先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<卓上四季>文化の三角測量

2024-12-27 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年12月26日 4:00

少年は病弱で高校生活が1週間しか続かなかった。親に頼み、千葉・房総の農家で1年間くらす。東京育ちの彼はすっかり丈夫になり、初めて触れる山村の人々の生活に目を見開く▼この<異文化体験>が出発点となった。文化人類学者の川田順造さん。一人で思索するより、いろいろな生活をする他人と交わることで人間の生き方を探求する―。生涯を貫く研究のスタイルである▼渡仏し、さらに西アフリカの旧モシ王国で長く調査する。土地の人々のくらしに敬意を払い、<相手を驚かしたり乱したりしない最小限の装備でひっそり>と。のちに国内のすみずみに足を運び、北海道でもアイヌ民族の工芸や函館の和船といった伝統的なものづくりを研究した▼・・・・・・

 

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1105573/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

25年度北海道開発予算案5700億円台半ば 4年連続増 27日閣議決定

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

山田一輝鈴木孝典 有料記事

北海道新聞2024年12月26日 4:00(12月26日 7:01更新)

 政府は25日、2025年度予算案の北海道開発予算について5700億円台半ばとし、4年連続で増加させる方針を固めた。24年度当初予算の5726億円を若干上回る見通し。予算案は27日に閣議決定する。

■デジタル産業支援など重点

 北海道総合開発計画に盛り込んでいる1次産業の生産基盤強化や防災・減災、脱炭素化などを促進する事業に加え、千歳市で次世代半導体の量産を目指すラピダス(東京)を念頭にデジタル関連産業の集積支援などに重点配分する。

 ・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1105435/

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【北海道東川町】アイヌ共生プロジェクト 「カムイのうたの学校」 スタート

2024-12-27 | アイヌ民族関連

2024年12月26日17時00分 / 提供:@Press

北海道東川町では、多様な文化と国内外の交流を推進し、多文化共生のまちづくりに取り組んでいます。その一環として、2023年には大雪山文化と、大雪山のふところで生きるアイヌの文化を広めるとともに、差別のない世界(=多文化共生社会)を次世代に伝えることを目的に、東川町とさまざまな機関・団体と連携して“オール北海道”で作り上げた映画「カムイのうた」を製作。
2024年はその映画に込められた想いを、若い世代をはじめより多くの方に気軽に触れていただけるよう、㈱北海道新聞社と連携してアイヌ共生プロジェクト「カムイのうたの学校」を発足し、多文化共生社会の実現と継承に取り組んでいきます。
プロジェクトロゴ
画像 : https://newscast.jp/attachments/ZI6uDIgYCtl9n7N3ePIK.png
誰もが気軽に立ち寄り、アイヌ文化について学べるように「学校」と名付けました。
老若男女にアイヌ文化の素晴らしさと、多文化共生の大切さが伝わるように、多様な文化が共存する様子と、温かみが感じられる印象を、カラフルなデザインで表現しています。
プロジェクト実施内容
4つの柱を軸とした様々な施策を展開していきます。
①総合普及啓発施策
本プロジェクトの受け皿として様々なコンテンツ発信を行うWEB サイトの整備
(コンテンツ一例)
・知里幸恵さんについて
・映画「カムイのうた」ロケ地紹介
・アイヌ文化を学ぶ「デジタル教材」
・映画「カムイのうた」地域上映の申込フォーム
・アイヌ文化にかかわる人々(24 名)へのインタビュー記事
アイヌ共生プロジェクト : https://moula.jp/LP/kamui/
②アイヌ文化の学びデジタル教材制作施策
北海道の先住民族であるアイヌの人々について、子どもたちが自ずと興味を抱き、より深く知ってもらうために、いつでも手軽に無料で触れられる「デジタル教材」を制作。映画「カムイのうた」と親和性が高い内容にしているため、映画と一緒に読むとより一層深い理解が得られる作りになっています。
アイヌ文化を学ぶ : https://moula.jp/LP/kamui/learn/
③道内小学生向け施策
北海道新聞が発行するこども向け新聞「まなぶん」とタイアップし、紙面を通じて、道内の小学生に向けて アイヌ文化に興味を知ってもらうコンテンツ発信を行います。
<仕様>
・発行日:2025 年 1 ~3 月に発行予定
・配布エリア:全道の北海道新聞購読世帯へ配布
④映画「カムイのうた」地域上映施策
北海道が世界に誇るアイヌ文化に多くの方が触れていただけるよう、イベントホールや公民館、学校施設などの会場をご用意できる方に、映画「カムイのうた」の映像媒体を貸出し、地域や団体のみなさまでこの映画の上映会を開催していただく事が可能です。
地域上映の申込 : https://moula.jp/LP/kamui/screen
映画「カムイのうた」について
北海道東川町では、1903年に生まれ、19歳の若さで亡くなったアイヌ文化伝承者・知里幸恵(ちり・ゆきえ)さんをモデルにした映画「カムイのうた」を製作しました。
2023年9月に完成した「カムイのうた」は、大雪山国立公園を有する東川町が、大雪山地域の自然の美しさやアイヌ文化の重要性を伝えるとともに、差別のない世界を目指すため、ALL北海道の連携のもと製作された映画です。
2023年11月23日より北海道内で先行上映が始まり、2024年1月26日からは全国の劇場で上映され、2024年10月現在までで全国70館以上の劇場で公開されました。
カムイのうた : https://kamuinouta.jp/
映画「カムイのうた」・「カムイのうたの学校プロジェクト」に込める東川町の願い
北海道には、言語、宗教、文化に独自性を持つ先住民族であるアイヌの人々が暮らしています。アイヌ語は文字を持たず、長い間、口語伝承によって受け継がれてきました。その中で、知里幸恵さんは、自身の命を懸けて「アイヌ語」を文字として記録し、後世に伝えるという大きな功績を残しました。
映画『カムイのうた』は、大雪山の雄大な自然を背景に、知里幸恵さんの半生をモデルにした物語です。この作品は、アイヌ民族が受け継いできた文化の重要性を伝えるとともに、差別のない世界を目指すためのメッセージを込めて製作されました。アイヌの人々が暮らしてきた豊かな自然環境と、厳しい社会環境を描くことで、文化や価値観の多様性がもたらす尊さを伝えています。
この映画とプロジェクトが、差別や迫害の歴史だけでなく、現代社会にも存在する「いじめ」「差別」「紛争」といった問題に目を向けるきっかけとなれば幸いです。そして、次世代を担う人々にとって、国内外の社会問題を解決し、共生共和共栄の社会を築くための一助となることを願っています。
お問合せ先
写真文化首都「写真の町」北海道東川町 文化交流課
Tel 0166 82 2111 (代表)
Songs_of_KAMUI's_School_Press.pdf
: https://newscast.jp/attachments/rXm6qAQIOAH4dLxJeG3l.pdf
詳細はこちら

