先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

儀式用サケの捕獲【新ひだか】

2021-09-22 | アイヌ民族関連
日高報知新聞 2021.09.21
【新ひだか】町は、アイヌ民族が儀式で使うサケの捕獲許可申請(9月15日~11月15日まで)を道に提出し、許可を得て17日から3日間(予定)、三石アイヌ協会(幌村司会長、会員9人)が儀式用サケを捕獲した。アイヌ伝統文化継承が目的で、今年で2年目となる。
サケを捕獲する前の自然界への感謝の儀式
 17日は、幌村会長ら10人が参加し、三石川の蓬莱橋周辺でアイヌ民族伝統儀式の「アシリチェプノミとチェプ漁」を行った。
 アシリチェプノミはサケを迎える儀式で、神に祈りを捧げたあと、網を使ったチェプ漁でそ上中のサケ30匹(上限)を3日間かけて捕獲する。
 捕獲したサケは、10月3日予定のイチャルパ(先祖供養祭)の儀式などに使われる。
 幌村会長は「アシリチェプノミは新しいサケを迎える感謝の儀式。サケがたくさん帰ってきて、豊漁になることをお祈りした。今後も捕獲を継続していきたい」と話していた。
サケを捕獲する三石アイヌ協会の会員たち
http://www.hokkaido-nl.jp/article/23126

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

体験型観光サミット開幕 知事「アジア初開催うれしい」

2021-09-22 | アイヌ民族関連
北海道新聞 09/21 19:00
 体験型観光「アドベンチャートラベル(AT)」の国際サミットが20日夜、道内と海外を結んだオンライン形式で開幕した。同サミットのアジア開催は初めてで、鈴木直道知事は式典で「北海道を舞台に開催されうれしく思う。北海道は四季折々の美しい自然と多様なアクティビティー、アイヌ文化など魅力あるコンテンツが多数存在する」とアピールした。
 式典では赤羽一嘉国土交通相もあいさつし、サミットのテーマが共生であることを踏まえ「先住民族のアイヌ民族は自然との共生を体現してきた。北海道の魅力を少しでも感じていただければ」と語った。
 初日は自然環境をテーマにした基調講演のほか、屈斜路湖のカヌーや知床五湖のハイキングなど道内の体験観光メニューを紹介する動画の放映を行った。
 サミットは24日まで開かれ、海外の観光関係者ら最大800人が参加予定。道は新型コロナウイルス収束後の訪日客の回復戦略としてAT推進を掲げており、動画や商談会などを通して道内のATコースやアイヌ文化、食文化などを発信して売り込む。(小宮実秋)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/591559

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きっかけは東日本大震災。6年で750箇所の博物館を取材したフリーエンジニアが出会った多様な生き方

