とあるリサイクル(ジャンク)ショップで、多分1960後期くらいのマルハギターを以前に購入した。
ボロボロの状態であったが、珍しいワインレッド着色の表単板で、ネックは勿論極太、
クラギのナット幅、ロングスケール、鉄弦が張れる鉄製ペグで、
いわばヤマハのダイナミックギターのコピーなんだろうな。
ネックにロッドは入っていないため、しばらくはネックの様子見で、このマルハ歌謡ギターにナイロン弦を張ってたんだけど、
他にもナイロン弦ギターが実際は数台部屋にあるし
逆にスチール弦のアコギが少なかったので、
試しにエレキ用の011から始まるライトゲージ弦に変えてみた。
ネックはほんのわずかに順ゾリ程度になったくらいだから多分大丈夫だろう。
そしてその音だが、
まんま昭和である。
昭和30年から50年くらいまでの音というか。
例えれば裕次郎や小林旭・・
マーチンやギブソン、世界に名だたるルシアーメイドの音にはなりえないが、
半世紀近くにわたる空気を呼吸してきたその年月を確かに感じる。
これまでにどんな曲を奏でていたのかなあ・・
もし、自分がジャンクショップでこのギターを見つけなければ、
たぶん2度と音を奏でられることもなく、ジャンクショップの片隅でホコリかぶって
朽ち果てていく運命にあったんだろうなあ。
そう考えれば、なんか拾う神にでもなった気分で、ちょっぴり楽しい。