https://www.mapion.co.jp/news/release/ap421987-all/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

統合失調症を否定して姉を家に閉じ込めた両親、家族はなぜ25年もすれ違い続けたのか?

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

ダイヤモンド 2024.12.26 12:00

ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を考える(上) 藤野知明監督に聞く

西野谷咲歩:編集者/ライター

「どうすればいいのか」。その逡巡を積み重ねた末、取り返しがつかなくなった後に改めて、自身に問い続ける、「どうすればよかったか?」――。医学生の時に統合失調症を発症した8歳年上の姉と、病気と認めず南京錠をかけて外の世界から遮断することを選んだ医師で研究者の父と母の姿を、20年以上にわたり記録したドキュメンタリー映画が12月7日に公開後、連日満席が続き話題になっている。藤野知明監督は、「統合失調症について知ってほしい思いで映画を作った」と話す。(取材・文/編集者・ライター 西野谷咲歩)

女性の絶叫が響くスクリーン
姉の異変を直視した監督の覚悟

「私は色々努力したけれど、結果として、両親を説得して姉を受診させるまでに25年かかってしまった。姉に対しては本当に申し訳ない。これは私の家族の失敗例です」

 そう吐露する藤野監督の映画『どうすればよかったか?』は下記のシーンで始まる。

「どうして家から分裂病が出なきゃなんないの?」

「あんた本当にひどい人だね!」

「なんでそんなひどいことするの!」

「やだこんな人!」

「なんで私にばかり恥をかかすの!」

 黒のスクリーンに約1分間にわたる女性の絶叫が響き渡る。これは1992年、藤野監督が北大農学部の学生だったころ、家の様子を記録に残すために録音した姉の声だ。

 初めて姉に不審な症状が出たのは1983年の春、この録音の約9年前だという。当時、姉は24歳の医大生だった。17歳だった藤野監督は「神経質だったり怒りっぽかったりはしましたが、このときは状況が違う。隣の部屋にいた姉が突然怒鳴るように、支離滅裂でうなされているような言葉を30分以上しゃべり続けました」と語る。

 父は単身赴任中だった。そこで母と話し合って救急車を呼び、父の知り合いがいる病院につれて行ってもらった。そのとき、「医学的な助けがいるだろう」と直感的に思ったという。

 翌日、姉は退院し、家に戻った父は「医師から全く問題ない。精神科病院に入れると心の傷になるから早く連れて帰った方がいいと言われた」と話した。その後、「姉は、勉強ばかりさせた両親に復讐するため、あのように振る舞っている」と父と母は説明するようになる。「当然、私と同じような認識を持つと思っていたので、最初は何が起きているか分かりませんでした」

 姉は常に症状が出るわけではなかったが、急に食卓の上に飛び乗るなどの行動が頻発した。「泣きながら夜、私の部屋に飛び込んできたこともあって、怖くて姉が寝るまで眠れず、睡眠時間1、2時間で高校に通うこともありました」

「姉さんが精神障害ならお前もか?」
面と向かって言われるとショックだった

 月日は流れ、大学生になった藤野監督が語学の単位を落とした際、教員が心配してくれた。家の事情を相談すると、「姉さんが精神障害ならお前もか?」と返された。「自分自身にも不安がありました。いつかそうなるかもしれないと。ただ、人に言われるとショックでしたね」