2021-09-22 | アイヌ民族関連
Book Bang 9/21(火) 8:00
「博物館は知ることの喜びにあふれている」
そう話すのは『世にも奇妙な博物館』を出版した博物館マニアの丹治俊樹さん。
彼の本は、読む人が思わず「そうだったんだ!」と声を出してしまうほど、驚きと発見がつまっています。
「そろばん」や「トイレ」などコアな世界に焦点を当てた全55箇所の面白博物館。
今回は、そんな博物館を巡り全国各地を旅する彼に、現在に至るまでの経緯や出版に対する思いを聞いてみました。
ニッチな場所をあえて選ぶ
――丹治さんが全国各地の博物館を巡るようになったきっかけは何だったのですか? 
もともと珍スポットを巡るのが好きで、本を書くまでは、博物館だけではなく、お店や公園、遊郭などジャンルにこだわらず色々な場所を訪ねていたのですが、1年半前くらいにあるテレビ番組のディレクターさんから博物館がテーマの番組の出演依頼をいただいて。結局、その番組出演の話はなくなってしまったのですが、そこから自然と興味や行き先が博物館に絞られるようになりました。
――多くの博物館を巡られていますが、どうやって見つけているんですか? 
すごく現代的な方法なのですが、行きたいエリアを決めたらGoogleマップで「博物館」と検索して、面白そうだなと思った場所に行っています。口コミに「館長さんがフレンドリー」って書いてあるとさらに興味が湧いて。ユニークな館長さんだと、すごくたくさん話してくれるんです。レコードがたくさん展示されている長崎の音浴博物館では、開館直後から閉館の時間までずっと滞在していました。あとは現地で人と話して、おすすめの博物館を教えてもらったりもしています。
知られていない真実を求めて
――今まで訪れた博物館は750箇所もあるそうですね。そこから本に掲載する55箇所を選ぶ上で、意識した点は? 
館長さんの熱やユニークさも含めて、とにかく自分が面白いと思ったところを集めました。
――本のタイトルやデザインから、奇抜な博物館ばかり紹介する本かと思っていたのですが、単純に面白いだけではなく、アイヌ、震災、ハンセン病、戦争などシリアスなテーマを扱った博物館も紹介されていて、勉強になりました。
掲載した場所の半分以上は本の制作に取りかかる前から知っていたり、すでに訪れたことのあった場所なのですが、世間に知られていない真実を紹介している博物館も意識して選びました。
岡山県の長島愛生園歴史館に行ったとき、僕は初めてハンセン病を知ったんです。難しい内容に感じるかもしれませんが、本では普段使わない言葉はわかりやすく書き換えたり、砕けた表現をしているので読みやすくなっているかとは思います。
――本について、博物館の方から何かリアクションはありましたか? 
それぞれの博物館の館長さんや学芸員さんには、本を出す前に原稿確認をお願いして、完成した本も送りました。「面白かった」とか「よくこれだけ巡りましたね!」とか色々な反応をいただけてうれしかったです。愛生園もTwitterで本を紹介してくれました。
博物館を開く理由って、やっぱり知ってほしいという想いからなんですよね。ハンセン病への差別や偏見が生まれてしまったのも、正しい情報がちゃんと伝わらなかったから。博物館の方たちと話すと、もっと多くの人に来てほしい、知ってほしい、という想いを感じることが多いです。この本をきっかけに、実際に足を運ぶ人が増えたらいいなと思います。
――特に、訪れて欲しい博物館はありますか? 
行く度にいろいろな感動があるので順位がつけられないのですが、衝撃度が高かったのは群馬県の重監房資料館ですかね。
小さい頃からよく父親に群馬に連れて行ってもらったり、大学時代には草津でスキーのインストラクターをしていたりしたので群馬にはよく行っていたのですが、資料館の存在を知らなかった上に、内容も驚きだったんです。
全国の療養所にいるハンセン病患者のなかで特に反抗的だとみなされた方が送られる「特別病室」だった場所なのですが、実際は病棟というより収容所のような様子だったらしいです。部屋は8部屋あるのですが、一時期はそこに10人ほど入っていたらしくて。窓もない布団しかない4畳半の部屋にですよ。
――ということは、1部屋に2人で入っていたこともあったということですよね。
そうなんです。食事も粗末なものしか出なかったようで、2人入っている部屋では、どちらかが亡くなったときに、死体を隠して2人分の食事をとっていた人もいたそうです。最終的に死体の臭いに耐えられなくて報告したらしいのですが、それだけ食事も大変だったんだと衝撃を受けました。
こうじゃなきゃいけないなんて決まりはない
――話を聞いていると、丹治さんの行動力と探究心には本当に驚かされます。何かきっかけがあって、身についたものなのでしょうか? 
