先住民族関連ニュース

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勝毎元旦号 「見る・聞く・つながる」 十勝の“万博”読んで【帯広】

2024-12-30 | アイヌ民族関連

2024.12.29十勝毎日新聞

新年号の動画編集の現場。初めての試みとなるSNS向けのショート動画にも力を入れた

 2025年は巳(み)年。「再生と変化」の年です。1月1日付の特別紙面「元旦号」では、宇宙や物流など、十勝に大きな変革を予感させる分野を報道。また、意外と身近で楽しい十勝のヘビ事情も紹介します。今年のテーマは「見る・聞く・つながる」。記事を読み、動画や豊富な写真を見て、音声でお勧めを聞く。7部構成・120ページ。十勝に関する豊富な話題と情報で、新年も読者と地域をつなぎます。

来年の選挙展望、戦後80年、飛躍する地域

◆第1部 総合
 2025年は、戦後80年の大きな節目を迎える。体験者の声に耳を傾け、十勝の戦禍を振り替える。阪神・淡路大震災からも30年となり、当時、現地に入り活動した人たちの思いも聞いた。2024年に国立公園に指定された日高山脈。その急峻な姿とは対局の身近な「低山」のあふれる魅力にも迫る。ほかにも、夏の参院選や町村長選、東京・札幌支社からの最新事情、北海道知事との対談など来年の動きを知ることのできる記事も満載。

恒例19市町村ページ“地域の宝”掲載

◆第2部 市町村
 十勝の全19市町村について各1ページを使い、それぞれの地域の特色と魅力を伝える。各ページ共通で(1)特産品や文化といった後世に残したい地域の宝を紹介する「わがまちパビリオン」(2)地域発祥の特産品や加工品を取り上げる「イチオシ土産物」(3)十勝に移住した外国人を紹介する「十勝に暮らす」-の3テーマを設定する。

十勝の「ヘビ・へび・蛇」登場

◆第3部 干支・ヘビ
 巳(み)年に意欲に燃えているのは、鹿追町の然別湖で半世紀続く、アイヌの伝説を元にした「白蛇姫舞」だ。活動に励む保存会や子どもたちを伝える。

 また、十勝でもヘビは生息し、おびひろ動物園でも飼育され意外と身近な存在。ペットとして愛好する人に魅力を聞いたほか、十勝のヘビ事情やヘビを題材とした本を通じて、2025年の主役「ヘビ」に迫る。さらにヘビは脱皮することから縁起が良いともされ、1年の開運の糸口も紹介する。

「宇宙のまちづくり」最前線

◆第4部 宇宙
 大樹町が「宇宙のまちづくり」を打ち出してから、2025年で40周年を迎える。商業宇宙港「北海道スペースポート」(HOSPO)の整備が進み、いよいよ大樹からロケットを年間に複数打ち上げる“高頻度化”に挑む新たな局面が始まる。十勝での「宇宙版シリコンバレー」形成も現実味を帯びてきた中、活発化する宇宙産業が十勝にもたらす効果を探る。「食の十勝」が供給する宇宙日本食の試食レポートも。

夢のプロ野球へ 注目の2選手

◆第5部 スポーツ
 スポーツがテーマの第5部では、プロ野球ドラフト会議で指名された十勝出身の片山楽生、澁谷純希の両投手や、1年後に迫った2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪で活躍が期待される地元の注目選手などを紹介する。

 このほか、十勝でじわりと注目が集まっている柔術の道場や、パリ五輪の影響で人気が高まっているスケボー施設、帯広市内で誕生したインドネシア人によるバドミントンチームなど、多彩な話題が満載。

地元食材の「農家メシ」紹介

◆第6部 経済・農業
 食料自給率1212%を誇り、スーパーに行けば地元産食材に事欠かない十勝。ところで、そんな農業王国・十勝を支えている人たちは、どんな食生活を送っているのだろうか。十勝の生産者の食卓をのぞかせてもらうとともに、農協などにそれぞれ自慢の食材を使ったお勧めレシピを教えてもらった。

 また、「2024年問題」や、釧路まで直結した道東道など、物流の話題を特集。来たる年に節目を迎えた管内企業の紹介もある。

芽室出身の浪曲師 新春クイズも

◆第7部 エンタメ
 名跡を襲名し活動を広げる浪曲師、三代目広沢菊春さんは芽室町出身だ。襲名後は実現していない十勝公演に意欲を示す広沢さんに浪曲の魅力や活動への思いを聞いた。

 ほかにもJAGA情報、管内作家の文芸作品、クイズやパズルも掲載。お正月を家族で過ごすお供にぴったりの内容が目白押しだ。三が日のテレビ番組、江戸時代の“メディア王“蔦屋重三郎が題材となるNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」などテレビの情報も。

https://hokkaido-nl.jp/article/36601


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京極夏彦『書楼弔堂(しょろうとむらいどう) 霜夜(そうや)』(完結巻)主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です

2024-12-30 | アイヌ民族関連

ブックバン 12/29(日) 6:00

主人公は書籍流通の仕組み。でき上がったらお役御免です

京極夏彦の明治を舞台とした小説『書楼弔堂』が第四巻『霜夜』でついに完結する。無い本は無いという不思議な本屋・弔堂の主が、訪れる客たちにその人だけの一冊を選書するという連作。今回は時計の針が明治四十年に設定されている。シリーズのそもそもの始まりから、『霜夜』に登場するゲストの人選まで、インタビューで最新作を深掘りしてみた。

 この連作は、当時の担当編集者から明治時代の本屋さんについて書いてもらえないか、という提案があって始めたものです。明治は日本の書籍流通が劇的に変化した時代でした。それこそ刻一刻と様相が変わる。編集者の提案は、まだ書店で本を買うことが一般的ではなかった時期に、お薦め本を教えてくれる本のソムリエがいて……というような内容だったのですが、書籍流通の変遷自体を主役に据えたほうが絶対面白いと思いました。だから語り手の個性を前面に出さないため、視点人物については地の文に一人称を設けないという決め事をしました。第一作『破曉(はぎょう)』の視点人物・高遠(たかとお)は「役立たず」で、自由民権運動という大きな波に乗れなかった人。その頃は本の購読なんて特殊な人のすることでした。五年後の第二作『炎昼(えんちゅう)』の時代になると本も自由に買えるようになり始める。でも諸事情で「読めない人」ということで、女性の塔子(とうこ)を語り手にしました。第三作『待宵(まつよい)』の弥蔵(やぞう)は、さらに時代が進んで本も入手しやすくなっているんだけど、そういう世情から置いていかれた「時代遅れ」です。四作目を「本を作る人」にすることは最初から決めていて、当初視点人物は活字を拾う職人だったんですが、具体的な生活環境が掴みにくく、活字を作る手伝いをする男を採用しました。

―― 本編の語り手である甲野(こうの)は、生業の長野版画が駄目になり、東京に出てきました。

 近代化の役に立たない者、男性中心主義の社会の中の女性、時代遅れの老人と、明治の世の中ができていく過程でパージされてきた存在をこの連作では語り手にしています。風俗史学の資料などを読むと、明治から大正、昭和にかけては、旧態依然とした文物を攻撃することで近代人としての自我を確立しようとしていた節があります。現代の価値観で測るなら非常に差別的なまなざしなんだけれど、例えば中央に対する地方は、それだけで差別対象でした。活字を作るという仕事は、役立たずにも、当時の女性にも、時代遅れにもできない。必然的に地方出身者を充てることになりました。

―― 最初から語り手と巻数の組合せも決まっていたわけですね。

『破曉』『炎昼』『待宵』『霜夜』という各巻の題名も決めていました。流通の夜明け、昼間、夕暮れ、そして夜中になって翌朝陽が昇る、朝昼晩夜という構成です。同時に『破曉』の第一話を「臨終」にして、『霜夜』の最終話を「誕生」にしようと決めて。

