ご恵贈いただいている新刊のご紹介が、気になりながらも、すっかり遅れてしまいました。
サボッているわけではなく、ほんとうに忙しく毎日を過ごしています。
すでに読ませていただいておりましたが、ひとつひとつのご紹介となると、もう一度読み直して書かなくてはいけませんので、つい遅くなってしまいました。
拝読したらすぐにメールで感想をお送りした方がよかったのかもとか、あれこれ考えてしまいます。
けれどせっかく、毎日これだけたくさんの皆さんにご高覧いただいている拙blogがあるのだから、ぜひ皆さんにご紹介したいと・・・。
この間いくつもの仕事をこなしながら、いくつかの賞の選考のための原稿読みをしていたり、会議などがあったり・・・。
年内締め切りの某社の企画ものの、監修の仕事をしていたり・・・。
その監修の仕事も、自分の原稿がまだかなり残っていたり・・・。
しかし、とうとう気になり始めました。
簡単なご紹介ですが、執筆者の皆さまお許しください。
新刊13冊ご紹介・寸評
『おまけ鳥』(飯田朋子・新日本出版社)
飯田朋子さんの、『だんご鳥』(新日本出版社)の5年経ての続編です。
『だんご鳥』のときもそうでしたが、とにかく飯田さんの、障害を持つ「おねいちゃん」を描くまなざしがとてもいいです。
「来る来る亭」の家族もみんな個性的でステキです。
『キッチンくまかか』(童話工房ふろむ編・国土社)
活動10年を向かえた、同人誌「ふろむ」の同人の皆さんの作品集です。
同人誌「ふろむ」には、力のある作家たちが揃っています。
テーマを「どうぶつ」に定めそれぞれの人たちが楽しい動物のお話を書いています。
表紙絵は同人の河野睦美さん。
『ちえちゃんのおはじき』(山口節子・佼成出版社)
神楽坂生まれの山口節子さんが原風景である、戦火の中の子ども時代を描いた絵本です。
幼い頃赤城神社で遊んだ、そのおはじきと、空襲と、大イチョウから吹きだした水。
それらの情景がうつくしく、切なく描かれています。
『忍剣花百姫伝 魔王降臨』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
人気のシリーズ『忍剣花百姫伝』の第2巻。「五鬼」と呼ばれる忍者の城のひとつ「白鳥城」が滅ぼされてしまいました。
花百姫は4歳にして行方不明。
その花百姫が10年後、記憶をうしない「捨て丸」という少年の姿で登場。はらはらドキドキしながら物語が大きく動いていきます。
『忍剣花百姫伝 時を駈ける魔鏡』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
『忍剣花百姫伝』シリーズの第3巻。このシリーズではいろいろな秘法が出て来ます。
「飛天の法」「水耳」「竜笛」「天竜剣」「玉風の兵」「八方天身」などなど・・。
実にいろいろな秘法がでてきてそれらが、忍者の世界を鮮やかに彩ってくれています。
ストーリーのダイナミックさと、文章の繊細さ。
それらが絡まって、ますます目の話せないシリーズに仕上がっています。
『マジックアウト2』(佐藤まどか・フレーベル館)
『マジックアウト』シリーズの第2巻です。
1巻ではマジックアウトによりすべての才術が国から消えてしまいました。
その国の「守の使い」の家系ながら無才人で生まれた少女アニア。
そして心読の術を持っているアニアの理解者であるピュリスという少年。
このふたりが留学することで他国を知り、いろいろなことを気づきながら困難を乗り切っていきます。シリーズは第3巻へいよいよ最終章へと続きます。
『初恋ダイアリー』(濱野京子他・ポプラ社)
宮下恵茉さん、成田サトコさん、濱野京子さん3人で書いてきた「初恋」ストーリー。
その第3巻です。今回はいよいよラストストーリー「デート」です。
さて三人三様の初恋はどうなっていくのでしょう。
『恋するパティシェール2』(工藤純子・ポプラ社)
『恋するパティシェール』シリーズの第2巻です。
倫也が持ってきた「じっちゃん」から、主人公の杏の「おばあちゃん」へのラブレター(?)騒動から物語がはじまります。