相談しても、周りは受け止められない。話している言葉を遮り「そんなこと、気にするなよ」と早急に答えを出す人もいた。そんな中、大学の近くにあった居酒屋の「おじさん、おばさん」は違った。「ひたすら話を聞いてくれるんですね。それで楽になることを知りました。このことは今のドキュメンタリーの仕事にも役に立っています」

 姉の症状は悪化していく。受験できるような状態ではないにもかかわらず、父は国家試験の参考書を毎年買ってくる。姉は110番通報し、「変な女の人がいるから逮捕してくれ」と叫び続ける――。

 一般の人にとって、明らかに「普通ではない」情景がスクリーンに広がるが、それが「当たり前の風景」として家庭になじんでいる。「最初はビックリしていたと思いますが、確かに、だんだんと慣れてきてしまったのかもしれませんね」

 実家を離れて東京で就職し、営業マンとして働いていた藤野監督は28歳で日本映画学校に入学。卒業後の2001年から、家族にカメラを向け始めた。

 姉が発症した1983年の春から20年後、「統合失調症ではない」と診断した精神科医を突き止める。そして父の説明が嘘だったことを知る。その医師は「両親のうち一人が病気になれば、一人で二人をみないといけないので、ギブアップするかもしれない」とアドバイスをくれた。実際、その日が訪れる。

 2008年5月、姉は精神科に入院。最初に救急車を呼んでから25年が経過していた。毎日お見舞いに通う中、1週間で姉の症状の変化に気付き、兄弟の会話を20年ぶりにできるようになった。

 退院後、劇的に症状が改善していることは、素人目にも見てとれる。「これだけ症状が良くなるのならば、もっと早く受診させればよかったと思いませんでしたか?」と問うと、「はい。ただ主治医には、2000年代に出た(幻覚や妄想などの陽性症状に効果がある)非定型抗精神病薬が効いたお陰だと思うと言われました。でも遅くなって良かったことは一つもないです」

 治療を受けた後、姉がカメラに向かいピースをするシーンが何回も映し出される。「もともと姉は陽気な人で、昔からよくピースをしていました。当たり前ですが、善良な人だった。そんな素の部分が出てくるようになったのだと思います」

「ギブアップした」きっかけは、母の認知症と思われる症状が出てきたためだ。「05年のころから私は気付いていました。父に相談したけれど、相変わらず受け入れませんでした」

 謎の悪い男が家に侵入し、姉に麻薬を注射しているという妄想にとりつかれ、真夜中に見張りをするため、姉の部屋に入っていく母。どこか「姉を守れなかった」という罪悪感があっての行動にも思える。

「姉を守っているのは自分だという、自身の存在意義の最後の砦(とりで)だったのかもしれませんね。また、自分を苦しめているものの理由を、外に見つけようとして、苦しみから少しでも解放されたかったのかもしれません」

姉の葬式で発せられた
父の信じられない一言

 先ほど「母の認知症と思われる症状」と表現したのは、結局、一度も病院を受診することなく、亡くなったためだ。姉も63歳のとき、肺がんで亡くなる。

「わりと充実した人生だったんじゃないか」

「死んだ瞬間から、姉が統合失調症だったという事実を改ざんし、歴史を塗り替えてなかったことにする。さすがに頭にきましたね」

 ただ父は、息子がカメラに写した家族の記録を映画としてまとめることを許した。カメラを通じ、閉ざされていた世界がスクリーンに投影され、多くの人の目に触れることを厭わなかった。そこに父の息子へ思いがにじむ。

「父はだんだん私の仕事を応援してくれるようになっていました。自分よりも、私が病気で動けなくなることの方を心配していた。だから、この映画についても応援はしてくれるだろうとは思っていました」

 藤野監督が「姉が統合失調症だと思ったことがあるか?」と父に質問すると「ある」と答えた。ただ、「姉が統合失調症であることを母が恥じて認めなかった。その判断に従った」と口にする。姉よりも母を優先したということになるが、「それでいいと思った」と。

「事実が逆で、父が母にそう仕向けたのだと思っています」

 姉の統合失調症を両親が認めなかったことで、藤野監督の人生は変わった。目指していた学者の道も諦めた。姉に「復讐をしたいの?」と問うたが、自身こそが、この映画を両親への復讐のために撮った、という側面はないのだろうか。

「処罰感情はありません。両親の人間性を問うつもりはありません。ただ、病院から遠ざけたこと、鍵をかけるという行動には問題がありました。撮影で出会ったアラスカ先住民のボブ・サムさんは、怒りは生活を悲惨にする、人生が怒りにまみれてしまうと、子どもたちからも笑顔が消えていく、と教えてくれました」

絶対に忘れないでほしい
誰よりも当事者が圧迫を受けていること

(C)2024動画工房ぞうしま

この映画を作った理由は、自分たちと同じような間違いをしないでほしいことに尽きると言い切る。

「統合失調症などの精神疾患がある人間は猟奇的な事件を起こすから、家や施設に閉じ込めておけという話が出てくることがあります。姉を見て分かるのは、誰より当事者が怯えながら暮らしていること。危害を加えるどころか、圧迫を受けながら生活しています。そのことを知ってほしい。そんな気持ちで作品としてまとめました」