―― 甲野が長野版画の出身なのはなぜですか。

 出版に中途半端な形で携わった者が、自分の仕事に誇りを持てるまでを『霜夜』では扱おうと考えました。長野版画は江戸時代には盛んでしたが、明治になって下火になり途絶えてしまう。失業した職人が東京に出てきて出版に携わったらどうなるだろうと。ただ、版画の彫り師や摺り師と近代的な本の印刷に関わる人たちはまったく職種が違います。写植を打っていた人が、DTPでフォントを作る人にすぐにはなれないのと同じですよ。ただ同じ用途の仕事をしているわけだから、そういう転職があってもいいかなと思ったんです。

―― 話の入り口をそうやって決められたわけですね。

 甲野の自意識も重要です。江戸期の身分制度を明治はまだ引きずっていて、階層ごとに意識は異なっていたはずです。地方であればなおさらで、甲野が自分を田舎者と卑下してしまうのは、地方出身であることの引け目が彼の屈託につながっているからでしょうか。

―― 『炎昼』の塔子が女性であるために制約を受けていたのに似ていますね。そういう点に着目されているのが小説の特徴にもなっていると思います。

 この連作は特に事件が起きるわけではない、恋をするわけでもない、ただ弔堂のおやじとしゃべっているだけですからね。僕の小説はそういうのが多いんですが、それにしても何も起きない。そういう連作には、何もできない人を狂言回しにするのがいいだろうと思ったんですね。だから、面白くないんですよ、きっと。

―― そんなことないです(笑)。

 いや、面白くないんですけど、面白くないものを、面白そうに見せかけるのが小説じゃないのかと。あらすじだけで面白かったら、別に本文を読まなくていいし(笑)。

〈書楼弔堂〉は「徹子の部屋」? 

―― 話の中心である弔堂の設定は、どのように決められたんですか。

 弔堂は時空を超えているという設定にしたかったんですけどね。幻のように立ち現れて、四作とも別の場所にある。小僧の撓(しほる)もずっと小僧で年を取らない。でも、それだとファンタジーになってしまい、僕の手に余るからやめました。小僧にも五歳ずつ年を取らせて(笑)、主人にも人としての属性を与えましたが、還俗した僧侶という以外は作中であまり触れていませんね。ただ僕の小説にはたくさんしゃべる物知りおやじがよく出てくるので、他の登場人物、たとえば京極堂なんかとはありようを変えなくちゃいけない。弔堂は人の憑き物を落とすような、おせっかいな真似はしません。

―― 弔堂の主人は物語の中心ではないんですね。彼が来訪者にそれぞれの一冊を薦めるというのが物語の定型です。来客はみな歴史上の実在する人物ですが、それはなぜですか。

 もちろん実在の人物ではなくても成り立つんですけどね。渡す本を先に決めて、その本によってなんとかなるような人を創作すればいいわけですから。ただ、それだとなんでもありになる。答えを知ってから問題を作るようなもので、これはつまらない。実在の人物の場合、その背景も設定も勝手には変えられないですね。その強い縛りに、いかにもミスマッチな選書を当てるほうが、まだ面白かろうと。『破曉』の第一話では視力を失った浮世絵師に英語のノートを渡してますからね。絶対読めない(笑)。初回で振り切ったので後は楽になりました。とはいえ、毎回弔堂に有名人が来るという「徹子の部屋」スタイルですからね、毎回徹子さんが、いらっしゃいと出迎えるだけでは読者も飽きますよね。誰が来ようと意外性もなにもない。そこで『炎昼』では視点人物以外の常連客で縦筋を作ったり、『待宵』では買わないで逆に売りに来る客を出したりしてみました。そういう振れ幅を持たせないと保(も)たなかったでしょうね。『霜夜』に到っては、主より客の影響力の方が強い。弔堂はもう単なる装置でしかない。弔堂が書籍流通を体現した存在だとしたら、もう彼がいなくても成立する時代になったんです。彼は用無しになるべきで。

―― 確かに読んでいて、それまでのフォーマットが崩れているな、と思いました。

 結局ほぼ基本フォーマットに沿っていたのは一巻目だけですからね。『巷説百物語【こうせつひゃくものがたり】』もそうなんですけど、僕は一冊ごとに形を変えないと気が済まないみたいで。自分が飽きてしまうんでしょうね。

―― 今回は各話の題名も「活字」「複製」「蒐集」「永世」「黎明」「誕生」と、どことなく大量印刷と流通の始まりを暗示するものになっていますね。

『破曉』の冒頭では丁稚(でっち)が車を引っ張って本を買いに歩いています。つまり取次(とりつぎ)の仕事をしているんですが、『霜夜』では取次会社ができているから、彼らの出番はない。一作ごとに五年時間が経つという決まりにしたのは、そうした変化をわかりやすくするためでもありました。実は、最後に弔堂を火事で全焼させたかったのですが、編集者から反対されて沙汰止みに。ちょっと燃やしたかったですね(笑)。

『霜夜』成立の根底には 「週刊少年ジャンプ」があった

―― 各話のゲストについて伺いたいのですが、『破曉』にも登場する夏目漱石が「活字」で再登場するのはなぜなのでしょうか。

『破曉』にも夏目金之助は出てきますが、名前だけです。視点人物が漱石と同じ本を奨められるというだけ。だから最終巻には漱石本人を出そうと決めていました。明治四十年だと、専業作家として小説を書き始める時期なので、漱石は教師の重圧から解放されて嬉しかったでしょうし。新しい仕事について迷っている甲野に対して「活字はいいぞ」と言ってその気にさせる役目には適任じゃないかと。そもそも私は漱石の小説に非常に影響を受けているんですね。文豪なんだけど、格調高いというより軽妙さをもって時代に受け入れられた人ですよね。『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』は、近代小説の形が定まって以降に書かれていたら、ただのユーモア小説と評価されていたかも。人としても面白いですし。

―― 次の「複製」は日本近代美術の確立者である岡倉天心です。

 錦絵のようなものと書籍って、別物ではあるんですが、角度を変えて見れば同じものでもあるんです。例えば、漫画雑誌って昔は読み捨てが当たり前でしたよね。昔の「週刊少年ジャンプ」なんか酸性紙に刷られていて、二十年もすると裏抜けがして読めなくなるから、みんな捨ててました(笑)。でも今、漫画は日本の誇るべき文化です。古書価も高いし、原画展が開催されたりする。評価軸がまったく変わっちゃった。浮世絵も同じです。浮世絵って、今でこそ美術品として大事に扱われてますが、当時は紙屑として捨てられてましたからね。浮世絵は昔の「ジャンプ」と同じなんですね。その価値を語らせるには、当時から浮世絵を評価し、大衆芸術として位置付けるべく「浮世絵概説」なんかを書こうとしていた天心がいいだろうと。

―― なるほど、それで浮世絵ですか。

 浮世絵は明治から大正期にかけて海外で評価が高くなって、それで国内評価も上がったんですよ。この国ではどういうわけか、海外で褒められると慌てて自国内の評価も上げるという不思議なことが起きる。自分のいいところを自分で気づけないというおかしな一面がありますよね。浮世絵もその一つです。

―― 第三話「蒐集」に登場するのは帝国図書館初代館長の田中稲城(いなぎ)です。大量印刷の時代に公共図書館が出現するというのは、改めて指摘されると、なるほどと納得しますね。

 中島京子さんが『夢見る帝国図書館』(文春文庫)というとても素敵な小説を書かれています。あの作品を読んで、国家的な施設である帝国図書館と個人の蔵書家が抱える悩みがまったく同じだということを思い知らされました。本が増えると書棚に入らない。お金がないと本は買えない。田中稲城の悩みって我々の悩みなんですよ。蔵書という概念も、この頃にできたもののはずでしょう。それ以前は、一般家庭に書架なんてなかった。この時代から民間の蔵書家というものが誕生し、本の置き場がないという悩みが出現したわけで。

―― 永遠の悩みが。

 帝国図書館は、戦争のせいで規模は縮小されるわ、予算は削られるわでさんざんな目に遭います。もし日本が戦争なんて愚かしいことをしていなかったら、もっと立派な国会図書館が今頃はあって、日本中の人が喜びながら通っていただろうと考えると忸怩(じくじ)たるものがありますよ。だからこそ田中稲城に一言語らせたかったのですね。

