北海道新聞 09/02 22:27 更新
アイヌ文様を施し、郷右近富貴子さんがデザインした扇子(左)と床みどりさんがデザインした扇子
釧路市音別町行政センターは、町特産のフキの皮を原料にした和紙「富貴(ふき)紙」を使ったアイヌ文様入りの扇子2種を新たに発売した。一般社団法人阿寒アイヌコンサルンの協力で、阿寒湖温泉地区の2人がデザインを担当。音別町のフキから発想した文様を施した。
富貴紙は1枚ずつ手すきしており、フキの皮の風合いや色味を感じられるのが特徴。扇子作りは音別のフキと阿寒のアイヌ文化を組み合わせて、釧路の魅力発信を狙う取り組みで、今年1月に続く第2弾となる。
今回は阿寒湖アイヌコタンで、アイヌ文化の伝承を続ける郷右近(ごううこん)富貴子さんと、母の床(とこ)みどりさんに依頼。郷右近さんは太陽に向かって育つフキ、床さんはきれいな音別の川で育つフキをそれぞれ表現した。魔よけの意味合いもある。
紙の材質もそれぞれ異なり、郷右近さんデザインの扇子はフキの繊維が模様のように残り、床さんデザインの扇子はフキの緑色の色味をより残している。
第1弾は100本がすぐに完売し、追加制作するほどの人気だった。同センター地域振興課は「音別と阿寒の魅力をそれぞれ組み合わせて、地域の活性化につなげたい」と期待する。
扇子は各120本限定生産で、箱と袋付き1本6千円。コーチャンフォー釧路店(春採7)と佐藤紙店(北大通8)で1日に発売した。阿寒湖畔の宿泊施設でも販売を検討する。問い合わせは同センター地域振興課(電)01547・6・2231へ。(相川康暁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/585083
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釧路市音別町行政センターは、町特産のフキの皮を原料にした和紙「富貴(ふき)紙」を使ったアイヌ文様入りの扇子2種を新たに発売した。一般社団法人阿寒アイヌコンサルンの協力で、阿寒湖温泉地区の2人がデザインを担当。音別町のフキから発想した文様を施した。
富貴紙は1枚ずつ手すきしており、フキの皮の風合いや色味を感じられるのが特徴。扇子作りは音別のフキと阿寒のアイヌ文化を組み合わせて、釧路の魅力発信を狙う取り組みで、今年1月に続く第2弾となる。
今回は阿寒湖アイヌコタンで、アイヌ文化の伝承を続ける郷右近(ごううこん)富貴子さんと、母の床(とこ)みどりさんに依頼。郷右近さんは太陽に向かって育つフキ、床さんはきれいな音別の川で育つフキをそれぞれ表現した。魔よけの意味合いもある。
紙の材質もそれぞれ異なり、郷右近さんデザインの扇子はフキの繊維が模様のように残り、床さんデザインの扇子はフキの緑色の色味をより残している。
第1弾は100本がすぐに完売し、追加制作するほどの人気だった。同センター地域振興課は「音別と阿寒の魅力をそれぞれ組み合わせて、地域の活性化につなげたい」と期待する。
扇子は各120本限定生産で、箱と袋付き1本6千円。コーチャンフォー釧路店(春採7)と佐藤紙店(北大通8)で1日に発売した。阿寒湖畔の宿泊施設でも販売を検討する。問い合わせは同センター地域振興課(電)01547・6・2231へ。(相川康暁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/585083