20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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暮色

2016年07月08日 | Weblog

              

 わたしが小学生だったころ。

 まだ西武線が、秩父まで開通していませんでした。

 東京に行くには、秩父鉄道の秩父線に乗って、熊谷に行き、そこから高崎線で上野に出ます。

 上野から山手線に乗って、その後、どんな方法で行ったのか、まったく覚えていませんが、夏休みには、よく宝塚歌劇団を観に連れて行ってもらいました。

 浜木綿子が女役、春日八千代が男役の、全盛期だった時代です。

 秩父の映画館でも、その数年前から、ディズニー映画の、シンデレラなどが、流れ始めていました。

 ディズニーは、まさに夢の世界でした。

 そこから、宝塚の華やかさに、あこがれが移っていったのかもしれません。

 大きくなってからは、「ヅカファン」から、すっかり離れてしまいましたが。

 そういえば、いま、息子夫婦の娘の♪ちゃんも、娘夫婦の娘の⭐️ちゃんも、プリンセス願望がとっても強いです。

 ディズニーの、「アナ雪」の影響です。

 

 宝塚を観たあとは、デパートの食堂で、お行儀よくランチを食べて、銀食器に入って、ウエハースの添えられたアイスクリームを食べて、好きなものを一つだけ買ってもらい、また秩父に帰ってきました。

 まさに、一年に一度のハレの日でした。

 

 東京からの、帰りの電車から見た空の色は、いつも、こんな色をしていました。

 ふと、そんな昔を思い出した、なつかしい暮れゆく空です。

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