―― 次の「永世」には朝の連続テレビ小説「らんまん」で主人公になった植物学者・牧野富太郎が登場します。しかし『書楼弔堂』では「らんまん」以前から名前だけですが登場していましたね。

 これも「少年ジャンプ」ですよ(笑)。僕は一九七〇年前後の「ジャンプ」は捨てずに保存してます。故・水木しげるが『悪魔くん復活 千年王国』を連載していたからです。当時の「ジャンプ」は紙が悪くて、保存環境に関係なく経年劣化がひどい。あと三、四十年もすると完全に読めなくなってしまうかもしれません。かつてのテレビ番組は、ビデオテープが高価だったため、次々上書きされていた。当時の番組の中には映像が現存しないものも多い。それを知ったときはショックでした。最初からないならともかく、あるものがなくなるとは情けない。今あるものはいつまで保つのか問題というのが、子供時代から私の中にはずっとあるんです。

―― ああ、だから植物標本で牧野富太郎なんですか。

 標本はいずれ朽ちますが、牧野は絵も描いてますよね。しかも印刷まで学んでる。でもそれで満足したかというと……どうなんでしょう。それでもそれがいつまで残るのかという不安がこみ上げてきたのじゃないか。僕もかつてはテレビ番組を一生懸命エアチェックしてましたけど、ご存じの通りビデオテープの時代は終わりました。デジタル化したって永遠ではない。完璧な保存手段などないのだと思い知らされて侘しくなった僕と、牧野も同じ気持ちになったのではないかと。

―― ご自分が重なりましたか(笑)。

 心配はあったと思うんですけどね。あれだけたくさんのものを分類・整理し、保存していた人であれば、絶対同じような懊悩を持っていたはずです。さっきの田中稲城もそうですが、本好きなら少なからず、この蔵書をいつまで持っていられるだろう、と考えるんじゃないですか。でも甲野のようにもともと本に関心がない人は、そんなこと考えもしない。両者に話をさせたら絶対噛み合わないんですよね。思えば、これも私は「少年ジャンプ」で気が付いたんですよ。絶対に大丈夫だと思っていたら紙が裏抜けして読めなくなってしまった「ジャンプ」から。明治の頃なんて紙はもっとひどいですからね。いい紙を使って、印刷も綺麗にしたほうがいいですよ。確かに業界を維持するためには出版社が儲けなければいけないんだけど、きちんとした形で本を売ってちゃんと読者に届けるという形で儲けるべきなのであって、いたずらに原価を下げようとするのは間違っていますよね。本はある程度高い値段でも、買う人はちゃんと買うんです。安けりゃいいってものではない。バブルからこっちの四十年ぐらい、出版社の人たちはいろいろ方向性を見失っている感がありますが、その萌芽がこの当時すでにあった気がする。電子書籍が出てきてから紙の本という呼び方ができましたが、その割に紙はあまり注目されていないですよね。紙にもいろいろあって、デザイナーだっていろいろ考えて用紙を決めている。品質のみならず仕入れ価格も違う。その苦労をご存じですか、という気持ちをこめております(笑)。

―― 次の「黎明」は他の話と少し毛色が違うように感じました。言語学者の金田一京助がゲストですが、彼が取り組んでいたアイヌの問題が取り上げられます。

 金田一京助は私らの世代では辞書を作っている人として有名でしたが、基本的にはアイヌ語学者です。しかし、ずいぶん研究対象とは揉めてますし、批判もされています。民族の問題というのはデリケートなもので、差別的な言論は論外としても、単純に価値観を押しつけあうようなことをしてもいけないでしょう。そこに関しては現代でも未解決というよりない。だから金田一京助をアイヌ語学者として持ち上げるだけですませることはできなかったんですが、ただ『霜夜』の時代の金田一は、樺太(からふと)から帰ってきたばかりで、俺はアイヌ語研究で生きていく、と決めた直後ですからね。甲野は甲野で、いろいろな人に話をされて混乱しているんですが、その甲野が、好きにしようと決めたばかりの金田一と出会う、という話なんですね。それが正しいかどうかは別として、好きにすることで目の前の霧が晴れたような気持ちになる。だから「黎明」なんですけどね。

―― なるほど。

 黎明は単に明るくなってくるだけで、その後で雨が降るか雪が降るかはわからんのですよ。兆(きざ)しにすぎなくて、結果は見えない状態ですよね。ここまで条件が出そろったら出版文化はなんとか形になるだろうという予兆はありますが、まだどうなるかはわからない。今の出版業界はこの形でいいのか悪いのかはわからない。そういう不確定な部分は示しておかなきゃいけないなと。最終話でやると暗くなりますし。

キャラクターは京極小説の核ではない

―― そして大団円となる「誕生」です。

 最終話「誕生」は一回書き直しています。本当は釈宗演(しゃくそうえん)回でした。釈宗演が弔堂に行って、禅問答のようなことを繰り返すのを横で甲野が聞くという。ただ、書いてみたはいいものの、これが面白くないんですよ。いや、書くのは面白かったんですけど、多分作者以外の人は面白くない。坊主と坊主の闘い、僕は得意なんです(笑)。でも、わかりにくい。だから釈宗演はちょい役に落として書き直しました。

―― 最終話らしく、前の巻に出てきた懐かしい人も顔を出しますね。

 最終回だから全員出しました、みたいなほうが、坊主が禅問答で形而上的な謎かけをするよりはいいでしょう。私はそんな高尚な小説を書きたいわけじゃないし(笑)。それから、ある人物は、名前こそ出していないけど、すでに〈百鬼夜行〉シリーズにも登場しています。だから〈書楼弔堂〉でそうなった経緯を説明しておかなくちゃいけなくて。

―― 改めて振り返ると、明治二十五年から四十一年が日本の出版史上極めて重要な時代であったことがよくわかります。これで弔堂とお別れというのは少しさみしいですが。

 書籍流通の仕組みができ上がるまでを見届けたら、お役御免ですから。まあ、弔堂は作中、北へ向かうと言ってます。北に何があるのか、ということはまたいつか。

―― いや、気になりますよ! でも毎回思いますけど、京極さんはいつも魅力的なキャラクターを作られますが、そのキャラクターは絶対小説の中心にならないんですよね。

 キャラクター小説も面白いんですけど、基本的に構造は全部同じになるので、書き手としては飽きちゃうんですよね。キャラクター小説自体は魅力的なジャンルなので、僕じゃなくて他の誰かが書いてくれればいいと思ってしまう。

―― 本作も真の主人公は書籍流通の仕組みなんですよね。弔堂自体は巨大な空白に近い。

〈書楼弔堂〉シリーズに登場する歴史上の人物は、ある程度史実に基づいて書かなければいけない。僕が勝手に作っていいわけではないんです。実はそっちのほうがはるかに面倒くさいんですけどね。だから、それ以外の人間はなんでもいいわけで。主人は流通の化身みたいなものだし、語り手はどうしようもない人たち。これ、実在の人物が出てこなかったら、本当につまらないですよ。小僧の撓はよくわからない子ですしね(笑)。

―― シリーズを振り返ってみて、最初の構想から何か変わったことはありますか。

 僕は最初に決めたまんま全部書いちゃうので、途中で話をいじって変えることは通常あまりないです。だから最初に考えた通りではあるんですが……間が空くと忘れちゃうこともある(笑)。本来甘酒屋は死んでたような気もしますね。作者の肚づもりとしては、もっと夏目漱石のような軽妙な感じにしたかったな、という思いはありますね。最初のほうが少し硬いんですよね。『待宵』なんかは、憎まれ口をたたくじじいが出てきて、僕はそういうじいさんが大好きなので筆が滑ってる気もしますが。だから殺さなかったのか(笑)。

―― デビュー三十周年にあたる本年は、〈巷説百物語〉シリーズが『了(おわりの)巷説百物語』で完結しました。同作では妖怪を仕掛けに使うことが不可能な時代に入り、登場人物たちが一斉に退場して、活躍の場はもう物語の中だけになるだろう、と宣言して終わりました。弔堂が自分の役目を終えて消えるという本書の終わり方には同書と共通するものを感じます。