茶道を体験入学したり、和菓子と古典との深い関わり合いを説きながら、子どもたちで「栗の浮島風カップケーキ」を作っていきます。後にはレシピもついています。
『実験犬シロのねがい』(井上夕香・HANKACHI BUNKO)
ハート出版から出て、ベストセラーになったご本の文庫版です。
読むのが辛くなるような内容です。
でも、これが実験犬たちや、実験動物たちの実態です。こうして短編の物語にすることで理解しやすくなり、怒りへの気持ちが沸きあがってきます。
『ヴァインヒルの宝石姫』(円山夢久・国土社)
『見習いプリンセス ポーリーン』シリーズの第2巻です。
おてんばな「ポーリーン」姫はお行儀見習い中です。
今回は魔物に魂を奪われた「ナディーン」を救うために奔走するポーリーンのお話です。
煌びやかな舞踏会のシーンも胸がわくわくします。
『虹色ティアラ 妖魔のファッションショー』(次良丸忍・フォア文庫)
「虹色ティアラ」シリーズの第4巻です。「虹色ティアラ」は「シルク」「ユッコ」「ポリエ」の3人組です。
今回のシリーズでは、その「シルク」の弟「カシミア王子」が開いたファッションショーが舞台です。悪党軍団「マックラーミ団極東支部」との闘いはいかに・・・。
『美女と野獣』(アーシュラ・ジョーンズ作・石井睦美訳・BL出版)
ご存知「美女と野獣」です。それにサラ・ギブの、とてもうつくしく幻想的な絵のついた、贅沢な絵本です。
ページを繰るたびに、夢の世界へと誘ってくれそうです。
『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』(クレメント・クラーク・ムーア作・石井睦美訳・BL出版)
『美女と野獣』そしてこの『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』、今年のクリスマスプレゼントのぴったりの、うつくしく、ゴージャスな絵本です。
バレットの絵には、ディテールの書き込みから、クリスマス前だというのに、クリスマスの夜を思いうかべてしまいます。
贅沢な贅沢な絵本2冊です。
皆さま、ぜひお読みになってください。
サボッているわけではなく、ほんとうに忙しく毎日を過ごしています。
すでに読ませていただいておりましたが、ひとつひとつのご紹介となると、もう一度読み直して書かなくてはいけませんので、つい遅くなってしまいました。
拝読したらすぐにメールで感想をお送りした方がよかったのかもとか、あれこれ考えてしまいます。
けれどせっかく、毎日これだけたくさんの皆さんにご高覧いただいている拙blogがあるのだから、ぜひ皆さんにご紹介したいと・・・。
この間いくつもの仕事をこなしながら、いくつかの賞の選考のための原稿読みをしていたり、会議などがあったり・・・。
年内締め切りの某社の企画ものの、監修の仕事をしていたり・・・。
その監修の仕事も、自分の原稿がまだかなり残っていたり・・・。
しかし、とうとう気になり始めました。
簡単なご紹介ですが、執筆者の皆さまお許しください。
新刊13冊ご紹介・寸評
『おまけ鳥』(飯田朋子・新日本出版社)
飯田朋子さんの、『だんご鳥』(新日本出版社)の5年経ての続編です。
『だんご鳥』のときもそうでしたが、とにかく飯田さんの、障害を持つ「おねいちゃん」を描くまなざしがとてもいいです。
「来る来る亭」の家族もみんな個性的でステキです。
『キッチンくまかか』(童話工房ふろむ編・国土社)
活動10年を向かえた、同人誌「ふろむ」の同人の皆さんの作品集です。
同人誌「ふろむ」には、力のある作家たちが揃っています。
テーマを「どうぶつ」に定めそれぞれの人たちが楽しい動物のお話を書いています。
表紙絵は同人の河野睦美さん。
『ちえちゃんのおはじき』(山口節子・佼成出版社)
神楽坂生まれの山口節子さんが原風景である、戦火の中の子ども時代を描いた絵本です。
幼い頃赤城神社で遊んだ、そのおはじきと、空襲と、大イチョウから吹きだした水。
それらの情景がうつくしく、切なく描かれています。
『忍剣花百姫伝 魔王降臨』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
