パールライスのつれづれなるままに

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ピーター・シスの闇と夢 in 練馬区立美術館

2021年10月23日 | アート・文化
チェコの芸術都市『プラハ』で知られるとおり、チェコスロバキア(現チェコ共和国)は、アートの意識高い系のお国柄ですが、かつての共産主義政権下においては表現の自由が制限されていました。アニメーションは比較的緩かったそうです。

ピーター・シスはアニメーターとして活躍していましたが、1984年、ロサンゼルス・オリンピックに派遣されます。祖国を含めた東側諸国がオリンピックのボイコットを表明したことを受け、亡命しました。
生計を得る為めに挿絵画家となります。

版画の手法、エングレービングの様に細かい線描です。しかしこれが水彩画です。これが質感を生みます。


そして、鮮やかさにやや欠ける色彩と西側諸国とは異なるセンス。
モノクロにあっては、かつての『ぴあ』の表紙イラスト、あの点描を彷彿とさせる細かさ。
挿絵といえど、鑑賞に耐え得る作品となっています。

映画「アマデウス」のポスターデザインも彼が制作しました。映画監督ミロス・フォアマンもチェコからの亡命者ですね。





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