 藤野監督は、研究者が墓場から持ち去った先祖の遺骨返還を求めるアイヌの人々の姿を撮り続けている。きっかけは、「自分と同じように、困っていても話を聞いてくれる人がいないと感じたから」だという。

「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としている」。めぐみ在宅クリニックの医師、小澤竹俊さんの言葉がある。

「知り合いのミュージシャンに言われました。誰かの話に耳を傾けて受け止めるのは、自分に人間らしさが残っていると確認したいからではないか、と。それで自分の精神のバランスを取っている『アンバランスのバランス』だと。まさにそうかもしれません。映画を撮らないと、自分がまっすぐ立っていられない感覚です」

PROFILE

藤野知明(ふじの・ともあき)

1966年北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業。横浜で住宅メーカーに営業とし2年勤務したのち、1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に浅野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。現在、『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』のほか、サハリンを再取材し、先住民ウィルタ民族の故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌさんに関するドキュメンタリーを制作中。

https://diamond.jp/articles/-/356738


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【特集】アフリカ先住民族「伝統的な暮らしを守りたい」

2024-12-27 | 先住民族関連

 

NHK 12月26日 18時54分

リポートです。
アフリカ・コンゴ共和国の森に暮らす先住民族。
数万年前の生活様式を受け継いできましたが、近年、森林開発などの影響で伝統的な暮らしを続けられなくなっています。
そんな先住民族が今月、札幌を訪れ、自分たちが置かれている現状を伝えました。
※このリポートについてはデータ放送では映像をご覧いただくことができません。
映像はNHKの公式番組配信サービスの「NHKプラス」で放送後1週間、配信しているほか、インターネットのニュースサイト「北海道NEWSWEB」にも掲載しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/sapporo/20241226/7000072302.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原住民族委員会、青少年の人材育成プログラムを開催

2024-12-27 | 先住民族関連

 

台湾トゥディ2024/12/26

原民会の鍾興華副主任委員は、研修プログラムを通じて、具体的な国際交流プラットフォームを構築し、世界の先住民族の青少年にとって、インタラクティブな交流ネットワークができるよう期待していると語った。(原住民族委員会フェイスブックより)

台湾の先住民族行政を担当する中央省庁、原住民族委員会(原民会)は25日、台湾南部・高雄市において、「2024グローバル人材の能力開発および研修プログラム」の修了式典を行った。式典は高雄市内のイーダスカイラークホテル(義大天悦飯店)にて開催され、原民会の鍾興華(パイワン語名Calivat·Gadu)副主任委員が司会進行を務めた。台湾をはじめパラオ、マーシャル諸島、ツバル、米国、オーストラリア、ベリーズ、フィリピン、オランダなどの受講生が修了証書を受け取り、台湾の国交樹立国や友好国の駐台湾大使や代表も出席し、受講生の努力を称えた。

副主任委員は「賴清德新政権は発足後、先住民族のグローバル化、文化、スポーツ、音楽など多分野における人材を育成し、先住民族に関するストーリーを国際社会にアピールする政策の推進に大きな力を注いでいる。また、国際問題やその他の分野で人材を育成する国際青少年人材育成プログラムを通じて、引き続き頼政権の政策の実践に努めている。研修プログラムを通して、具体的な国際交流プラットフォームを構築し、世界の先住民族の青少年にとって、インタラクティブな交流ネットワークができるよう期待している」と語った。

原民会によると、同研修プログラムは開始から21年が経ち、今までで800人近くの台湾および海外の青少年が参加した。今回の研修を修了した受講生は32名で、大学生や大学院生、ジャーナリスト、社会福祉士、企業経営者、法学研究者など様々な人材が集まり、研修プログラムに多様な視点や観点をもたらした。そのうち、オランダからの初めての受講生は、EUと中国関係を研究しているEUの研究員で、台湾への理解を深め、現地の人々や世界中の若者が関心を寄せている議題を把握したいと考え、プログラムに参加したという。

原民会は今後も国交樹立国・友好国や国際パートナーと協力して、「青少年育成プログラム」を推進し、青少年の国際的視野を広げ、専門能力を高め、より強大な力を結集することで、地域および世界の先住民族の持続可能な発展に共同で貢献していきたいとしている。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148&post=263597&unitname=ニュース-政治&postname=原住民族委員会、青少年の人材育成プログラムを開催


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アメリカLNG事業で問われるメガ銀、損保の責任 現地住民が環境、人権への負の影響を指摘

2024-12-27 | 先住民族関連

 

東洋経済 2024/12/26岡田 広行 

液化天然ガス(LNG)の増産投資が続くアメリカで、地域住民が大規模プロジェクトへの反対の姿勢を強めている。2024年10月、環境や健康、生活や歴史遺産への悪影響を懸念する先住民や環境・人権団体の幹部らが来日し、LNG基地建設への融資に名を連ねるメガバンクや保険引き受けに関与する大手損害保険会社に支援の中止を求めた。