人気のシリーズ『忍剣花百姫伝』の第2巻。「五鬼」と呼ばれる忍者の城のひとつ「白鳥城」が滅ぼされてしまいました。
花百姫は4歳にして行方不明。
その花百姫が10年後、記憶をうしない「捨て丸」という少年の姿で登場。はらはらドキドキしながら物語が大きく動いていきます。
『忍剣花百姫伝 時を駈ける魔鏡』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
『忍剣花百姫伝』シリーズの第3巻。このシリーズではいろいろな秘法が出て来ます。
「飛天の法」「水耳」「竜笛」「天竜剣」「玉風の兵」「八方天身」などなど・・。
実にいろいろな秘法がでてきてそれらが、忍者の世界を鮮やかに彩ってくれています。
ストーリーのダイナミックさと、文章の繊細さ。
それらが絡まって、ますます目の話せないシリーズに仕上がっています。
『マジックアウト2』(佐藤まどか・フレーベル館)
『マジックアウト』シリーズの第2巻です。
1巻ではマジックアウトによりすべての才術が国から消えてしまいました。
その国の「守の使い」の家系ながら無才人で生まれた少女アニア。
そして心読の術を持っているアニアの理解者であるピュリスという少年。
このふたりが留学することで他国を知り、いろいろなことを気づきながら困難を乗り切っていきます。シリーズは第3巻へいよいよ最終章へと続きます。
『初恋ダイアリー』(濱野京子他・ポプラ社)
宮下恵茉さん、成田サトコさん、濱野京子さん3人で書いてきた「初恋」ストーリー。
その第3巻です。今回はいよいよラストストーリー「デート」です。
さて三人三様の初恋はどうなっていくのでしょう。
『恋するパティシェール2』(工藤純子・ポプラ社)
『恋するパティシェール』シリーズの第2巻です。
倫也が持ってきた「じっちゃん」から、主人公の杏の「おばあちゃん」へのラブレター(?)騒動から物語がはじまります。
茶道を体験入学したり、和菓子と古典との深い関わり合いを説きながら、子どもたちで「栗の浮島風カップケーキ」を作っていきます。後にはレシピもついています。
『実験犬シロのねがい』(井上夕香・HANKACHI BUNKO)
ハート出版から出て、ベストセラーになったご本の文庫版です。
読むのが辛くなるような内容です。
でも、これが実験犬たちや、実験動物たちの実態です。こうして短編の物語にすることで理解しやすくなり、怒りへの気持ちが沸きあがってきます。
『ヴァインヒルの宝石姫』(円山夢久・国土社)
『見習いプリンセス ポーリーン』シリーズの第2巻です。
おてんばな「ポーリーン」姫はお行儀見習い中です。
今回は魔物に魂を奪われた「ナディーン」を救うために奔走するポーリーンのお話です。
煌びやかな舞踏会のシーンも胸がわくわくします。
『虹色ティアラ 妖魔のファッションショー』(次良丸忍・フォア文庫)
「虹色ティアラ」シリーズの第4巻です。「虹色ティアラ」は「シルク」「ユッコ」「ポリエ」の3人組です。
今回のシリーズでは、その「シルク」の弟「カシミア王子」が開いたファッションショーが舞台です。悪党軍団「マックラーミ団極東支部」との闘いはいかに・・・。
『美女と野獣』(アーシュラ・ジョーンズ作・石井睦美訳・BL出版)
ご存知「美女と野獣」です。それにサラ・ギブの、とてもうつくしく幻想的な絵のついた、贅沢な絵本です。
ページを繰るたびに、夢の世界へと誘ってくれそうです。
『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』(クレメント・クラーク・ムーア作・石井睦美訳・BL出版)
『美女と野獣』そしてこの『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』、今年のクリスマスプレゼントのぴったりの、うつくしく、ゴージャスな絵本です。
バレットの絵には、ディテールの書き込みから、クリスマス前だというのに、クリスマスの夜を思いうかべてしまいます。
贅沢な贅沢な絵本2冊です。
皆さま、ぜひお読みになってください。