ウッドベーシスト達の永遠のネタ?と言えるピックアップ。
それなりの高額出費を覚悟すれば、それなりのピックアップも買えたりもしますが、
それでも長所や短所もあり更に自分の楽器との相性もありと、なかなか一発では決まりませんよねー。
そんななか、フルサークルやヤマヒコともよく似ているリアリストのニューカマー「LIFELINE」がどんなモンか正直気になっていますが、
もしかして、とりあえず手持ちで余っているBP100で似たようなことができるかも・・・と思い、
ウッドベースのアジャスター駒に、手持ちのフィッシュマンBP100を
(そのままだとセンターネジにぶつかって端っこしか挟めないので、U字型に切れ込みを入れて)
挟んでみました。
あ、その前にツインのピエゾ素子をそれぞれにバラして単発にしました。(フォンジャックは別途購入して。つまり2個になりました)
出力ジャックは、リアリストみたいに、1弦のボールエンドに同軸ケーブルクリップ(DIYショップで購入)でガッチリ固定できました。
ピエゾ円盤部分へ注意深くセンターネジの太さに合わせた切り込みを入れるのにちょっと時間がかかりましたが、
そのほかの工程は結構簡単でした。
で、肝心のその音なんですが・・・
おっ、なかなかのいい感じです♪
音質面では、
オリジナルのリアリストタイプだと、ボディ感は充分ですがどうしても弦の倍音成分がもの足りなく、輪郭が甘く、音量の必要なアンサンブルでは埋もれがちなのに対し、この改造タイプは弦の倍音もわりと拾います。
でも皆さんが嫌がるBP100のデフォルトポジションのようなタッチノイズというかガサガサ感や硬さは無し。
中域低域部の音の存在感もたっぷり有り、なかなかに太い感じ。
リアリストと比較しても、外部EQで各帯域を補正しやすいし、アンプも特に選びません。
各弦のバランスから言えば、
駒の両端ウイング部分にピエゾを挟み込むタイプ(アンダーウッド等)だと、1・4弦の音量と比べ2・3弦が少し低いバランスになりがちなんだけど、
コレは各弦のバランスもわりに揃っているようです。
ノイズ面では、
例えばフルサークルだとやや出力が小さく、プリアンプを通したほうがいいんだけど、
もともとBP100自体の出力が高いワケで、特にS/Nも全く問題なし。(もちろんS/Nを良くする為にフォンジャックからのアースは弦に落とす)
ま、イマイチの部分といえば、1弦12Fオーバーの高音域でソロをとるときのボリューム感がちょっとだけ下がるとか、
リアリストと比べればボディ鳴りによるコンプ感がやや少ないくらいか・・。
あと、ボウイングの音はやはりオリジナルのリアリストが勝ちとか。
これまで様々なピックアップを取替えてきましたが、
いろんな場面で総合的に判断して、いままでで一番まともな改造ピックアップかもー。(あくまで個人の感想です)
ふふ、パチモンですが。
気になる方はあくまで自己責任でBP100をいじくってみても面白いかと~