北海道新聞 09/15 05:00
【平取】今年7月にオープンした洋菓子店「はれのあさ」(町本町)が、地元特産のトマトを使ったシュークリームなど、地域の魅力を生かした菓子作りで人気だ。同店の水野薫さん(60)は3年前まで日高町で洋菓子店を営んでいただけに、顧客からは「また食べられてうれしい」といった声が上がり、平取町商工会も「町内に洋菓子店ができるの36年ぶり」と歓迎。周囲の期待を追い風に、店は順調な滑り出しを見せている。
店は薫さんと、夫の吉徳さん(60)で経営。ケーキや焼き菓子など32種類を販売する。町内の農場「あかねポートリーファーム」の卵を使った「びらとりプリン」(300円)や、町内産米で醸造した日本酒「びらとり純米酒 涼燗(すずらん)」の酒かすを使った焼き菓子「フィナンシェ」(150円)など、工夫を凝らした逸品がそろっている。
大阪の製菓学校で学んだ薫さんは、郷里の日高町で2000年から18年間、洋菓子店を経営。中学教師だった吉徳さんの転勤で閉店したが、今年3月に吉徳さんが定年退職したのを機に「もう一度、店をやってみたい」と決意。吉徳さんの古里の平取で店を開いた。
トマトで有名な町だけに、トマトを使った商品が多彩だ。トマトを生地に練り込んだクッキー(150円)やドーナツ(180円)に加え、「平取トマトの生シュー」(180円)も。トマトを練り込んだ生クリームはうっすらと赤く、甘さは控えめで、ほんのりとトマト味がする。
アイヌ文様が表面に施されたクッキー(3枚150円)は、町アイヌ工芸伝承館ウレシパに文様の型を作ってもらった。薫さんは「地元の品を使うことで地域貢献できれば」と力を込める。町商工会の崎広秀樹事務局長は「地元の農産品を使っているので平取の宣伝になるほか、平取町の新たな土産にもなる。にぎわいを生んでほしい」と期待している。(杉崎萌)
※「ウレシパ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/589151
【平取】今年7月にオープンした洋菓子店「はれのあさ」(町本町)が、地元特産のトマトを使ったシュークリームなど、地域の魅力を生かした菓子作りで人気だ。同店の水野薫さん(60)は3年前まで日高町で洋菓子店を営んでいただけに、顧客からは「また食べられてうれしい」といった声が上がり、平取町商工会も「町内に洋菓子店ができるの36年ぶり」と歓迎。周囲の期待を追い風に、店は順調な滑り出しを見せている。
店は薫さんと、夫の吉徳さん(60)で経営。ケーキや焼き菓子など32種類を販売する。町内の農場「あかねポートリーファーム」の卵を使った「びらとりプリン」(300円)や、町内産米で醸造した日本酒「びらとり純米酒 涼燗(すずらん)」の酒かすを使った焼き菓子「フィナンシェ」(150円)など、工夫を凝らした逸品がそろっている。
大阪の製菓学校で学んだ薫さんは、郷里の日高町で2000年から18年間、洋菓子店を経営。中学教師だった吉徳さんの転勤で閉店したが、今年3月に吉徳さんが定年退職したのを機に「もう一度、店をやってみたい」と決意。吉徳さんの古里の平取で店を開いた。
トマトで有名な町だけに、トマトを使った商品が多彩だ。トマトを生地に練り込んだクッキー(150円)やドーナツ(180円)に加え、「平取トマトの生シュー」(180円)も。トマトを練り込んだ生クリームはうっすらと赤く、甘さは控えめで、ほんのりとトマト味がする。
アイヌ文様が表面に施されたクッキー(3枚150円)は、町アイヌ工芸伝承館ウレシパに文様の型を作ってもらった。薫さんは「地元の品を使うことで地域貢献できれば」と力を込める。町商工会の崎広秀樹事務局長は「地元の農産品を使っているので平取の宣伝になるほか、平取町の新たな土産にもなる。にぎわいを生んでほしい」と期待している。(杉崎萌)
※「ウレシパ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/589151