きっかけは、東日本大震災ですね。当時、僕は大学生で、スキーの大会中だったので群馬県にいたんです。そこで、宿に帰った時に津波の映像を見ました。同じサークルのメンバーが電車が動いていなくて東京からこっちに来られないからと車で迎えに行った時に、ガソリンの給油が追いついていないということがあって。ニュースで見たことが自分に降りかかるってこういうことなんだと実感しました。
ただ、僕は今までニュースを全く見てこなかったので、過去の災害や事件の話を例に出されても前知識がなくて全然頭に入ってこなかったんです。そこで、過去の出来事や歴史を自分で調べるようになりました。物事を知る習慣はそこから培われたと思っています。
――好奇心の赴くままに全国を巡るというのは、周囲の人に珍しがられることもあると思います。周りの目はあまり気にならないのですか? 
僕自身、まだ気にしてしまうところはあるのですが、だんだん気にならなくなってきました。
好きなことをするためには、犠牲にしなければいけないこともあって。平日は仕事して夜はブログ書いて、休みの日に珍スポットや博物館を巡っていると、それ以外の時間がないので、今までいろいろな誘いを断ってきました。
今回、半年間仕事を休んで本の制作に取りかかったのですが、はたから見ると大丈夫なの? って思われることもあるんです。旅の途中、うまくいかなかったらどうしよう、もし自分がホームレスになったら…とか色々考えたのですが、結局、それはそれで楽しめるんじゃないかと思ったんです。そうすると、徐々に周りの目を気にしなくなってきたんですよね。好きなことができたらいいって。無理やりそう思おうとするのではなく、自然と。
好きなことに没頭することが、周りの目や世間体を気にしなくなる近道なのかもしれません。
それと、もうひとつ。博物館を巡る前に、風俗街について調べていたことがあって、夜のお店の客引きや店長をしている方たちと知り合いました。ブログをはじめる前は、周りには自分と同じような生活や考え方の人ばかりだったのですが、自分と全く違う人たちと出会うようになったんです。
世の中には色々な人がいると情報として知っているのと、実際に出会うのとでは全然見え方が違います。こんな生き方もあるんだ、と思うと、僕も好きなように生きようと思えるんですよね。
足を運んで得る発見
――若者のあいだで今「昭和レトロ」が流行っていますが、それについてはどう思いますか? 
そうみたいですね。僕のSNSでも、レトロな写真っていいねがつきやすいんですよ。昭和レトロの展示をしている場所は全国にたくさんあるので、最初のきっかけは「映え」でもいいから、そこからさらに興味を持って調べるようになってくれたら嬉しいですね。マイナーな博物館とかだと、自分から面白さを探しにいかないといけないので、少しハードルが高いと思うのですが、そういった親しみやすいところから入って、どんどんのめり込んでいって欲しいです。
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
読むだけじゃなくて、実際に足を運んで欲しいと思っています。
僕の活動に対して、時々、「直接行かなくてもネットで調べるだけで十分じゃない?」と言われることがあるんです。足を運ぶとなると、時間もお金もかかるしコスパが悪いと。でも僕は、行くことに意味があると思うんです。
例えば、山梨県のポール・ラッシュ記念館は北杜市にあって少し行きづらいのですが、癒されるためにわざわざ行く人たちがいるんですよ。行くと気持ちがリフレッシュできるそうで。
やっぱりそれってネットでは感じられないことですし、自分で見て聞いて感じることが大切なんだと思うんです。
この本には僕が見て感じたこと、伝えたいことが詰まっているのですが、実際に行くと、見る人にとって違った見え方ができると思うので。それをぜひ実感して欲しいですね。
――お話を聞かせていただき、ありがとうございました! 
話を聞いた人:丹治俊樹(たんじ・としき)さん
博物館マニア・日本再発掘ブロガー
1987年神奈川生まれ。フリーエンジニアのかたわら、日本の知られざる場所を発掘して取材・調査をまとめたブログ「知の冒険」を運営。本業でうつ病を患うも、博物館が好きすぎて、本業以外の時間を全て日本全国の博物館取材に費やす。ブログを始めてからの6年間で訪問した博物館は、約750箇所にのぼる。東洋経済オンラインなどのwebメディアに取り上げられるほかラジオ番組へも出演しつつ、日々博物館の魅力を発信している。https://chinobouken.com/
[文]みらいパブリッシング
取材・文:ゆのきうりこ/写真:f.m.portrait/取材協力:新宿区立新宿歴史博物館
みらいパブリッシング 2021年9月16日 掲載
みらいパブリッシング
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8ca6cf078cd9071ae8ea909ccde6624b4e55da0

