20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

拝啓 ドラマ「SP」の金城一紀さま

2008年04月08日 | Weblog
 拝啓 
 ドラマ「SP」の原作者であり脚本家の、金城一紀さま。

 あなたは、いったいどこまで視聴者をひっぱるつもりなのでしょうか?
 スペシャルも二時間枠の7割が、過去のダイジェスト。
 残りの3割が予告編どおりでしたし。
 
 それなのに、私ときたら、また今回のスペシャルもすごく楽しみにして見てしまいました。
 このドラマは、深夜にしては「冬ソナ」以来の高視聴率らしいですね。なので今回、わざわざゴールデンタイムにスペシャルを組まれたとか。

 金城一紀さま
 あなたは、物語をまとめあげる力について、どのようにお考えでしょうか。あるいは、物語の根底を支えている基軸の捉え方について、どうお考えなのでしょうか?
 私には、スペシャルまで拝見しても、そこのところが腑に落ちませんでした。
 それでも、まだこのドラマにこだわっているのは、私はあなたの作家としてのデビュー作『GO』(講談社)を高く評価しているからです。

 しかし、今回のドラマはまさに、「どんだけ~」という気分です。
 いつまでも謎が解明されないもどかしさは、いわば靴の上から足の裏を掻くような・・・。
 これはドラマを見続けさせるための(視聴率を取るための)手の込んだテクニックなのでしょうか?
 だとしたら、私たちはまんまと、その手にはめられたことになります。
 
 今週こそ、すべての謎が解き明かされると念じながら、ずっと見てきたわけですから。
 でもスペシャルまで辿り着いても謎の決着の付け方が腑に落ちず・・・。
・・・えっ?まさか、あの首相云々がこのドラマを支配する謎のすべてだったと言うわけではありませんよね。
 あるいは、映画化決定と画面に宣伝のテロップが流れましたが、「実はすべては映画で解明されます。だからぜひ映画をご覧あれ」なんて言う仕組みになっているわけではありませんよね。
 
 それからもうひとつ、あなたに伺いたいことがあります。
 SPとして新しく配属されてきたオトコで、実は首相暗殺を疑似に企てた犯人だった人・・・あの人は、金城一紀さんご自身ですか?
 私は、ストーリー展開に期待が持てなくなったとたん、今度はあの俳優に気を取られています。
 あれって、金城一紀さんご本人なのかしら、と。
 これって、また新たな「靴の上」手法なのでしょうか?
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする