2メーターのアンテナが久振りに上がり此処2~3日間は珍しさもあって四六時中 無線機はスイッチが入った侭で無線機卓前に座ると必ずダイヤルをグルグル回して聞いてみるのだが昼間は殆どアマチュア局同士の交信は聞こえて来ないし、以前は良く聞えて居たコールサインを言わないトラッカー同士の交信(アマチュア局とは思うのだが?)の交信も不思議な程聞えて来ない。
2メーターのFMモードが其の様な状態なのでSSBモード等は押して知るべし状態で昼間は勿論、夜に成っても全く信号が聞えて来ない状態で本当に驚いてしまう。徳島県は四国の東端に有り、兵庫、大阪方面に向けては障害物の全く無い海上伝搬で対岸の和歌山県方面も同じく電波伝搬上の問題は無く通信相手に困る状態では無いので昔からどちらかと言えばHF帯の愛好家よりはV・UHF帯の愛好家達の人口が遥かに多い土地柄であった。然も現在は此の3月1日から3月10日までは「AWA3 コンテスト」が開催されて居る中で徳島県内局が一番QRVして来るであろうと想像していた144MHz帯で聞えて来る局は毎年熱心に此れ等のコンテストに取組んでいる移動運用中の数局が聞えるのみの状態で正に閑古鳥が鳴く状態と成って居る。
私も1年半くらい前まではアンテナも有ったので木曜日の夜に開かれる関東方面のロール・コールには時々チェック・インして居たのでアクティブでは無かったが週に1~2回は144MHz帯のSSBの周波数帯を聞く機会は有ったが少数では有ったが大阪や和歌山方面の局の信号は入感していた。処が一昨年の台風で第二タワーの22mH位に取付けていた10エレ・スタック八木が強風で全損してからはQRVする事が出来なく成って約1年以上になる。
今回、多分最後に成るだろうと思われる当局の全アンテナ・システムの見直しをするに当って殆ど運用する事は無いU・VHF帯のアンテナも野晒し状態で只朽ちるのを待つだけでは勿体無いと思い空いていたルーフ・タワーに取付けたが144MHz帯で交信相手に困る状態に一寸驚いている。430MHz帯の15エレ・スタック八木も今回同時に取付けたが同軸を張って居ないのでQRVする事は出来ないが144MHz帯の世界と同じか其れ以下の状態で余り期待出来ない事は容易に理解できる。そう言えば此処4~5年前から144MHz帯でQRVする局が減少して毎日、熱心にU・VHF帯一辺倒で運用する局では交信相手に困る状態に成って居るらしい話と結果として其れ等の局が順次交信相手を求めてHF帯へと移行して居るらしい事を良く聞いた。
此処数年前から7MHz帯での運用スタイルにも明らかに此れ等が如実に現れて居る現象がある。まず第一に移動運用の大流行、リストQSOの蔓延り、MC局の出現(お節介な出しゃばり局の出現)サフィックスのみでの呼掛け、RSレポート交換のみのQSO,移動運用局の電波の質の問題etc,此れ等は数十年前には余りHF帯の交信では聞かなかった現象だが個人的な見解としてU・VHFの周波数帯での通信特性として上げられるバンド全体に渡る強力なノイズとの戦いや(信号のピック・アップの難しさ)電波伝搬上の問題から突然に短時間に開ける相手側に対する短時間のパスで効率的な交信を可能にする対応手段(リストQSO,交通整理と思われるMC局の出現、サフィックスのみでの呼掛け)として定着した物がHF帯に根付いた様に思われる。これ等に関しては其々に個人個人の思いが有って賛否両論が有ろうが?めくじらを立てる程の事は無い。言える事は長い時間の中で自然淘汰されて残るべき物は残るで有ろうし受け入れられない物は自然消滅の形で無く成って行く事だろう。電波の質の低下は交信出来れば其れで良いの感覚や移動局はパワーが50W以内と制限が有るので少しでも遠くと交信したいの思いからガンガンとコンプレッサーを掛けた驚く様な電波を撒き散らしている局の大半の話し方やオペレート手法を聞いて居ると如何も上の周波数から降りて来た局が多い様に思えるのだが果たして?
只 言える事はアクティブに移動運用や其の追っ掛けに徹すれば撤する程に其の信号は第三者の耳に曝され直接に言われなくても色んな角度から其のオペレート姿勢は勿論の事、其の人と成りも含め評価されて居る事を自覚せねば成らないと思う「御注意あれ!」