“Drill baby drill”(化石燃料を掘って掘って掘りまくれ)は、次期アメリカ大統領に就任するドナルド・トランプ氏のスローガンだ。しかし現在のバイデン政権の下でも、アメリカでは史上空前の天然ガスの増産が続いている。

【写真】三菱UFJフィナンシャル・グループにリオ・グランデLNG基地事業への融資の中止を求める現地住民と支援者

ロシアによるウクライナ侵攻を機に、ロシア産ガスへの依存度引き下げを迫られたヨーロッパ各国がアメリカ産ガスの買い付けに殺到。テキサス州やルイジアナ州などアメリカ南部のメキシコ湾岸一体では、LNG基地の新増設計画が目白押しだ。

すべてのLNG基地が稼働すれば空前の規模に

アメリカでは現在、すでに年産約1億トン超の生産能力を有するLNG基地が稼働している。加えてアメリカ連邦エネルギー規制委員会(FERC)などによる許可済み(着工済みおよび未着工)のものとして約3億トンものプロジェクトが存在する。これらがすべて稼働するとアメリカは世界最大のLNG輸出国になる。とりわけメキシコ湾岸にはLNGプロジェクトの大半が立地し、海岸部を埋め尽くしつつある。

一方で反対する住民の声も高まっている。

天然ガスの生産や輸送などの過程では主成分であるメタンの一部が大気中に漏洩し、環境汚染や地域社会への悪影響が深刻な問題となっている。

ベンゼンなどの有害大気汚染物質の放出事故も後を絶たず、近隣地域では健康被害が多く報告されている。

また、LNG基地は黒人やメキシコ系などのマイノリティや先住民が多く暮らす地域に建設されることが多く、住民は爆発事故の危険と隣り合わせの生活を余儀なくされている。

そうした中、来日した環境・人権団体の関係者は、メキシコとの国境近くで計画されているリオ・グランデLNG基地およびテキサスLNG基地、リオ・ブラボー・パイプラインという3つの事業を挙げ、日本のメガバンクおよび大手損保会社による支援の中止や関与しないことを求めた。

3人の住民は、アメリカの環境NGOレインフォレスト・アクション・ネットワーク(RAN)の関係者らとともに、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、SOMPOホールディングスの3社を訪問した。これらメガバンク2社およびSOMPOHDは、リオ・グランデLNG基地の建設への融資または保険引き受けで名前が挙がっている。

リオ・グランデLNG事業では、合計5基のLNG液化供給設備が完成した際には年間で約2700万トンのLNG供給能力が生まれる。テキサス州では最大規模の施設となる。環境NGOのRANなどの調べによれば、同プロジェクトにはみずほや三菱UFJが、JPモルガン・チェースやHSBCなどと並んでそれぞれ10億8000万ドルの融資を行うことになっている。また、SOMPOHDはアメリカの保険子会社を通じて賠償責任保険を提供する。

みずほ、三菱UFJやSOMPOHDの対応は?

東洋経済の融資額に関する質問に対し、みずほ、三菱UFJともに個別の取引については「回答を差し控える」とし、SOMPOHDも「個別プロジェクトおよび個別企業との取引状況については開示できない」している。

そのうえで、みずほは一般論として、大規模な開発や建設を伴うプロジェクトに参加する場合には「エクエーター(赤道)原則を適用している」と回答。環境・社会に対する負の影響の発生が想定される石油・ガスセクターに属する企業・案件への投融資については「『環境・社会に配慮した投融資の取り組み方針』を制定・運用している」という。

赤道原則とは、金融機関が大規模な開発や建設に関するプロジェクトに融資する場合に、環境や地域社会に与える影響に十分に配慮して実施することを確認する枠組みだ。世界銀行などの公的金融機関や世界の大手民間銀行が採択している。

なお、三菱UFJはリオ・グランデLNG事業への融資について、「赤道原則に則って環境・社会配慮確認を行い、その結果も踏まえて与信判断を実施している」と東洋経済に答えている。

また、一般論として融資を検討する際には、「MUFG環境・社会ポリシーフレームワーク」などに則った対応もしているという。同ポリシーフレームワークでは、「ファイナンスに際して特に留意する事業」として、「先住民族の地域社会へ負の影響を与える事業」などを例として挙げている。

SOMPOHDは一般論として、東洋経済の取材に次のように答えている。

「環境・社会に負の影響を与える可能性のある保険引き受け案件に関しては、ユネスコ世界遺産保護条約やラムサール条約で保護対象となる自然や文化遺産を破壊するとされる事業などを対象となる事業として特定し、環境や社会に及ぼす悪影響を評価している」

「必要に応じてサステナビリティ部門が、営業部門、アンダーライティング部門とESG(環境・社会・ガバナンス)の観点から対応事項等について協議を行うなど、慎重に対応している」

しかし今回、来日した関係者は、赤道原則や環境・社会ポリシーフレームワークなどの社内の投融資、保険引き受け方針に照らした場合、先住民や環境などへの配慮がきちんとなされておらず、メガバンクの融資や大手損保会社の保険引き受けそのものに問題があると指摘している。