『鵺(ぬえ)の碑(いしぶみ)』『了巷説百物語』『書楼弔堂 霜夜』は間を空けずにほぼ続けて書いていますから、どこか似てしまったのかもしれませんね。『了巷説百物語』も『霜夜』もやるべきことはやったからおしまい、という内容で湿っぽくはないのですが、これで最終回、はい、さよなら、と作者が肩の荷を下ろした感じは少し出てしまっているかも(笑)。

京極夏彦

きょうごく・なつひこ●小説家・意匠家。

1963年北海道生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。著書に『魍魎の匣』(日本推理作家協会賞)、『嗤う伊右衛門』(泉鏡花文学賞)、『覘き小平次』(山本周五郎賞)、『後巷説百物語』(直木賞)、『西巷説百物語』(柴田錬三郎賞)、『遠巷説百物語』(吉川英治文学賞)、『鵺の碑』などがある。

[文]杉江松恋(書評家)

1968年東京都生まれ。ミステリーなどの書評を中心に、映画のノベライズ、翻訳ミステリー大賞シンジケートの管理人など、精力的に活動している。著書に海外古典ミステリーの新しい読み方を記した書評エッセイ『路地裏の迷宮踏査』『読み出したら止まらない! 海外ミステリーマストリード100』など。2016年には落語協会真打にインタビューした『桃月庵白酒と落語十三夜』を上梓。近刊にエッセイ『ある日うっかりPTA』がある。

聞き手・構成=杉江松恋/撮影=大槻志穂

協力:集英社 青春と読書

 Book Bang編集部

 新潮社

https://news.yahoo.co.jp/articles/4f4d3889c44a346a8c10a59c6464ea91951159ed


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カムイ、空飛ぶ超人、謎解き…アイヌ口承文芸の深い世界

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

千葉大学名誉教授 中川裕 「アイヌ文化の物語」スタディーズまとめ読み

日本経済新聞 2024年12月29日 5:00

アイヌの人々は口承で豊かな物語を伝えてきた。カムイの視点で展開する神謡、人間の体験を語る散文説話、そしてドラマチックな冒険談の英雄叙事詩だ。アイヌ語研究者の中川裕氏が、物語を入り口に今日まで続くその文化を案内する。

(1)カムイの語り「神謡」にみるアイヌ文化の伝統的世界観

知里幸惠の人生を題材にした映画「カムイのうた」で主人公テル(右)と叔母が神謡を語る場面©シネボイス

アイヌ民族が語り伝えてきた物語のひとつに、神謡というジャンルがある。神謡とは一言で言ってしまえば、カムイが自分の体験を物語る話であるということになるが、まずはカムイとは何かから説明しなければならないだろう。…記事を読む

(2)カムイも登場、実際の体験談 「散文説話」で教訓や歴史

「桂の木の舟と、栓の木の舟の喧嘩」に登場する丸木舟。今も舟を川に浮かべる儀式などが行われている=千歳アイヌ文化伝承保存会提供

前回紹介した神謡は「謡」という訳語が示すように、節をつけて歌うように語る物語である。それに対して散文説話はその名前の通り、節をつけずに語る。よく「昔話」のように訳されてきたが、日本の口承文芸研究では、昔話というのは語っている人も聞いている人も、それが本当にあったことだとは信じていない物語だと規定されることがある。…記事を読む

(3)アイヌ文学「英雄叙事詩」はエンタメ 異次元・超人の冒険

英雄叙事詩で刀は欠かせないモチーフ。北海道白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)では、その場の魔を払う「刀の踊り」が上演されている=(公財)アイヌ民族文化財団提供

神謡、散文説話と並んで、アイヌの物語文学の中心をなすのは、英雄叙事詩である。英雄というと、力が強くて勇気ある人間というイメージがあるだろうが、英雄叙事詩の主人公は普通の人間ではない。というかおもな登場人物はみんないわば超能力者である。誰もが空を飛んで戦い、はらわたを裂かれても容易には死なない。…記事を読む

(4)現代に生きるアイヌ口承文芸 アニメも斬新ビジュアルで

アイヌ民族文化財団のウェブサイトで公開されている「ニタイパカイェ」は英雄叙事詩の世界をアニメで描く

現在アイヌ語を母語としている人はもういないし、アイヌ語だけが使われるコミュニティというものも存在しない。では、ここで紹介したようなアイヌの物語はもはや口にされることのないものになってしまっているのだろうか?…記事を読む

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD2308E0T21C24A2000000/


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「だしが出ていておいしいです」…料理づくりや踊りなど アイヌ文化に親しむ体験イベント 北海道七飯町

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

HTB 2024年12月28日 17:59 掲載

北海道七飯町でアイヌの人たちから直接、踊りや料理などの文化を学び体験するイベントが開かれました。
町民にアイヌ文化に親しんでもらおうと、28日に七飯町が道内各地のアイヌの人々を招いて開いたこのイベント。
食文化の体験では参加した35人がキッチンで鹿肉を使った汁物や、カボチャの和え物づくりなどに挑戦。少ない調味料で素材の味を生かすアイヌ料理を堪能していました。
■参加者:「だしが出ていておいしいです」
■参加者:「あまり難しくなくて楽しかった」
Qまたやりたい?
「うん」

https://www.htb.co.jp/news/archives_29515.html


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「ヘイトをやめろ」「差別の意図はない」街頭で渦巻く声、アイヌ施策推進法から5年…SNS上で続くアイヌ差別に「実効性ある取り組み必要」

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

HBC 12/28(土) 8:52

アイヌを先住民族と明記し、アイヌであることを理由にした差別を禁じた「アイヌ施策推進法」からことしで5年がたちました。しかし、今も形を変えた差別が続く実態が浮き彫りになっています。

【写真を見る】アイヌ施策推進法から5年「ヘイトをやめろ」「差別の意図はない」街頭で渦巻く声

11月21日、北海道内選出議員として初めて、アイヌ施策担当大臣となった伊東良孝衆議院議員が、胆振地方の白老町にあるウポポイ=民族共生象徴空間を訪れました。

■アイヌ施策推進法から5年 差別問題に大臣はどう対応?

視察後の会見では、記者からアイヌに対する差別の問題にどう取り組むのか質問が投げかけられました。

伊東良孝アイヌ施策担当大臣

「アイヌであることを理由として、差別することはあってはならない、私もアイヌ施策担当大臣としてアイヌの方々が民族としての誇りを持って生活することができ、その誇りが尊重される社会の実現に向けて力をつくしていきたい」

2019年に成立したアイヌ施策推進法。法律で初めてアイヌを「先住民族」と位置づけ、アイヌであることを理由とした差別を禁止しましたが、罰則は設けられていません。

施行から5年を迎えた今年からは、法律の見直しが可能となり、伊東大臣は「アイヌの方々と対話を重ねながら法律の施行状況を検討していく」との考えを示しました。

■警察が警備のイベント 市民団体は「アイヌ差別やめろ」

白石区民センターシュプレヒコール(11月15日)

「アイヌヘイトやめろ。差別をやめろ」

一方、札幌市ではアイヌをテーマに開かれたイベントに対し、市民団体らが抗議の声をあげました。

大臣がウポポイを視察する1週間前、札幌市の施設「白石区民センター」で開かれたイベントに多くの警察官が動員されました。

「講演会&パネル展」。具体的なタイトルのないイベントのチラシには「アイヌ副読本教材を検証」「小中学生の父兄同伴大歓迎」と書かれていました。

イベントを開いたのは、日本会議北海道本部など保守系の団体。

会場にはアイヌの同化を進め、その後廃止された「北海道旧土人保護法」を称賛したり、アイヌが「先住民族」であることに疑問を呈するようなパネルが並べられました。

会場の外では、こうした内容がアイヌへの差別にあたるとして市民団体らが抗議の声をあげました。

抗議のシュプレヒコール

「アイヌヘイトやめろ。差別をやめろ」

抗議に参加した国立民族学博物館 マーク ウィンチェスター助教

「アイヌの間違った歴史間違った解釈を子どもたちに教え込むという趣旨で、講演会が行われている。そうした歪曲された歴史、間違った歴史を聞いた子どもたちがそれをもって、もしかしてその子どもの学校に、同じ学級にアイヌの子どもがいるかもしれない。アイヌの子どもに対してその子どもたちが、今度どう思うか」

