Facebookのお友だちで福井にお住まいのOさんから、加賀野菜の五郎島金時というさつまいもを送っていただきました。
加賀野菜なんて、ひびきからして優雅です。
私は加賀野菜がどんなものなのか、五郎島金時というさつまいもが、どんなお味のものなのか、食べたことがありませんでした。
さっそくOさんからお送りいただいた(Oさんは福井県の勝山市で、「魚勢・三代目店主」をおやりになっているお料理のプロです。以前国民文化祭で恐竜児童文学賞というのをやったとき、その選考と授賞式に勝山に伺ったとき、お世話になった方です)その金時のさつまいもを、シンプルに焚いてみました。
やはりOさんからいただいた「じろ飴」というお米からできた甘みと、お水と、チキンブイヨンと、塩少々だけで味つけ、仕上げにゴマを・・・。
「じろ飴」というのは、水飴のように硬くて、どのように使ったらいいか案じていたら、Oさんがお酒を沸騰させて、そこにいれて煮ると、やわらかくなります、と教えてくださいました。
その通りにしたら、ほんとうにとろとろになりました。
数年前「お仕事ストーリー」の第二弾で、『ただいま、和菓子屋さん修業中!!』(そうえん社)という本を書いたとき、和菓子屋さんが使うお砂糖は高級なものが「和三盆」、普通は「上白糖」「黒砂糖」「白粗目」だということを取材して知りました。
物語で、主人公がすでに亡くなっている「健康オタク」だった母親との夏の思い出を思いうかべながら「夕映え」という(私のオリジナル)和菓子を作らせるシーンがあります。
そこに私は、お砂糖ではなく甘味として主人公に、健康にいい「米飴」というのを使わせました。
「じろ飴」はその「米飴」です。
あのときは、ネットで取り寄せた「米飴」の固さに辟易しながらお菓子を作ってみましたが、お酒で煮れば、こんな気軽に使えるのだと言うことをはじめて知りました。
もっと早く知っていれば、その作品にメモとして書いておけたのに・・・。
話がそれましたが、その五郎島金時。
栗のようにほっこりしていて、おいしかったです。
口にいれるとほろっと溶けてしまう、上品なおいしさでした。
いつものさつまいものような黄色い色ではなく、ほのかに白色。(光線の加減で、少し茶色くみえますが、あめ色です)
加賀野菜をはじめていただきました。
Oさん、ほんとうにご馳走様でした。
とってもおいしかったです。