ウッドなベースのギター弾き

ウッドベースとギター使いのJAZZCATの、音楽どっぷりの雑話。プレイヤー受けを狙っている。

むぎとろの思い出

2009-03-08 09:53:13 | ひとりごと
行きつけの工房で、10年くらい昔山形大学小白川キャンパス前にあったライブハウスで、自分の演奏を聴いたことがある と声を掛けてきたお客さんに会った。
お店の名前は「むぎとろ」
今は既にお店は無く、無人クリーニングコーナーになっている。
その名のとおり麦飯にとろろをかけた定食やオリジナルカレーが有名だったが、特にそのほかはフツーの食堂メニューだった。
狭い店内にアップライトPFがあり、簡易ミキサーやPAもあったので、よくライブもさせてもらったことがあった。
白髪の店主の宇野ばあ(故人)は山形の芸術文化人、財界人などによく通じていて、博学、気さくであり、自分の意見はかたくなにストレートに相手に発信する、良くも悪くも独特の人間だった。
この店で当時実にさまざまなバンドが演奏させてもらったのだが、
どんなに優れたプレイヤーであっても、必ず一回はなぜか宇野ばあから怒られた。
あのPfの大御所O氏や、県外にDrで駆け回っているS氏もである。
いざこざの原因はそれぞれささいなことだと思うが、
「えーっ?宇野ばあからとうとうヤラれたか~」
という話でプレイヤーどおしでは 結構盛り上がっていたりした。
ライブの打ち上げでは、店主の手料理で、演奏の話やステージング、マネージメント、山形での芸能文化の今後など、いろいろな討論を魚に、夜遅くまでまた盛り上がっていた。
確実に長い自分の演奏経験のなかでも、強烈に印象に残っているお店だったが、
最近では思い出すこともまず無かったのだが・・・
「むぎとろ」での自分の演奏を見たというお客さんに、偶然にも今出会うとはねー。
懐かしいかぎりである。
空のうえで、宇野ばあが久々に自分を思い出してみてねーって
呼びかけてたのかなあ・・・
自分になにか言いたかったのかなあ・・

いま、アノ頃を思い出しながら、ひとりで考えてマス。