抗議に参加したアイヌの男性

「『アイヌってずるなんじゃないの?いないんだからないんだからそんなのずるなんじゃないの』『偽物なんじゃないの』という風潮が広まると、アイヌである当事者のどもとかが『うちはそんな偽物ものなんだ』みたいなふうに、自分のアイデンティティを否定してしまう結果につながってしまうし、許されるべきではない」

講演会では、講師らが道内の小中学校で配布される教材「アイヌ副読本」について、北海道の土地を「アイヌの人たちにことわりなく、一方的に日本の一部にした」との記述には、問題があるなどと指摘しました。

■主催者は「差別の意図はない」講演会に小中学生も参加

イベントを開いた日本会議北海道本部の幹部は、HBCの取材に「差別する意図は一切ない」と主張します。

日本会議北海道本部 菅原勝明常任理事

「何も知らない人たちに副教材とか、ああいうものがちょっと違うんじゃないか。違うのならこういうのがあるんですよと。そういう場を設けた方がいいということですね」

講演会には70人ほどの人が参加し、中には小中学生もいたといいます。

日本会議北海道本部 菅原勝明常任理事

(ネガティブな情報だけを並べたという意識はない?)「全然ないですよ。まだまだアイヌ問題については、いろいろな表現がされているから。だからたくさんあるんじゃないですか」

■SNSなど現在も続くアイヌ差別「実効性ある取り組みが必要」

北海道大学の文学研究院で日本史を研究する谷本晃久(たにもと・あきひさ)教授は、主催者側には「北海道に入植・開拓した歴史を肯定化したい」という思惑があるのではないかと指摘します。

北海道大学大学院文学研究院 谷本晃久教授

「入浴の問題であったり、至れり尽くせりの保護法っていうのも、本来はアイヌ民族の権利を奪ったうえで、わずかな土地を与えるあるいは、違う文化を見下しながら自らの文化を押し付けていく、それが近代化でありアイヌ民族には幸せだったんだ、こういう論理で植民支配を正当化する」

「特に当事者が、ああいったパネルを見たときに、傷ついたり気分を害したりするってことは当然あると思う。それこそがハラスメントですよね」

道が先月、結果を公表した今年度の「道民意識調査」。

26.9%の人が、アイヌの人々への差別や偏見を直接見聞きしたことがあると回答しました。昨年度アイヌ民族に対して、道が行った調査でも、およそ3割の人が差別を経験したと回答。差別を受けた場面については「SNSなどインターネット上の書き込み」が一番多かったことがわかりました。

こうした状況について鈴木知事は、SNS対策などより踏み込んだ検討が必要との見解を示しました。

鈴木知事会見(11月26日)

「道としては、フォーラムの開催とか啓発冊子の作成、配布などをこれまでも行ってきた。ただ、このSNSへの対策や若年層に向けた啓発など、やはり差別の解消につながるように検討して、アイヌの方々に対する正しい理解の促進にしっかり努めていかなければならない」

SNSなどを中心に差別が今も続いていることについて、北海道大学でアイヌ民族について研究する北原モコットゥナシ教授は、アイヌの歴史について知ることと同時に差別を禁止する実効性のある制度が必要だといいます。

北海道大学 アイヌ・先住民研究センター 北原モコットゥナシ教授

「差別をアイヌ施策推進法4条で禁じているけれども、そもそも差別とは何が該当するのかきちんと検討することと、それからそれを監視する第三者機関、公的な機関を作らないと、なかなかその実効性のある取り組みにはつながらないと思う」

法律の施行から5年、差別のない社会の実現に向けた本格的な検討が必要とされています。

■罰則がない差別禁止に限界も…

全国では条例でマイノリティへの差別を禁止して罰則を設けた自治体もあるんですね。

《神奈川県川崎市の条例》

人種や民族、性的指向などについてあらゆる差別的な取り扱いを禁止

⇒在日コリアンなどに対して、ヘイトスピーチを繰り返した場合、罰金を科す

《道に条例制定の考えは?》

鈴木知事

「まずはアイヌ施策推進法という法律がある中で、道だけでなく国としても全国でアイヌ差別の実態調査を進めてほしい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/335be3a69779c49fcfd8195940a9755efdd89979


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アイヌ文化に触れる ウポポイで探究型教育旅行プログラム 初回は湘南学園中高校  白老

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

苫小牧民報 2024/12/28配信

 白老町で民族共生象徴空間(ウポポイ)を運営するアイヌ民族文化財団は、同財団が作成し、共生社会についてウポポイと西胆振地域で学べる「冬季探究型教育旅行プログラム」を授業で活用する高校の受け入れを開始した。27日に1校目となる湘南学園中学高校…

この続き:681文字

https://www.tomamin.co.jp/article/news/area2/158738/


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「北海道のお葬式」展 アイヌの人々と本州からの移住者の祭具など約550点を展示 北海道博物館

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

HTB 2024年12月28日 12:21 

アイヌの人々と本州から北海道に移住してきた人たちが葬式に使っていた道具の展示会が札幌の北海道博物館で開かれています。
会場には近代以降に道内で行われていた葬式の道具などおよそ550点が展示されています。
アイヌの人々の間では死後の世界でも現世と同じ生活が繰り返されるという死生観があり、墓には副葬品として耳飾りやひもなどが収められたということです。
■北海道博物館 尾曲香織学芸員:
「アイヌの葬式の道具は靴やひもなど使うものがとにかくたくさんあってそれぞれの違いを見ていただければ。」
展示会は入場無料で、あす(12月29日)から2025年1月3日までの休館日を挟んで2025年1月13日まで開かれています。

https://www.htb.co.jp/news/archives_29512.html


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日本は「国内人権機関」設置せよ 国連が勧告・要請28回

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

赤旗 2024年12月28日(土)

紙議員・はたやま比例予定候補ら訴えで判明

 政府から独立した国際基準に基づく人権救済機関である「国内人権機関」を創設しない日本政府に対し、国連の各人権機関による設置の勧告・要請が28回にのぼることが分かりました。法務省が日本共産党の紙智子参院議員に資料を提出し、明らかになりました。(党国会議員団北海道事務所・小田一郎)

(写真)アイヌ民族の先住権などについて政府に申し入れる(右から)紙、はたやま各氏ら=7月23日

 国内人権機関は、1993年12月、国連総会で採択されました。メンバー、財政基盤、活動のすべてで「政府からの独立」が最重要とされ、120カ国以上が設置しています。

 「子どもの権利委員会」と「人種差別撤廃委員会」は各5回、「国連人権理事会」と「自由権規約委員会」、「女性差別撤廃委員会」は各4回、日本に勧告しています。

 人権理事会は、国連の全加盟国の人権記録を4年ごとに「普遍的・定期的レビュー」(UPR)で審査しています。

 昨年は「ビジネスと人権作業部会」が訪日し、旧ジャニーズ事務所の性加害事件などを調査。今年5月、ビジネスと人権の行動計画促進のために、国内人権機関の設立は重要な一歩だとしています。

 紙議員は、「日弁連や国内の人権団体も設置を求めています。女性やLGBTQ+、障害者、外国人、先住民族、子どもや高齢者ら人権リスクにさらされている人たちすべての救済を進めるために、設置は待ったなしです」と話します。

 はたやま和也元衆院議員・参院比例予定候補は、紙、岩渕友両参院議員とともに、人権侵害とたたかう北海道内の当事者や支援団体などと懇談を重ね、政府に直接要請しています。

 自民党の杉田水脈衆院議員(当時)によるアイヌ女性への侮辱に対して2023年、札幌法務局に人権救済を申し立てた多原良子さんは、「ジェンダーギャップ指数ランキングで日本は146カ国中125位。国会議員らによるマイノリティー女性への差別やヘイトスピーチが繰り返される中、政府から独立した人権機関は絶対必要です」と言います。