先住民にとって、LNG基地周辺は聖地

今回、先住民の代表として来日したフアン・マンスィアス氏はテキサス州のカリゾ・コメクルド族の両親の元に生まれ、現在、カリゾ・コメクルド族のチェアマン(長)を務める。

マンスィアス氏によれば、リオ・グランデLNG事業予定地に隣接するボカチカと呼ばれる地域はリオ・グランデ川の河口周辺に拡がるデルタ地帯で、「私たち民族創生の物語の中で、最初に女性が誕生した聖地だ」という。

カリゾ・コメクルド族は白人が入植する以前からアメリカとメキシコの国境を成すリオ・グランデ川に沿って移住生活を営み、LNG事業予定地の一帯では先祖の遺骨や埋葬品も発見されているという。

そうした聖なる土地を、地元自治体が先住民の了解なしにLNG事業会社にリースしたことで、カリゾ・コメクルド族の人たちは民族の存続が危機に瀕していると主張している。

先住民カリゾ・コメクルド族のフアン・マンスィアス氏。リオ・グランデLNG基地の予定地やその周辺は、カリゾ・コメクルド族の聖地だと語る(撮影:筆者)

© 東洋経済オンライン

先住民族の地域は2つのLNGプロジェクトおよびパイプラインによって寸断され、生活にも支障が生じかねないという。マンスィアス氏は、「メガバンクや保険会社の関係者には先住民族の歴史や権利を理解したうえで、責任ある行動をしてほしい」と語っている。

マンスィアス氏とともに来日した、南テキサス人権センターのディナ・ヌニェス氏は、「LNG基地の操業は住民の健康を悪化させ、エビ漁などの地域の漁業や、エコツーリズムなどの地域産業にもマイナスの影響を与える」と指摘する。

LNG基地の建設予定地の約半分は湿地であり、国立野生動物保護区の対岸に位置しているためだ。そこはオセロット(ネコ科の動物)など絶滅危惧種の生息地であり、LNG基地建設による悪影響が危惧されている。

同じく来日したベッカ・ヒノホサ氏(南テキサス環境正義ネットワーク共同創立者)は、両LNGプロジェクトおよびガスパイプラインプロジェクトが「この地域で暮らす人たちや先住民族にとって最大の脅威になっている」とし、FERCによる許認可取り消し訴訟を提起した。

訴訟は数年にわたったが、2024年8月にワシントンD.C.巡回区控訴裁判所は適切な環境評価が実施されていないとして許可取り消しの判決を出した。しかし、すでに始まった工事は現在も続き、ヒノホサ氏は「法手続きの抜け穴」の存在を問題視している。

化石燃料への投融資でメガバンクは世界上位

RANなどの環境NGOは「化石燃料ファイナンス報告書2024年版」を発表。それによると、2016年に気候変動に関するパリ協定が発効して以降、石油や天然ガス、石炭などの化石燃料の開発・生産などに資金提供した金融機関のランキング(融資・債券などの引き受け金額ベース)で、三菱UFJは第4位、みずほは第6位となっている。

現地住民とともに来日したRAN気候変動・エネルギー担当シニアキャンペイナーのルース・ブリーチ氏は、「メキシコ湾岸のLNGプロジェクトでは日本のメガバンクが重要な資金供給源となっている」と指摘した。

天然ガスは日本では大気汚染物質が少なく低炭素の「クリーン燃料」のイメージが強いが、アメリカではその開発は国論を二分する問題となっている。メタンの環境中への漏洩や、液化に伴う膨大な化石エネルギの大量使用など、持続可能性も問題視されている。

アメリカの先住民などマイノリティの人たちの声にも耳を傾け、エネルギー生産や使用のあり方を考え直す必要がある。

https://www.msn.com/ja-jp/money/other/アメリカlng事業で問われるメガ銀-損保の責任-現地住民が環境-人権への負の影響を指摘/ar-AA1wuiK0?apiversion=v2&noservercache=1&domshim=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1&batchservertelemetry=1&noservertelemetry=1


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

文化部、家庭内での台湾語使用を奨励

2024-12-27 | 先住民族関連

 

台湾トゥディ2024/12/26

文化部は25日、国民が家庭内で台湾語を使用するのを奨励するため、「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)を推進することを宣言した。台湾語とは閩南(びんなん)語とも呼ばれ、中国・福建省にルーツを持つ台湾人(台湾の住民の大部分を占める)が使用する言語であり、こうした人々にとっての「母語」である。25日の記者会見では文化部の李遠部長が「どのエスニック・グループの母語も台湾の主流を成す言語だ。ぜひ家庭内から母語を話すことをはじめ、そしてあらゆるエスニック・グループを尊重するようになって欲しい」、「あらゆる母語を平等に扱うことは、あらゆるエスニック・グループの平等を意味するからだ」などと語った。

台湾では、母語の伝承と使用を強化するため、原民族委員会が「族語家庭」(家庭内で先住民族言語を話すこと)を、客家委員会が「客語家庭」(家庭内で客家語を話すこと)と名付けた母語使用奨励事業に取り組んでいる。これに続いて文化部が打ち出したのが「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)だ。

