北海道新聞 08/17 19:22 更新
内閣府が17日付で発表したアイヌ政策に関する世論調査によると、政府がアイヌ文化の復興と理解促進を目的として胆振管内白老町に整備する「民族共生象徴空間」について、89・6%が「知らなかった」と答えた。「知っていた」は4・6%、「言葉だけは聞いたことがある」が4・7%にとどまった。2020年4月の開館を控え、認知度の低さが浮き彫りになった。
象徴空間には、国立アイヌ民族博物館のほか体験学習館、広場なども建設する。内閣官房アイヌ総合政策室は「オープンまでの間に知ってもらえるよう、宣伝活動をしっかりとやっていきたい」としている。
アイヌ民族の認知度は、94・2%が「知っている」と回答。若年層を含め全ての年代で「知っている」が90%を超えた。
「知っている」とした人に、どのようなことを知っているかを複数回答で尋ねると「先住民族ということ」が最も多く77・3%。明治以降、貧困や独自文化の制限にさらされた歴史は、40・0%が知っていると答えた。
アイヌ民族を国民に知ってもらうために、どのような取り組みを重点的に行うべきだと思うかについては(複数回答)、「テレビ番組や新聞を利用した情報発信」が67・2%で最多。「アイヌの伝統的食事・衣服・楽器などの体験機会の提供」35・3%、「インターネットによる広報活動」34・8%と続いた。
調査は今年6~7月、全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施。回収率は57・0%だった。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219246
内閣府が17日付で発表したアイヌ政策に関する世論調査によると、政府がアイヌ文化の復興と理解促進を目的として胆振管内白老町に整備する「民族共生象徴空間」について、89・6%が「知らなかった」と答えた。「知っていた」は4・6%、「言葉だけは聞いたことがある」が4・7%にとどまった。2020年4月の開館を控え、認知度の低さが浮き彫りになった。
象徴空間には、国立アイヌ民族博物館のほか体験学習館、広場なども建設する。内閣官房アイヌ総合政策室は「オープンまでの間に知ってもらえるよう、宣伝活動をしっかりとやっていきたい」としている。
アイヌ民族の認知度は、94・2%が「知っている」と回答。若年層を含め全ての年代で「知っている」が90%を超えた。
「知っている」とした人に、どのようなことを知っているかを複数回答で尋ねると「先住民族ということ」が最も多く77・3%。明治以降、貧困や独自文化の制限にさらされた歴史は、40・0%が知っていると答えた。
アイヌ民族を国民に知ってもらうために、どのような取り組みを重点的に行うべきだと思うかについては(複数回答)、「テレビ番組や新聞を利用した情報発信」が67・2%で最多。「アイヌの伝統的食事・衣服・楽器などの体験機会の提供」35・3%、「インターネットによる広報活動」34・8%と続いた。
調査は今年6~7月、全国の18歳以上の男女3千人を対象に実施。回収率は57・0%だった。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/219246