 10月にスイス・ジュネーブで女性差別撤廃委員会を傍聴した三浦桂子弁護士は、「人権委員会設置法案」が12年に廃案になって以降、国内人権機関の議論がされず設立期限が定められていないと指摘。「審査での日本政府の答弁はあいまいで、強い勧告を受けました。ジェンダー平等の実現やマイノリティーの人権擁護でがんばっている日本共産党に期待します」と語ります。

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-12-28/2024122804_03_0.html


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実写版『ゴールデンカムイ』続編映画の舞台はどうなる?ドラマ版で第一部完

2024-12-29 | アイヌ民族関連

 

シネマトゥデイ 2024年12月28日

 野田サトルの人気漫画を山崎賢人(崎はたつさき)主演で実写化した『ゴールデンカムイ』の第一部が、今年公開された映画第1作と、WOWOWで放送・配信されたドラマ版で完結。ドラマの終結と共に発表された、続編映画の舞台はどこになるのか、SNSでもファンから期待の声があがっている。(ネタバレあり。以下、連続ドラマ版までの内容に触れています)

【画像】尾形がチタタプって言ってません!実写ドラマ「ゴールデンカムイ」フォトギャラリー

 『ゴールデンカムイ』は、明治時代の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金をめぐる熾烈な争奪戦を描いたサバイバルアクション。日露戦争帰りの元兵士・杉元(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、莫大な金塊をめぐって、第七師団中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)や、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと攻防を繰り広げる。今年1月に映画1作目が劇場公開され、10月から11月にかけてWOWOWで放送された続編ドラマ「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」をもって「第一部」が完結した。

 連続ドラマ版では、金塊の在処を示す暗号が刻まれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を背負う脱獄囚たちをめぐる争奪戦が激化。伝説の猟師・二瓶鉄造(藤本隆宏)のエピソードを皮切りに、杉元が囚われた白石を取り戻すために旭川の第七師団本部で激闘を繰り広げるまでが描かれた。

 最終話は、鶴見中尉率いる第七師団と土方一派がそれぞれ網走へ向かうなか、杉元たちが釧路に到着する場面で幕を閉じた。続編映画では、金塊を奪った男「のっぺら坊」のいる網走監獄がメイン舞台となることが期待される。ドラマ後半で登場した、薩摩生まれのエリート少尉・鯉登音之進(中川大志)や網走監獄を取り仕切る犬童四郎助(北村一輝)の活躍はもちろん、原作では脱獄囚をはじめとするクセの強い新キャラクターが登場しており、強烈なエピソードも含め、映画でどこまで実写化されるのかも注目だ。続編の公開日は未定となっている。

 すでに、杉元役の山崎、アシリパ役の山田をはじめとするキャスト陣の続投が発表されており、眞栄田郷敦(尾形百之助役)、工藤阿須加(月島基役)、柳俊太郎(二階堂浩平役/※「柳」は木へんに夘)、矢本悠馬(白石由竹役)、大谷亮平(谷垣源次郎役)、勝矢(牛山辰馬役)、木場勝己(永倉新八役)、大方斐紗子(フチ役)、井浦新(アチャ役)、玉木宏(鶴見篤四郎役)、舘ひろし(土方歳三役)が再集結。さらに、塩野瑛久(奥山夏太郎役)、高橋メアリージュン(インカラマッ役/※ラは小文字)、桜井ユキ(家永カノ役)、中川大志(鯉登音之進役)、池内博之(キロランケ役)らドラマからの新キャストも続投する。

 また12月31日には、WOWOWにてトーク番組「実写版『ゴールデンカムイ』ネタバレ上等ッ!!アフタートーク」と、映画『ゴールデンカムイ』と連続ドラマ版を一挙放送。来年1月よりドラマのオーディオコメンタリー版の放送・配信も決定している。(西村重人)

https://www.cinematoday.jp/news/N0146731


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2024 年に干ばつ、火災、森林伐採がアマゾンの熱帯雨林を襲う

2024-12-29 | 先住民族関連

 

TW 2024年12月28日 インヒョク

この写真をギャラリーで開きます:

9月24日、ブラジル・アマゾナス州マナウスで干ばつのさなか、アレイショ湖でボートを押す漁師たち。エドマー・バロス/AP通信

2024年はアマゾンの熱帯雨林にとって過酷な年で、山火事の蔓延と極度の干ばつにより、気候変動への重要な対抗手段である生物群系の大部分が破壊された。

温暖化した気候が干ばつを引き起こし、その結果、2005年以来最悪の火災が発生した年となった。そしてそれらの火災は森林破壊の一因となっており、当局は一部の火災は牛を飼うための土地を容易に開墾するために放たれたのではないかと疑っている。

アマゾンはインドの 2 倍の大きさで、8 か国 1 地域に広がっており、地球を温暖化させる膨大な量の二酸化炭素を蓄えています。ここには世界の淡水の約 20% があり、既知の樹種 16,000 種を含む驚くべき生物多様性が存在します。しかし政府は歴史的に、持続可能性や先住民族の権利をほとんど考慮せず、この地域を搾取すべき地域とみなしており、専門家らは個人や組織犯罪による搾取が驚くべき速度で増加していると述べている。

「2024年にアマゾンの熱帯雨林全域で発生した火災と干ばつは、私たちが長年恐れられてきた生態学的転換点に達しつつあることを示す不吉な兆候かもしれない」と、熱帯雨林の保護に取り組む団体アマゾン・ウォッチの擁護ディレクター、アンドリュー・ミラー氏は語る。 「この傾向を逆転させる人類のチャンスは縮小しつつありますが、まだ開かれています。」

明るい話題もいくつかありました。ブラジルとコロンビアの両国では、アマゾンの森林損失のレベルが低下した。そして、生物多様性に関する年次国連会議に集まった国々は、自然保護の決定について先住民族により多くの発言権を与えることで合意した。

「アマゾンの熱帯雨林が転換点を回避するためには、先住民族が決定要因となるだろう」とミラー氏は語った。

山火事と極度の干ばつ

熱帯雨林の最大の面積を占めるブラジルのアマゾンの森林損失は前年比30.6%減少し、過去9年間で最も低い破壊レベルとなった。左派のルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領の下での改善は、森林保護よりもアグリビジネスの拡大を優先し、環境当局の弱体化を図ったルーラの前任者である極右指導者ジャイール・ボルソナロの下で15年ぶりの高水準に達した森林破壊とは対照的だった。

コロンビアは7月、環境破壊の減少により、2023年の森林破壊が歴史的低水準となると報告した。同国のスサナ・ムハマド環境大臣は、中部太平洋を温暖化させる気象現象、エルニーニョ現象による乾燥気候により、森林破壊の大幅な増加が7月までにすでに記録されていたため、2024年の数字はそれほど期待できないかもしれないと警告した。違法経済はアンデスの国で森林破壊を引き起こし続けている。

ラテンアメリカのクライシス・グループのコンサルタント、ブラム・エバス氏は、「組織犯罪とその支配下にある経済がアマゾンの保全にもたらす脅威を看過することはできない」と語る。 「世界的な価格の高騰により、金の違法採掘は急速に拡大しており、違法経済の収益は、金の違法採掘対策に割り当てられた国家予算を上回ることが多い。」

ブラジルでは8月、アマゾン、セラードのサバンナ、パンタナール湿地、サンパウロ州で猛威を振るった火災により、熱帯雨林の広範囲が煙に覆われた。火災は伝統的に森林伐採や牧草地の管理に使用されており、これらの人為的な火災が山火事の引火の主な原因となっていました。

アマゾン川は2年連続で絶望的な水位に陥り、一部の国が非常事態を宣言し、苦境に立たされている住民に食料と水を配給した。状況が最も危機的となったのはブラジルで、アマゾン川の主要支流の一つが観測史上最低の水位にまで落ち込んだ。

ペルーのアマゾンの中心部に住む環境弁護士のセサール・イペンザ氏は、「社会全体の存続のための」アマゾンの基本的な役割について人々がますます認識しつつあると述べた。しかし、ミラー氏と同様に、彼は「アマゾン破壊による引き返せない地点」を懸念している。