文化部が2020年にまとめた「面臨伝承危機国家語言調査」(伝承の危機に直面する国家言語の調査)と行政院主計総処が同じ年に実施した「人口及住宅普査」(国勢調査)によれば、若い世代で母語を使用する人口が急速に減っていることが分かった。こうした状況を受けて原住民族委員会は先住民家庭、客家委員会は客家(ハッカ)人家庭を対象にした母語使用奨励事業に取り組み、成果を挙げている。文化部も他の省庁の取り組みを参考に、まずは「台湾語使用家庭」を増やす計画を立ち上げた。

「培育台語家庭計画」(台湾語使用家庭を育成する計画)に参加できるのは、二世代(親と子、あるいは祖父母と孫など)が同居する構成員2人以上の家庭、あるいは婚姻関係にある夫婦、パートナーなど。また、現在の母語の使用状況に応じて、新たに台湾語を学び、台湾語でコミュニケーションができるようになることを希望する家庭は「予備台語学習家庭」に、すでに台湾語を使用してコミュニケーションをすることが可能な家庭(つまり聞く、話すことが可能)は「予備台語文化家庭」に申請する。

申請条件に合致する家庭はオンラインで登録を行う。初めて「台語学習家庭」に登録する家庭には、「kóng Tâi-gí」(台湾語を話す、という意味)と名付けられたギフトバックがプレゼントされる。中には手引き、パンフレット、しおり、台湾語の読み物2冊が入っている。このほか、2025年2月28日までに「予備台語学習家庭」あるいは「予備台語文化家庭」への登録を済ませると、本来なら20ポイント必要なミッションが、10ポイントでクリアできる。つまり、1人当たり10ポイントのミッションをクリアすることで、「台湾語奨励金」と抽選に参加する権利が与えられる。詳細については文化部の公式サイト「国家語言数位資源網」(https://ntlgportal.moc.gov.tw/home/zh-tw)の特設ページ「培育台語家庭計画」(https://tg.moc.gov.tw/ptgl-user-service/login.html)を参照のこと。

https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=263608


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【WEB限定】先住民の村を訪ねて 高知から台湾行ってみた 記者のぶっちゃけ旅行記(7)

2024-12-27 | 先住民族関連

 

高知新聞2024.12.26 12:00

台北から足を伸ばして烏来へ。ここにも日本統治時代の光と影がありました

日本統治時代の光と影

 アラフィフ夫妻の台湾旅行は3日目。今回はまじめな話を。

 台湾は親日家が多く、旅先でいつも親切にしてもらっています。ただし、日台関係の歴史は単純なものではありません。

 1895年、日本は日清戦争に勝利した結果、下関条約によって当時中国を治めていた清朝から台湾を割譲されました。以来、第2次世界大戦が終わる1945年までの50年間、日本が台湾を統治しました。その間、…

この記事の続きをご覧になるには登録もしくはログインが必要です。

https://www.kochinews.co.jp/article/detail/815271


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「レズ・ボール」俳優、レブロン・ジェームズのネイティブ・アメリカン映画製作を称賛

2024-12-27 | 先住民族関連

 

Njpw Fun 12月 26, 2024  から 美優富重 - 

俳優 グッドウィンドの一部 に関与していると言う レブロン・ジェームス-制作された「レズ・ボール」映画は最高の栄誉でした…この映画でネイティブ・アメリカンにスポットライトを当てたレイカーズのスーパースターを称賛しました。

グッドウィンは9月に公開されたスポーツドラマでナターニー・ジャクソンを演じ、スター選手を失ったネイティブアメリカンの高校バスケットボールチームが州のタイトルを争う姿を描いた。

グッドウィンは語る TMZスポーツ 彼はこのプロジェクトに携わることに深い誇りを感じました…特にそれが先住民アスリートに焦点を当て、これまでにないほど彼らの経験に注目を集めるからです。

「インド全土に響く物語のような『レズ・ボール』に参加できただけで、正直言ってとても光栄です」とグッドウィンドは語った。

グッドウィンドはまた、キング・ジェームスと彼のスプリングヒル・カンパニーがどのようにしてそれをより特別なものにしたのかを必ず指摘しました…セットでの生活の説明は素晴らしかったです。

「私はまだレブロンに会ったことがないが、正直に言うと、彼のスタッフは制作に関してとても親切だった」とグッドウィンドは語った。 「(プロデューサーに)叫びます」 スペンサー・ベイリー、彼は私の息子です。」

「このようなプロジェクトに参加してくれたスプリングヒルのプロダクションにはただただ感謝しています。これは多くの先住民にとって非常に意味のあることだからです。」

「彼の関係者全員に『ありがとう』といくら言っても足りませんでした。」

グッドウィンド氏は、まだ国王とは会っていないとしながらも、実際に会ったらどうなるかは分かっていると語った。

「3ポイントシュートアウトがしたい!」

https://www.njpwfun.com/エンターテインメント/55831/「レズ・ボール」俳優、レブロン・ジェームズの/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ文化担う◇冷凍豚丼の具◇ミャンマー出身介護職員【先読み新年号】

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

十勝毎日新聞2024/12/26 18:00

母がくれた歌を世界に 「帯広カムイトウウポポ保存会」~帯広【先読み新年号】(動画あり)
とん田のイチオシ土産物~帯広【先読み新年号】
人と関わる介護にやりがい ミャン...

