20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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蝋梅

2014年01月27日 | Weblog

            

 街で見かけた蝋梅。

 この花を見ると思い出すのが、秩父・長瀞の宝登山神社の山頂にある蝋梅の林です。

 

 まだ母が元気だったころ。盆暮れには毎年、姉弟の家族で母のところに集まりました。

 父が生きていたころは、総勢15名の大集合でした。

 そうすると翌日は、必ずみんなで秩父のあちこちを探索しました。

 家族それぞれの車を連ねて、秩父事件に関連した町や村々をいくつも訪ね、秩父事件についてみんなで話したり・・・。

 ある年、長瀞に行き、そこからロープウエイで山頂に登りました。

 目の前にひろがっていたのは、見事な蝋梅の林。

 眼下のはるか向こうには、秩父谷や両神山がうすむらさきに煙っていました。

 

 母が亡くなって今年で6年・・・。

 ときおりこうしてなつかしく秩父を思い出しながらも、いまではふるさとへの慕情は、犀星の「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」の境地になりつつあります。

 

 今日は夕方から、茅場町の日本ペンクラブで「子どもの本」委員会です。

コメント (2)
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