非営利団体レインフォレスト財団USによると、アマゾン火災は2005年以来最悪の年となった。 1月から10月にかけて、アイオワ州よりも広い地域、3,742万エーカー、またはブラジルのアマゾンの約1,510万ヘクタールが焼失した。ボリビアでは、今年の最初の 10 か月間で記録的な数の火災が発生しました。

「森林火災は特に夏場に絶えず発生しており、対処や対応の仕方が分からない当局は特別な注意を必要としている」とイペンザ氏は述べた。

今年はベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ガイアナでも火災が急増した。

2024 年に先住民族の声と権利が前進

生物多様性に関する国連会議(今年はCOP16として知られる)はコロンビアが主催した。この会議ではアマゾンに注目が集まり、自然保護の決定について先住民グループにもっと大きな発言権を与えるという歴史的な合意がなされたが、これは土地の保護と気候変動との闘いにおける先住民の役割を認識する運動の高まりを踏まえた発展である。

エバス氏とミラー氏は、COP16中に発表されたアマゾン条約協力機構の新事務総長としてマルティン・フォン・ヒルデブランド氏の任命に期待を抱いていた。

「アマゾンコミュニティの専門家として、彼は共同の保護活動に向けて各国政府と連携する必要があるだろう。政治的意志があれば、世界最大の熱帯雨林を保護するための新たな戦略に資金を提供するために国際的な支援者が名乗り出るだろう」とイーバス氏は語った。

エバス氏は、アマゾン諸国は、法執行、森林火災と戦うための合同緊急チームの派遣、あるいはアマゾン国境地帯での医療提供などにおいて、さらに協力する必要があると述べた。しかし、彼らはより広い世界からの助けを必要としている、と彼は語った。

「世界中の消費者の需要が暴力や環境破壊の資金源となっている商品の取引を促進しているため、アマゾンの幸福は世界共通の責任である」と同氏は述べた。

来年はアマゾンにとって重大な時期を迎える。ブラジル北部のベレン・ド・パラでは、この地域で初めて気候問題に焦点を当てた国連COPが開催される。

「アマゾン諸国のリーダーは戦略を披露し、具体的な支援を求めるチャンスがある」とイーバス氏は語った。

(これはシンジケート ニュース フィードから自動生成された未編集の記事です。TechWire24 スタッフがコンテンツ本文を変更または編集していない可能性があります)

https://techwire24.com/2024-年に干ばつ、火災、森林伐採がアマゾンの熱帯/


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<25年度予算案>アイヌ政策 偏見や差別解消に力点

2024-12-28 | アイヌ民族関連

吉田隆久 会員限定記事

北海道新聞2024年12月27日 23:50

 アイヌ政策関連は前年度当初から横ばいの58億600万円となった。このうち、胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の管理運営の経費に31億2500万円を計上した。

 アイヌ政策を総合的・効果的に推進するための経費は前年度比600万円増の2700万円。海外の博物館や研究機関に持ち出されたアイヌ民族の遺骨返還に向けた調査や、アイヌ施策推進法(アイヌ新法)施行から5年となったことを踏まえ、偏見や差別解消のための人権啓発に力を入れる。

・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1106354/


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25年度北海道開発予算案5745億円 4年連続増 半導体産業など重点

2024-12-28 | アイヌ民族関連

鈴木孝典 会員限定記事

北海道新聞2024年12月27日 10:20(12月27日 19:11更新)

 政府が27日閣議決定した2025年度予算案で、北海道開発予算は前年度当初比19億円増の5745億円となった。4年連続で前年を上回った。25年度は政府が今年3月に決定した第9期北海道総合開発計画の2年目で、半導体などデジタル関連産業の集積や防災・減災、観光や農林水産業の支援に重点配分する。

 ・・・・・・・

 治水事業費は微増の952億円。道内で初めて流域水害対策計画を策定した千歳川の流域で堤防整備などを推進する。アイヌ文化の復興・創造等に充てる経費は微減の15億円。胆振管内白老町の「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の年間来場者を100万人とする目標に向けて、引き続き誘客戦略を図る。

 このほか防災・減災対策要員として、25年度に開発局の定員を9人増やすことも決まった。増加は5年連続になる。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1106011/


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アイヌ文化フェスティバル「ウタリタリ2025」

2024-12-28 | アイヌ民族関連

 

交流を通じ新たな揺らぎをつくる!阿寒湖アイヌコタンにて開催

釧路市 2024/12/27 17:00

北海道・釧路市(市長:鶴間秀典 )は、国のアイヌ政策推進交付金を活用し、アイヌ文化の周知、伝承、体験を通し、多くの方に親しんでいただき、伝えていくことを目的とし、アイヌ文化フェスティバル「ウタリタリ」を開催します。

 「ウ」はアイヌ語で「互いに」、「ウタリ」は「仲間」、「タリタリ」は「上下に揺らす」を意味し、それらの言葉を掛け合わせてフェスティバルの名前を「ウタリタリ」としました。

 「ウタリタリ」では、自然と共生してきた阿寒湖のアイヌ文化の魅力を国内外に発信するために阿寒湖アイヌコタン等の会場において、アイヌ民族の音楽や古式舞踊、食や文化体験などを盛り込むほか、ゲストのアーティストを招き、アイヌ文化発信の新たな見せ方に挑戦します。

ウタリタリ2025 ティザー

https://www.youtube.com/watch?v=Jr9b_xVxJtQ

開催概要

名称   ウタリタリ

日程   2025年1月18日(土)・19日(日)

会場   阿寒湖アイヌシアター < イコロ >

     伝統・創造「オンネチセ」 ほか

主催   釧路市

後援   NPO法人阿寒観光協会まちづくり推進機構

     阿寒湖温泉旅館組合

     阿寒町商工会

     阿寒アイヌ工芸協同組合

     一般社団法人阿寒アイヌコンサルン

ウタリタリ イベント情報サイト

ウタリタリ Instagram 

実施内容

●阿寒アイヌ民族文化保存会×全道各地のアイヌ民族チームによるアイヌ文化公演

●ゲストアーティストによる公演

 NEO Ryukyu(沖縄)・・・沖縄伝統芸能の公演

 Zoord(ハンガリー)・・・口琴・ヴァイオリン・太鼓ユニットの公演

●アイヌ文化担い手×ゲストアーティストのコラボ公演

●藍染・刺繍ワークショップ

●口琴ワークショップ

●森のガイド

●松明行進

●オハウ提供

●民芸品店スタンプラリー など

スケジュール・参加方法等

1月18日(土)

●民芸品店スタンプラリー

実施時間   10:00~17:00

実施場所   阿寒湖アイヌコタン内の対象の民芸品店

参加方法   阿寒湖アイヌシアター<イコロ>ロビーで台紙を受け取り、対象店舗をめぐる

       条件達成で、ウタリタリ2025オリジナルグッズをプレゼント

● 藍染・刺繍ワークショップ 

実施時間   藍染体験  11:00~12:00

       刺繍体験  14:00~15:00

実施場所   伝統・創造「オンネチセ」

実施内容   藍染体験の時間に染めた生地に、藍染の糸でアイヌ刺繍を施し、コースターを製作

定員     先着15名

参加方法   15分前から会場にて受付/事前予約不要/参加無料/持ち物不要

       ※材料・道具は主催者にて用意します。

       ※衣服が汚れる可能性があります。

●口琴ワークショップ

実施時間   13:00~14:00

実施場所   伝統・創造「オンネチセ」

実施内容   ・アイヌ文化の口琴「ムックリ」のほか、世界中の口琴の楽器や奏法を紹介

       ・ムックリ演奏体験 ※体験希望の方は、各自ムックリをご持参ください

定員     なし

参加方法   15分前から会場にて受付/事前予約不要/参加無料

● 松明行進・オハウ提供 

実施時間   18:30~19:00

実施場所   湖岸駐車場~阿寒湖アイヌコタン

実施内容   ・松明行進

       ・オハウの無料提供 阿寒湖アイヌシアター<イコロ>前

定員  松明行進   先着50名

  オハウの無料提供   先着100食

参加方法  15分前から会場にて先着/事前予約不要/参加無料

● ウタリタリ前夜祭 

実施時間   19:30開演

実施場所   阿寒湖アイヌシアター<イコロ>

実施内容   ・NEO Ryukyu 公演

       ・Zoord 公演

定員     なし/座席数300席程度

参加方法   開演30分前会場/事前予約不要/参加無料

1月19日(日)

●民芸品店スタンプラリー

実施時間   10:00~17:00

実施場所   阿寒湖アイヌコタン内の対象の民芸品店

参加方法   阿寒湖アイヌシアター<イコロ>ロビーで台紙を受け取り、対象店舗をめぐる

       条件達成で、ウタリタリ2025オリジナルグッズをプレゼント

●森のガイド

実施時間   10:00~12:00

集合場所   阿寒湖アイヌシアター<イコロ>前

実施内容   アイヌ民族のガイドによる冬の阿寒湖畔の森散策ツアー

定員     先着10名

参加方法   15分前から受付/要事前予約/参加無料

       ※防寒具、滑らない長靴などの装備のうえ、ご参加ください。

参加申込   こちらから【2024年1月16日(木)17:00まで】

●ウタリタリ

実施時間   14:00開演

実施場所   阿寒湖アイヌシアター<イコロ>

実施内容   阿寒アイヌ民族文化保存会×全道のアイヌ民族チームによるアイヌ文化公演

       ゲストアーティストとのコラボレーションステージ

定員     なし/座席数300席程度

参加方法   開演30分前開場/事前予約不要/参加無料

出演者プロフィール

Zoord

トランシルヴァニアの鼓動

2014年、世界的に知られた口琴奏者シラージ アーロンを中心に結成。バンド名「Zoord(ゾールド)」は、「冷厳」「強風」「北方」を意味するハンガリー語「Zord(ゾルド)」にちなみ、ハンガリーの口琴文化復興の功労者、尽きることのないアイディアを作品に注ぎ込む、アーロンの父・口琴製作者のシラージ ゾルターンによって命名された。

ヨーロッパの主だったワールドミュージック フェスティバルのステージを務めてきた他、地球で最も寒いサハ共和国(2014)、日本(2016)、カザフスタン(2018)などでツアーを敢行。

Zoord Website  

Zoord Youtube Playlist   

NEO Ryukyu

受け継がれてきた伝統の革新

NEO Ryukyu は 2019 年に結成された沖縄エンターテイメントチーム。エイサーを軸に、世界に誇るべく琉球芸能の数々をコンパクトに集約。団体や流派の垣根を超えて集結したプロパフォーマー達による圧巻のステージは定評があり、県外・海外のイベントにも数多く出演。「沖縄の芸能を、世界のエンターテイメントに!」 をテーマに、伝統的要素を活かしたオリジナルのショースタイルで、琉球芸能の新たな可能性を追求している。

NEO Ryukyu Website

NEO Ryukyu Youtube Channel

Utarikiri/Tanta

阿寒湖アイヌ民族文化保存会×全道のアイヌ民族チーム

阿寒アイヌ民族文化保存会と、全道でアイヌ文化を伝承する担い手が阿寒湖温泉に集結し、今回だけのメンバーでアイヌ文化伝統芸能ステージを展開。ユニット名の「Utarikiri(ウタリキリ)」はアイヌ語で、「人々、群衆、一群」を意味し、アイヌ文化フェスティバル「ウタリタリ」のために集まった阿寒湖アイヌコタンのメンバーを中心とした北海道中のアイヌ文化の担い手を表す。北海道各地に伝わる伝統的な歌、舞踊、ユーカラ、楽器演奏などウタリタリでしか見られないメンバーがそれぞれ教え合い、高めてきた圧巻のパフォーマンスを披露する。

また、将来アイヌ文化を担う子どもたちのユニット「Tanta(タンタ/アイヌ語で「ここに、ここで」)」の懸命な舞踊にも注目。

https://kyodonewsprwire.jp/release/202412262316


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アイヌの「働き方」を考える 開拓時代から弱い経済基盤

2024-12-28 | アイヌ民族関連

 

中日新聞2024年12月27日 16時00分 (12月27日 16時00分更新)

 24日閉会した臨時国会中にただされたひとつが、アイヌ民族の人たちが直面する働き方の問題だった。公共施設で働く人がいる一方、非正規という不安定な形で雇用される例が目立つという。アイヌ民族の経済基盤の弱さが、進学率低迷など貧困に起因するさまざまな問題を引き起こしている。改革はどうあるべきか。 (木原育子)

公共施設で非正規雇用多く

 「残業代もボーナスも出ず、アイヌというだけで正規職員と差をつけられているようで実は苦しかった」

 率直に話したのは、北海道内でアイヌ生活相談員を担うアイヌ民族の男性だ。

 2020年度から自治体における臨時・非常勤職員の任用要件を厳格化した「会計年度任用職員制度」が始まり、...

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https://www.chunichi.co.jp/article/1005210?rct=tokuho


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【映画大賞】山田杏奈、初の助演女優賞「ゴールデンカムイ」と「正体」出演「この仕事は正解がない」

2024-12-28 | アイヌ民族関連

 

日刊スポーツ12/27(金)

<第37回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞(日刊スポーツ新聞社主催、石原音楽出版社協賛)>

山田杏奈(23)が初の助演女優賞を受賞した。27日に日刊スポーツ公式YouTubeチャンネルでプレミア配信された特別番組内で発表された。

人気漫画を実写化した「ゴールデンカムイ」(久保茂昭監督)では、原作でも人気のアイヌの少女アシリパを好演。「正体」(藤井道人監督)では、好意を寄せた職場の同僚が死刑判決を受けた逃亡犯だと知っても、無実を信じる女性を演じた。

▽山田杏奈の受賞コメント

このたびは、すてきな賞を本当にありがとうございます。映画「ゴールデンカムイ」と「正体」、2つの現場ともにスタッフ、キャスト一丸となっていいものを作ろうと取り組んでいた作品だったので、それがこういう形で評価いただき、すごくうれしいです。受賞させていただいたことで、みなさまに感謝の気持ちを伝えられるのかなと思うと、それもすごくうれしい気持ちでいっぱいです。

この仕事は正解がないところもあるので、いつも手探りであったり、周りの人の助けを得ながらやっている部分が多いですけど、賞をいただいたことである意味1つ、評価していただいたのかなと思います。これからの原動力になると思いますし、「すごくありがとうございます」という気持ちでいっぱいです。

これからも自分の芝居であったり、作品に真摯(しんし)に向き合って、これから何年も見ていただける映画作りに関わっていけるように、私自身も強く頑張っていこうと思います。今回は本当にありがとうございました。

◆山田杏奈(やまだ・あんな)2001年(平13)1月8日生まれ、埼玉県出身。11年「ちゃおガールオーディション」でグランプリを獲得し、芸能界入り。16年「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」で映画デビュー。19年「小さな恋のうた」でヨコハマ映画祭最優秀新人賞、23年「山女」でTAMA映画賞最優秀新進女優賞。特技は習字。159センチ、血液型A。

◆ゴールデンカムイ 北海道で砂金採りに明け暮れていた杉元佐一(山■(■は崎の大が立の下の横棒なし)賢人)は、アイヌ民族から強奪された金塊の存在を知る。そんな時、ヒグマの襲撃を受けた杉元をアイヌの少女アシリパ(山田)が救う。アシリパも父親の敵を討つため、杉元と金塊を追う。

◆正体 凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。刑事・又貫(山田孝之)は鏑木が潜伏先で出会った舞(山田)らを取り調べるが、彼女らが語る鏑木は別人のようだった。顔や姿を変え、逃走を続ける真相を探る。

https://www.msn.com/ja-jp/entertainment/celebrity/映画大賞-山田杏奈-初の助演女優賞-ゴールデンカムイ--正体-出演-この仕事は正解がない/ar-AA1wz59c?apiversion=v2&noservercache=1&domshim=1&renderwebcomponents=1&wcseo=1&batchservertelemetry=1&noservertelemetry=1


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