●この記事は会員限定です。

https://kachimai.jp/article/index.php?no=20241218201852


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アイヌ絵馬◇放牧豚サラミ◇アメリカ人ALT【先読み新年号】

2024-12-27 | アイヌ民族関連

 

十勝毎日新聞2024/12/26 17:35

大津稲荷神社に眠る本殿の宝 「カムイノミの図」~豊頃【先読み新年号】(動画あり)
ELEZO社のイチオシ土産物~豊頃【先読み新年号】
「英語が好き」をサポート アメリ...

●この記事は会員限定です。

https://kachimai.jp/article/index.php?no=20241218201507


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

永山則夫、連合赤軍など担当の大谷恭子弁護士死去

2024-12-27 | アイヌ民族関連

週刊金曜日 2024年12月26日5:09PM 太田昌国・評論家

 さまざまな刑事事件の弁護人を務めた大谷恭子弁護士が、10月11日に亡くなった。74歳だった。

 1950年、東京・十条で米店を営む両親の下に生まれた。早稲田大学法学部に入学したのは学生運動が激しく展開されていた真っただなかの69年。付き合い始めていた男性が逮捕され、救援活動に奔走するうちに、時代に抗う者たちが弾圧される刑事事件の弁護人になろうと心に決めた。

 弁護士登録をした78年、成田空港建設に反対する若者たちが管制塔を占拠した事件で大量の逮捕者が出て、接見と裁判に追われた。自身の目論見通り刑事事件にかかわって、弾圧された者の代弁者となる弁護士人生が始まった。

 その「私の弁護士生活をガラッと変えた」と自ら語るのは、翌年担当することになった、脳性麻痺の小学生・金井康治にかかわる一件だった。

 養護学校に通っていた康治は、弟や近隣の友人と同じ普通学校に通いたいと訴えた。教育委員会がそれを認めなかったために、支援者とともに自主登校し、固く閉ざされた校門前に机を並べて勉強した。康治がトイレに行きたいと言うので、支援者がバギーごと門を乗り越えたところ、建造物侵入で逮捕された。

「障害児に学籍を与えないこと自体が違憲だ」との主張による憲法裁判として最高裁まで争ったが、支援者への有罪判決は変わらず、彼らは公務員職を失った。

 敗北感に打ちひしがれた大谷は、この問題の解決のためには制度改革しかないと考え、障害者権利条約批准に備えた国内法の整備作業に参加した。障害の有無や国籍、年齢、性別などに関係なく、違いを認め合い、共生していくインクルーシブ(包摂的な)社会を実現するために理論的かつ実践的な努力をすること――生涯を貫く大谷の、重要な柱となった。

 アイヌ肖像権裁判では、先住民族の諸権利を確立するための理論構成に挑んだ。永山則夫連続射殺事件裁判では、判決が死刑→無期懲役→死刑と二転三転し、人の命を弄ぶような裁判の在り方への疑問から、確信的な死刑廃止論者になった。

「弁護士は事件に出合って、事件に育てられる」とは大谷の口癖だったが、それはとりわけ、永山とのかかわりの中で得られたものだった。

「少女たちは社会の鏡」

 永田洋子らによる連合赤軍事件の裁判では、当事者たちが犯した深刻な過ちの原因には男女間の関係性の歪みがあったにもかかわらず、女だけを「化け物」のように描く判決や世論と対峙した。

 この裁判では、女性革命家の生涯をよく書いていた瀬戸内寂聴に、永田の情状弁護を依頼した。これを機縁に、大谷と寂聴は生涯を通じて肝胆相照らす仲となった。寂庵の活用方法を話し合ううちに大谷は、かつて厚生労働省の官僚として、障害者に関わる制度改革作業をともにした村木厚子に助言を求めた。

 その結果、寂聴、村木、大谷が2016年に呼びかけた「若草プロジェクト」は、貧困・虐待・DV(ドメスティック・バイオレンス)・性的搾取・薬物依存などで生きづらさを抱えた少女や若年女性を支援するものだった。早すぎた晩年、大谷は「少女たちは社会の鏡」と強調した。

 土井たか子、倍賞千恵子などとともに神楽坂女声合唱団に属するなど、音楽をこよなく愛した。今年の10月中旬には、師事するピアノと声楽の教師が開く年に一度のボーカル&ピアノ発表会で、大谷がベートーベンの「悲愴」第2楽章をジャズ・バージョンで演奏し、「島原の子守唄」を歌うプログラムが組まれていた。夢かなわず、その日を数日後に控えて、この世を去った。

 その発表会は「生徒~故大谷恭子さんを偲んで」と名づけられて、予定されていた日に実施された。大谷に音楽レッスンを施した教師が「悲愴」を演奏し、「島原の子守唄」を歌った。家族だけで営まれた通夜と同じ日のことだった。(文中敬称略)

(『週刊金曜日』2024年11月15日号)

https://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2024/12/26/antena-1564/


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする