設置から47年が経ち、老朽化で倒壊の恐れがある。像の前で毎年法要祭を営む新ひだかアイヌ協会と、現像を設置したアイヌ民族ら有志の任意団体シャクシャイン顕彰会が、像の在り方を長年協議してきたが、折り合わなかった。
協会は新像を建てることを決め、公園を所有する町に設置許可を申請し、今月10日付で認められた。町は両団体との3者による話し合いでの決着も模索したが、結果的に新像を容認する形となった。新旧2体の像は、公園内で約80メートル離れて立つこととなる。
町幹部は設置許可について「アイヌ文化の保存、普及活動に不可欠ということで断る理由はなかった」とし、解体の時期などを慎重に検討する。協会は9月23日に開く法要祭で披露する予定で「計画通りに設置を進めたい」。補修費用の捻出なども町に打診していた顕彰会は「残念で、何らかの対応を考えたい」としている。(升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/220491