北海道新聞 08/26 05:00

【新ひだか】町は真歌(まうた)公園(静内真歌)にあるアイヌ民族の英雄シャクシャイン像が老朽化で倒壊の恐れがあるとして、周りにフェンスを設け、人の立ち入りを禁止した。町は「倒れた像の下敷きになる恐れがあり、危険防止の措置」としている。
町は町内の公園施設の遊具や彫像などの安全点検を7月から進めている。老朽化したシャクシャイン像については専門業者の助言を受け、22日に像の台座を囲むようにして約4メートル四方のフェンスを設置。立ち入り禁止を示す標識テープを張り巡らした。
像を巡り、毎年秋に法要祭を営む新ひだかアイヌ協会は現在の像から約80メートル離れた広場に新像設置に向けた工事を進めている。一方、アイヌ民族ら有志でつくる任意団体シャクシャイン顕彰会は像を自ら補修する方針を町に示している。町は話し合いによる解決を両者に促したが、交渉は決裂。町は現在の像を取り壊す方向で調整を進めている。
今回の対応について町建設課は「像を即座に解体するための作業ではない」としている。(升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/221790

【新ひだか】町は真歌(まうた)公園(静内真歌)にあるアイヌ民族の英雄シャクシャイン像が老朽化で倒壊の恐れがあるとして、周りにフェンスを設け、人の立ち入りを禁止した。町は「倒れた像の下敷きになる恐れがあり、危険防止の措置」としている。
町は町内の公園施設の遊具や彫像などの安全点検を7月から進めている。老朽化したシャクシャイン像については専門業者の助言を受け、22日に像の台座を囲むようにして約4メートル四方のフェンスを設置。立ち入り禁止を示す標識テープを張り巡らした。
像を巡り、毎年秋に法要祭を営む新ひだかアイヌ協会は現在の像から約80メートル離れた広場に新像設置に向けた工事を進めている。一方、アイヌ民族ら有志でつくる任意団体シャクシャイン顕彰会は像を自ら補修する方針を町に示している。町は話し合いによる解決を両者に促したが、交渉は決裂。町は現在の像を取り壊す方向で調整を進めている。
今回の対応について町建設課は「像を即座に解体するための作業ではない」としている。(升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/221790