我が無線室に引き込んだ同軸関係は12本も有り主要なアンテナの同軸ケーブルは当然に解って居るのだが古い同軸などは現在使用していないケーブルも有るので其々の同軸ケーブルにエブを取付け今後は一目瞭然になる様にすると同時に高い周波数帯に使用している同軸ケーブルが劣化しているか如何かを確認したくなり同軸の終端に50オームの無誘導抵抗(測定器校正用)を接続し手前側にアンテナアナライザーを接続し測定をしてみた。
測定したのは430MHz帯のスタック八木に接続する予定であった8D2Vの25m長の同軸ケーブルでHF帯から200MHzの領域は問題なく50オームの測定値を示すのだが周波数を250MHz位に上げるとインピーダンスの測定値が一寸怪しくなり周波数を400MHz帯まで上げると測定値は80オーム位にまで上がってしまう。此の同軸は6年位前にサテライト通信用の144MHz帯のオスカハンターのクロス八木への給電に使用して居たが3年くらい前にアンテナを取外しエフコープで末端を防水処理してルーフタワーに固定し放置してあった物ひょっとすると雨水が何かの事情で入ったのかも知れないがコネクター部のアミ線部分は変色しては居ないのだが結果的に同軸ケーブルが悪いのか?測定器の性能が怪しいのか?良く解らないので今回は念の為に10D2Vに交換しアンテナに接続した。しかし迂闊にも其の同軸ケーブル交換作業を急ぎ過ぎて同じ様に事前に試験するのを忘れて結果的に「何のこっちゃ」意味不明の状態に然し其の事に執着して再度テープを剥がし測定する気持ちにも成れず神の如く信じ通す事にした。
しかし今回の144MHz帯と430MHz帯のアンテナを上げたのは結果的に余り用を成さない。何せ144MHz帯はアンテナを上げてからアマチュア無線らしい?(通常の交信)会話を聞いた事が無いし、430MHz帯に至ってはFMの信号をチラッと確認したのみ、以前の様にメインチャンネルでのCQが聞こえ其処から他の周波数に移動し本来のアマチュア無線らしいQSOに発展する状況が全く聞こえない状態に今回の二つのバンドのアンテナ・システムは格好だけに終わりそうな感じがして来た。