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京都写真美術館で開催中の『リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真』は見ごたえあり

2021-09-22 | アイヌ民族関連
Pen Online 9/21(火) 19:34配信
「逆にできる」や「元へ戻せる」を意味し、裏表兼用の衣服を指す「リバーシブル」。写真は過去と密接に結びついているメディアだが、裏表にある未来の輪郭も見え隠れしているのではないだろうか? そうした観点から日本とオーストラリアの現代写真家を紹介する展覧会が、東京都写真美術館にて開かれている。両国4名づつ、計8名のアーティストによって構成され、作品数は76点と見応えのある内容だ。
あまり見る機会の多くないオーストラリアの写真家に着目したい。ブリスベン生まれのローズマリー・ラングの『effort and rush #1』は、幻想的な風景が魅惑的な作品だ。動と静、重みと軽快さといった相反する要素を1枚の写真に落とし込むラングは、有機的に溶け合うような風景のイメージを作り上げている。ブレて揺れ動くような木立はまるでターナーの絵画のようだ。また4つの部族の先住民族の血を引くマレイ・クラークは、『ロング・ジャーニー・ホーム2』において、伝統的なポッサムの毛皮のマントを身につけた作家の家族をモデルとしている。同国では1967年に憲法が変わるまで、アボリジナルは元の土地を離れて、悲惨な条件で生活することを余儀なくされていた。そうした先住民族の苦難の歴史に目を向けながら、クラークは自らのルーツを未来へと受け継ぐために写真を撮っている。
一方で日本からは石内都、片山真理、畠山直哉、横溝静が出品している。そのうち目立っているのが、自らの身体をモチーフにしたセルフポートレイトで知られる片山真理だ。9歳の時に先天性脛骨欠損症のために両足を切断した片山は、手縫いのファブリックを背景に自身を撮影することで、体の美しさや官能性を表現している。また自らの故郷である陸前高田を撮影した畠山直哉のシリーズも見過ごせない。畠山は同地を東日本大震災の直後から現在まで撮り続けているが、その写真を2020年から2011年へと時間を遡るように展示している。過去を見つめながら、道半ばである復興への未来を考えさせられる作品だ。
過去に東京都写真美術館では、『世界は歪んでいる。─Supernatural Artificial』展(2004年)や『オーストラリア現代作家 デスティニー・ディーコン』展(2006年)を開催し、オーストラリアの現代写真表現を文化交流の一環として紹介してきた。以来15年。同国の現代写真を新たにリサーチしただけでなく、日本の作家とあわせ見ることで、それぞれの国の歴史やアイデンティティをはじめ、環境や災害といった地球規模の課題なども可視化されているのではないだろうか。過去や現実を捉え、さまざまな問いを投げかける写真家の制作と向き合いながら、リバーシブルな関係にある未来に希望を見出したい。
『リバーシブルな未来 日本・オーストラリアの現代写真』
開催期間:2021年8月24日(火)~10月31日(日)
開催場所:東京都写真美術館 3階展示室
東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
TEL:03-3280-0099
開館時間:10時~18時 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、9/21 ※但し8/30、9/20は開館
入場料:一般¥700(税込)
※オンラインによる日時予約を推奨。臨時休館や展覧会会期の変更、また入場制限などが行われる場合があります。事前にお確かめください。
https://topmuseum.jp
文:はろるど
https://news.yahoo.co.jp/articles/8323f9d936143350c7cbfa6c4030f28b338e9a80

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする