恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

12/15(土)葛西イオン寄席(林家つる子・柳家喬の字)

2018年12月15日 | 噺とか
江戸川区にあるイオン葛西店で開かれている無料の落語会です。
以前は今年の8月に初めて参加しており、今回は2回目ということになります。
地域の高齢者の方を中心に多くの集客があり、
前回は30分前に会場についたものの、良席はほとんど埋まっていたため、
今回はもう少し余裕を持って行ったのですが、状況は変わらず。
若手の二つ目が2人登場するということでも状況は同じなんですねぇ。

林家つる子さんは各種メディアでもちょいちょいお見掛けしますし、
喬の字さんは来年の9月に真打昇進が決まっており、
どちらも人気のある顔付けだったことも関係しているのかもしれません。
で、演目。

つる子「初天神」
喬の字「つる」

どちらも軽いネタではありますが、持ち時間の関係からマクラはたっぷり。
つる子さんの場合、初心者向けの小噺などをたくさん振って様子をうかがう。
本編の「初天神」は、あまり聞かない感じの展開が多く、
心なしか会場の笑いも少なめだったような。
決して下手ではないのですが、他の噺家さんが工夫してあれこれ演じており、
どうしてもそちらの印象のほうが強いのか、
それとも父親の演じ方がいまいちなのか、
ともかく不完全燃焼のような感じでした。

喬の字さんもたっぷりとマクラを振ってから「つる」へ。
これも何度も聞き馴染んでいる噺なんですが、細部の違いがあるんですね。
・首長鳥の由来を教えるのはご隠居ではなく先生
・つー、るー、のくだりのところは講談調に
・そのためマクラで講談・講釈に関する情報を入れておく
・マネする八公、火箸を張り扇に見立てて膝から出血

いや、くすぐりの部分もあるんでしょうけど。
こうして聞いてみると、同じ噺でもいろいろな違いに気づかされます。

1時間程度の短い落語会ではありますが、
以前も書いたように、無料にしてはクオリティが高いのではないかと思います。
もちろん、ざわついていたり、通行人が目に入ったりはありますが、
短い時間で楽しむにはうってつけの会ではないでしょうか。

恐懼謹言。
コメント
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