街で見かけた蝋梅。
この花を見ると思い出すのが、秩父・長瀞の宝登山神社の山頂にある蝋梅の林です。
まだ母が元気だったころ。盆暮れには毎年、姉弟の家族で母のところに集まりました。
父が生きていたころは、総勢15名の大集合でした。
そうすると翌日は、必ずみんなで秩父のあちこちを探索しました。
家族それぞれの車を連ねて、秩父事件に関連した町や村々をいくつも訪ね、秩父事件についてみんなで話したり・・・。
ある年、長瀞に行き、そこからロープウエイで山頂に登りました。
目の前にひろがっていたのは、見事な蝋梅の林。
眼下のはるか向こうには、秩父谷や両神山がうすむらさきに煙っていました。
母が亡くなって今年で6年・・・。
ときおりこうしてなつかしく秩父を思い出しながらも、いまではふるさとへの慕情は、犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」の境地になりつつあります。
今日は夕方から、茅場町の日本ペンクラブで「子どもの本」委員会です。